空条承太郎

国籍日本
年齢17
星座水瓶座
血液型B
髪の色黒(?)
瞳の色ややグリーン
学歴現在高校在学中
家族構成日本人の父(ジャズ・ミュージシャンで現在旅行中)とアメリカ人の母(ホリィ)を持つ
趣味飛行機とか船に関する本を見るのが好き
身長195cm
体重82kg
好きなスポーツ選手千代の富士
好きなミュージシャン久保田利伸
好きな映画『ネバー・クライ・ウルフ』
好きな色透明感のある色なら全部
性格承太郎はとりたてて自分の感情を外に表す必要はないと考えており,それは誰の目にも明らかだと思っているため,人から誤解を受けやすい.他人は彼のことを冷淡で反抗的で無関心な奴と思ってしまう.トラブルを起こしやすいのはそのためである.
好きな女の子のタイプいわゆる日本人的な女性が好き.ウットーしい女は大キライ.
スタンド星の白金(スタープラチナ)
以上,主に14巻より

押しも押されもせぬ主人公.ある日,突然スタンド能力が発現.「なんやねんな,これ」と思って牢屋に居座って研究していると,ニューヨークから祖父がやってきて「DIOが諸悪の根元なんじゃぁ」と力説.しかし,「俺には関係ないね」と悠然としていたら母親ホリィさんにもスタンド能力が発現,それを制御できないホリィは昏睡状態に陥ってしまう.事ここに至って重い腰を上げざる得なくなる空条承太郎,17歳の日々.以上,簡単な3部導入.

子供の頃は素直な良い子だったようだが,高校になる頃には立派な不良.「喧嘩の相手を必要以上にぶちのめし」たり「威張るだけで能無しな」教師には「気合いを入れてやった」り「料金以下のまずいめしを食わせるレストランには代金を払わねーなんてのはしょっちゅう」だったりと,やりたいことをやっている.まぁ,ジョセフの孫だし仕方ねぇか.が,ジョセフと違って硬派で静か.このへんはジョナサンの血筋だろうか? 寡黙ゆえに「……」という台詞が多い.よくよく読むと表情は出しているし,しゃべる時はしゃべるのだが.

最初,最年少の癖に一番偉そうな承太郎があまり好きではありませんでした.「微妙に日本趣味なとことかコロンボが好きなところとか(笑)は共感持てるんだけどなぁ」とは思ったんですが.しかし,最近,よくよく読んでみると,彼はこれで結構仲間のことが気に入ってたんだなぁと分かったので今は好きです.

承太郎がスタンドを出すときってスタープラチナか承太郎自身かどちらかが嬉しそうな顔をしている.

特技

承の字にはいくつか変な特技があります.

缶ビールの底にペンで穴を開けてそこから一気飲みできる.

これは第1話(12巻最後[悪霊に取り付かれた男])で実際にやっている.

火のついた煙草を5本くわえ,手を触れずに唇で口の中にひっくり返していれることができる.さらにそこから火を消さずにジュースを飲める.

20巻最後の話[「クヌム神」のオインゴ「トト神」のボインゴ-3]で語られる幻の技.

ポルナレフが「やってみせてくれ」と言うのみで本人がやっているところは語られていないが,ジョセフとポルナレフの態度から考えるに,承太郎本人はこれをいともたやすくできるらしい.さらに,ポルナレフが「おまえからおれは教わったんだぜ」と言っているので,承太郎がとーとつにやって見せたオリジナルの技と思われる.ちなみに,ポルナレフは練習して1本できるようになった(これはちゃんと描かれている).

筆者としては承太郎がどういう状況でどんな顔をしてこの芸をやったのかが知りたい.予想するに,ポルナレフあたりが旅に飽きてひまだひまだと五月蝿く文句をたれているのに辟易して,いきなり何も言わずにタバコ5本を口にくわえておもむろに火をつけ,なんだなんだと注目が集まったところで表情も変えずにやってみせたに違いない.それで,すげーとかなんとか言ってポルナレフが練習を仕出すのを見届けて「やれやれだぜ」と帽子をかぶり直して座席に深く座ったのだろう.

ピンポイント思考

以下,考察というよりも私が承太郎に対して持っている印象である.が,うまく表現できる自信がない.まあ,書いてみよう.

承太郎は「ジョースター・エジプトツアー御一行様」の中で一番単純な思考をしていると思う.というと,なんだか,各所から反論が起きそうな意見であるが.この場合の単純さというのは「数々の理論屋が物理現象を支配する式は単純明解で美しいものであるに違いないと信じている」という文章で使われるような意味だ(ああ,もはや訳が分からない…).奇しくも承太郎自身の台詞にあるような「シンプルな答え」という感じで使う「単純」なのだ.

承太郎の思考の流れというのはツボしかない.「ツボを押さえる」んじゃなくて,「ツボだけに思考が留まる」という感じである.「原因」→「過程」→「結果」じゃなくて,「原因」→「結果」という流れでポンと飛ぶ.で,あとでよく考えてみると「過程」もあるという感じ.いや,そう表現するよりも「原因と結果における思考密度が濃くて間は薄い」と言った方がいいだろうか.うーむ,やっぱり分かりにくい….

ちょっと例をあげましょうか.

「アブドゥルがンドゥールに止めを刺されそうになったときに突然走り出しイギーを拾い上げる」という場面がありましたよね.この時の承太郎の意識の流れというのは「今,自分達は危険な状況にある」という認識から突然,「イギーだ!!」と飛んでそうな気がするんですよ.「イギーがカギだ」と思いつく理由ってのは彼自身のするどい観察力や判断力がベースになっているとは思うんですが,この思考の跳躍はほとんど無意識なんじゃないかと思うんですよ.で,走り出してみてから自分がなぜイギーをカギだと思ったかを考察してみるに「あの犬,さっき先に飛び降りたぞ.視界には敵はいないし…鼻だな!!」と思い当たる.

これがジョセフだと「アブドゥルがやばい!! どうする…そういえばさっきあの犬が…よし,策を思いついた!!」で走り出す.で,ポルナレフだと「アブドゥルがやばい!! まずは敵の攻撃をそらさなくては!!」と思って走り出してから「よし,それたぜ!! さて…どうするかな…そういえば!」となる.

つまりは承太郎は「天才肌」という感じがするんですよ.だからかしらないけど,どうも思考が読めない.読みにくい感じがする.

でも,その読みにくさというのはあくまで跳躍のせいであって,流れ方は単純,直線を描いていてで分岐していない.それが先に「単純」と表現した理由.承太郎自身も自分の思考はものすごくシンプルで分かりやすいと思っていて,だからあれこれしゃべる必要はないと当然のごとく考えている.だけど,周りから見ると「行動が突然過ぎ」て,固まってしまう.

こんな印象を抱く理由は,承太郎の思考が描かれても大半が「状況判断」に始終しているように思われるからかもしれません.

で,感情のほうなんですが,「感情」のほうも大事なところしかない.逆に言えば,大事なところは絶対に逃さない.

なんか,やっぱり分かりにくい話になってしまった.うーん…

ともかく,こういう印象を持っているので小説版JOJOにあった承太郎の思考描写にどうも違和感を感じてしまいました.むぅ.

空条貞夫氏を想像する

突然だが,空条貞夫氏について考えてみることにした.もう,決めた.決定.俺はやる.ちなみにうちの馬鹿なPCが「食う上差倒し」と変換してくれたことは公然の秘密だ.

彼はジャズミュージシャンである.そして,日本人である.原作から分かることはこれだけだ.空条貞夫氏を推察しようなどとは無理無駄無謀なわけだ.ので,以下,妄想が突っ走る予定である.

先に言ったように,彼はジャズミュージシャンである.が,あんな大きな家を持っている.しかも純和風.ミュージシャンとして大成してからあの家屋を手に入れたのか,それとも古くからの家柄なのか.そこでここは苗字の珍しさから旧家であるほうを取る.そこから,古くからの家の人間がミュージシャンなんて反対されたんじゃないかと考える.でも,彼は黙って押し通してしまった.そう,彼はやるときはやる人間なのである.自分の信じた道を自分の思う通り歩む人間なのである.

このような経緯もあって,息子を縛ることもしない.自分に言えた義理か,と放任主義である.

花京院もそうだが,承太郎も,各々父親に似ていそうだと僕は思っている.で,貞夫氏のことだが,この人も承太郎と同じくあんまりしゃべらない人だと思う.黙々とサックス吹いてる.(サックスなのは多分名前の元ネタと思われる渡辺貞夫氏がサックス吹きだからである.他意は無い) 人がしゃべっていると,じーっと聞きつづけ,よくよく考えてから自分の意見をおもむろに言う人じゃないかと思う.ホリーさんもそういうところ好きになったんじゃないだろうか.「ああ,この人はしっかりと話を聞いてくれる」と.

いろいろ想像すると面白い.

たとえば,ジョセフに「娘さんをくれ」と言ったとき.ただ一言,用件を言って,相手の反応をじぃーっと待っている.ジョセフがジョークを言っても,ニコリともせずに真面目に考えてる風情で,ジョセフは「なんつー面白みの無い男じゃぁ」と思っていそうだ.

さらに,空条家の食事風景.ホリィさんがだけがずーっと楽しそうにしゃべってて,男性陣2人はじぃっと聞き入ってる.承太郎はたいして興味もなさそうに.貞夫氏はよくよく言葉をかみしめて.


三部が出た頃は「空条承太郎でJoJo? クルシィー!」と思ってたんですが,5部の「汐華波流乃(字に自信無し)」→「ジョルノ=ジョバーナ」に比べりゃいたってマトモですね.