関連図書

メグレ警視

長島良三著/読売新聞社 YOMI BOOK/昭和53年10月10日 第1刷/206ページ

メグレ物をよく訳している長島良三氏によるメグレ物解説書。いろいろな本の奥付に書いてあった解説を集めたもので、読んだことのある部分もいくつかあった。おおむね、メグレ物の中から寄り集めてまとめ上げた文章である。

目次

『第一部 メグレの履歴』

1.サン・フィアクル村/2. メグレの父親/3.赤ひげ医者/4.父親の死/5.パリ/6.警察官への道/7.メグレの結婚/8.メグレの初手柄/9.司法警察局特捜部/10.オルフェーヴル河岸/11.捜査/12.メグレの日々

『第二部 メグレとその周辺』

1.メグレの部下と協力者たち(I.ジャンヴィエ刑事/II.リュカ刑事/III.アルベール・ラポワント/IV.トランス刑事/V.ロニョン刑事/VI.鑑識課員ムルス/VII.検死医ポール/VIII.ジョゼフ/IX.老ジョゼフ/X.エルネスト・コメリオ判事/XI.ガスティーヌ・ルネット/XII.その他、その場かぎりの仲間たち)/2. メグレとアルコール/3.メグレの風貌/4.メグレのパイプ/5.メグレと料理/6.メグレの友達/7.メグレとファッション/8.メグレと警察バッジ/9.メグレとフランス警察

*メグレ警視シリーズ・リスト

あとがき

名探偵読本-2 メグレ警視

長島良三編/パシフィカ発行 プレジデント社/1978年12月25日 初版/197ページ+α

いやあ、これはすごい。1冊丸ごとメグレ本である。メグレ物ゆかりの地の写真,メグレ物のパセティッシュ,エッセイ,当時未訳だった中篇,付録としてメグレ物作品リスト,メグレ警視年表。一見の価値はある。問題は入手が困難なことだ。

ウィリアム・ブルテンという人の『ジョルジュ・シムノンを読んだ男』というパロディはなかなか面白かったです(この人、この手のパロディがいくつかあるみたいですね。『ディスクン・カーを読んだ男』とか)。しかし、ナルスジャックの『メグレほとんど最後の事件』は違和感バリバリでうーん…しかも、なぜかジャンビエのほうがリュカより偉そうな訳し方でした。

あ、この本でグロッグという飲み物がやっと分かりました。「ブランデーやラムに湯または水を注ぎ,砂糖とレモンを加えたもの。冬、風邪をひいたときなどに愛用される」んだそうです。そうか、フランス版葛湯(or生姜湯)だな。

目次

メグレ警視入門 長島良三/メグレ警視事件簿/メグレ警視関係年表/メグレ・シリーズ邦訳作品リスト

座談会 メグレの世界 桶谷繁雄+都筑道夫+長島良三

『エッセイ』

シムノンについて 植草甚一/メグレのパイプ 矢野浩三郎/シムノンのこと、メグレのこと 長島良三/マグレと若い女の死 青木雨彦

『評論』

私の会ったメグレ 都筑道夫/メグレ以降の探偵たち 日影丈吉/シムノンとメグレ 桶谷繁雄/殺人読本―メグレ警視 ターゲ・ラ・コーア+ハラルド・モーゲンセン

『研究』

メグレ警視論 トーマ・ナルスジャック/英米におけるメグレ像 小林武/メグレ警視のお好み料理 日影丈吉

『作品』

ジョルジュ・シムノンを読んだ男―パロディ ウィリアム・ブルテン/メグレほとんど最後の事件―贋作 トーマ・ナルスジャック/北の星―未訳中編 ジョルジュ・シムノン

メグレとボンドの世界を語る ジョルジュ・シムノン+イアン・フレミング

「パリのサツ廻り」が見たメグレ 荻野弘巳/メグレの敵 三輪秀彦/メグレと酒 小佐井伸二/シムノンの略歴 長島良三

パリ立体地図 宍田利孝/メグレ警視の部屋 宍田利孝/メグレのパリ点描 喜多迅鷹/メグレの原作本/メグレのパリ観光案内 遠藤紀勝/映像のなかのメグレ警視/メグレ警視の協力者たち 宍田利孝

メグレ警視のパリ −フランス推理小説ガイド−

長島良三/読売新聞社/昭和59年3月15日 第1刷/329ページ

長島良三氏によるエッセイを集めたものである。メグレ関連がやはり多い。メグレの足跡を追ってパリを歩き回った時の話である『メグレ警視のパリ』が面白い。タクシーの運ちゃんにフランス語の発音を教え込まされ、いろんな話を聞けたというところが私には一番面白かった。カチンと来る文章がないではないけど(苦笑)。フランスに傾倒してるんだなぁと思う。

目次

  1. メグレ警視のパリ
  2. マイ・エッセイ
    私と老婦人/メグレ、自分を語る/ミステリーでフランス語を/メグレ警視入門/ミステリー翻訳家としてのボリス・ヴィアン/コレットと犯罪小説
  3. シムノンとその周辺
    シムノンの引退宣言/引退もまた楽し/引退後のシムノン/ジョルジュ・シムノンの近況と新作『私的な回想』について/私の一冊『下宿人』/ミステリーの書き出し/メグレあ・ら・か・る・と
  4. シムノンからサン・アントニオまで《フランスの主要なミステリー作家たち》
  5. 新着ミステリー診察室
    ジャン・ブリュース『トウキョウでのハートの切札』/ジョルジュ・シムノン『猫』/トーマ・ナルスジャック『悪い馬』/ボワロー・ナルスジャック『死は言った、おそらく』/セバスチャン・ジャブリゾ『新車の中の女』/ローレンス・オリオール『やとわれインターン』/ジョルジュ・シムノン『メグレと宝石泥棒』/ルイ・C・トーマ『共犯の女』/ボワロー・ナルスジャック『わが兄弟、ユダ』
  6. 《眠れぬ夜》の楽しみ方
    芝居になったルパン/ルパンの身許/ルパンの連載誌「ジュ・セ・トゥ」/原作者モールス・ルブランとルパンについて/ミステリーはクリスマス・ストーリーである/ボリス・ヴィアンとアメリカの軽ハードボイルド/ヴィアンと007号シリーズ/フランスのスパイ小説について/先史時代の冒険小説/『贋作展覧会』を書いたトーマ・ナルスジャック/華麗なるホームズ物のパロディ/シムノンの後継者ドムーゾン/カトリーヌ・アルレー会見記

あとがき

初出一覧

メグレ警視は何を食べるか
−フランスの家庭の味100の作り方−

ロベール・J・クールティーヌ著/菊地道子訳/文化出版局/1979年

メグレシリーズの随所に出てくる数々の料理・食べ物をクールティーヌ氏によって著わされたLe Cahier de Recettes de MADAME MAIGRETの翻訳である。抄訳らしい。未読。上述の『名探偵読本-2 メグレ警視』にちょっぴり内容が載っていた。