2部に引き続き登場のジョセフ．一人娘の生命の危機に立ちあがる，良き父親．67だけど波紋のおかげでかもともとの性格のせいかやるこた若い．10代20代の若者と比べても引けは取らない行動力．

第3部では一行のリーダーであり，旅の費用の出資者であることも間違いない．2部から3部への間にニューヨークの不動産王にのし上がっているあたり，母親が「将来彼が普通の人間社会に出たらとんでもない大悪党かものすごい大人物になるわ［天才的イカサマ師（11巻）］」と言ったのを地で行っている．大悪党になってなくてよかったね（笑）．株とか不動産取引には滅法強そう（運と判断力が抜群）だからこれは順当かな．

ジョセフはいつまでたってもジョセフである

2部から50年経って確かにジョセフは大人しくなった．若かりし頃の短気さ軽さが鳴りを潜めて――いなーい！ 1部→2部への過程ですっかり常識人になってしまったスピードワゴンと違い，ジョセフはいつまで経ってもジョセフであることをことある毎に見せてくれる．いいなぁ，こういう老い方．で，以下はその特集．

空港でぶつかった日本人に蹴りを入れる

12巻185ページ．厳密に言えば2部だけど．「一人娘を奪い取ったにっくき日本人」を敵視しているらしいですね，ジョセフ．SONYはお気に入りだけど．実は，2部・3部・4部ともにジョセフは最後にポータブルプレイヤーで音楽を聴いてるんですね．2部ではウォークマンでビートルズのカセットを，3部ではウォークマンで同じくビートルズの「Get Back」を．そして4部ではMDプレイヤーになっています．

空港で娘と戯れる

13巻12〜14ページ．もう，この場面，むっちゃ好き．ジョセフというよりもホリィさんが素敵．

ホリィ：

パパ! ここよパパ!

ジョセフ：

ホリィ！（と気づいて） おいどけ！（ガン！ と通行人をふっとばす）

おじいちゃん，急ぎたいの分かるけど，もうちょっと人のことも考えよう（笑）．

ホリィ：

ウフフ．ママは？

ジョセフ：

ブーたれてたよ．でも，スージーの奴にはジョースター不動産会社の社用旅行と言ってある，キヒヒ．

この笑いがまさにジョセフ．でもって，次からがもう面白い．

ジョセフ：

（しばらくジョセフに抱き着いたままのホリィに）おい，ホリィ．いいかげん離れんかい．

ホリィ：

や．だってパパに抱きしめてもらうの久しぶりなんだモン．

ジョセフ：

お前なあ．45のオバンのくせしてなにがモンだ．

ホリィ：

ああ！ いったわね．くすぐってやる！コちょコちょコちょ．

ジョセフ：

お…おい，やめんかい．

ホリィ：

ウリウリ

ジョセフ：

ヌオオオオーッ
（衆目を浴びていることに はたと気付いて）おまえら，なに見てんだよッ！

見るって，普通（笑）．この勝手さ加減がジョセフ．

やっぱりジョー「スター」だから星型のあざがあるんですか？

ジョセフの綴りは「Joseph」か「Josef」か迷ったんですけど，人物紹介も「Josef」だし，墓石にも刻まれてるんで（笑）「Josef」が正式ということにしておく．