MS-DOS起動ディスクの手動作成法

FDを1枚用意して「起動専用」でフォーマットする.DOSプロンプトでやるときは

FORMAT A: /S

と入力する.この FD に

をコピーする.Win98 ならWINDOWS\COMANNDフォルダの中にあるはず.

次に,CD-ROMを使うためにドライバをコピー.たいてい,「??ATAPI?.sys」とか「??CDROM??.sys」というような感じの名前になっている.

日本語を使うために

をコピー.

今度はCONFIG.SYS ファイルを作る.内容は

device="A:\(CD-ROMドライバの名前)" /D:OEMCD001(←「D:」以下は適当な文字列)
device=A:\BILING.SYS
device="A:\JFONT.SYS" /msg=OFF
device="A:\JDISP.SYS" /hs=LC
device=A:\JKEYB.SYS
lastdrive=Z

と書いたテキストファイル.

最後にAUTOEXEC.BATというファイルを作る.中身は

A:\MSCDEX.EXE /D:OEMCD001 /L:(CD-ROMに割り当てたいドライブレター)

と書いておく.「D:」以下の文字列は CONFIG.SYS に書き込んだものと同じにする.

CD-ROM が SCSI接続の場合は CD-ROMドライバーより前に SCSIホストアダプター付属の ASPIドライバーを読み込まなくてはならない.これは,SCSIのマニュアルを参照のこと.

ちなみに普通に作る場合は,Windows 9x系だと「アプリケーションの追加と削除」のWindowsだかシステムだかのタブを触ると起動ディスク作成のボタンがあるはず(たしか).ただこれだけだと,CD-ROMは使えないので,手書きで上記作業をする必要がある.

Windows2000の場合は,OSのCD-ROMの中の\VALUEADD\3RDPARTY\CA_ANTIVフォルダの中のMakedisk.batファイルを実行する.ただし,これでできるFDは,ウィルススキャンのためのものなので,要らないファイルを削除する.Io.sys,Msdos.sys,Command.comだけあればいいのだが,このままだとUSキーボードの配列になってしまう.日本語キーボードの配列を使いたければJkeyb.sys,Jkeybrd.sys,Nlsfunc.exe,Country.sysを残しておくこと.

Windows XPの場合は,マイコンピューターでFDドライブを右クリックすると出てくるメニューに「フォーマット」というのがあるので,それを選び,MS-DOS起動ディスクを作成で起動ディスクが作れます.

CD-ROMブートできない環境でWindows XP

Windows XP はCD-ROMからインストールするようになっていますが,それにはブータブルCDでなければなりません.(具体的にはマザーボードとCD-ROMドライブが対応している必要がある)

CDから起動できない環境のときはどうするか(いまどきそれも珍しいですが).あきらめるのはまだ早い.MicrosoftのサイトにWindows XP Setup Diskなるものを作成するアプリケーションが転がっています.ダウンロードしましょう.これでFDDから起動してインストールすることができます.ちなみに,FDが6枚必要です.

Windows XP上でのHDDフォーマット

訊かれたので書いておく.(古いWinに慣れてる人にはみつけにくいのかもしれない)

コンパネの「管理ツール」を使います.クラシック表示なら一発で出てくるけど,そうでなければ,「パフォーマンスとメンテナンス」の下.

立ち上げると「記憶域」というのがあるので,そこの「ディスク管理」を選び,フォーマットしたいHDDを選んで右クリックすればメニューが出てきます.OSインストール時にHDDを切り分けていた場合,未フォーマットの領域があるでしょう.そういうときはここでフォーマット.

HDD フォーマットの仕方

Windows起動ディスクというものを1枚作ってあると思いますので,そのディスクをA:ドライブに差し込んでPCを起動させます.DOSのプロンプトが立ち上がったら,

FDISK

というコマンドを打ちます.すると,次のようなメニューが出ます.

  1. MS-DOS 領域または論理MS-DOS ドライブを作成
  2. アクティブな領域を設定
  3. 領域または論理 MS-DOS ドライブを削除
  4. 領域情報を表示

まずは,3を選びます.すると今度は次のようなメニューが出ます.

  1. 基本 MS-DOS 領域を削除
  2. 拡張 MS-DOS 領域を削除
  3. 拡張 MS-DOS 領域内の論理 MS-DOS ドライブを削除
  4. 非 MS-DOS 領域を削除

領域の削除は「論理」→「拡張」→「基本」の順でやります.ドライブを削除したら最初のメニューに戻ります.

  1. MS-DOS 領域または論理MS-DOS ドライブを作成
  2. アクティブな領域を設定
  3. 領域または論理 MS-DOS ドライブを削除
  4. 領域情報を表示

今度はドライブの作成です.1を選びます.

  1. 基本 MS-DOS 領域を作成
  2. 拡張 MS-DOS 領域を作成
  3. 拡張 MS-DOS 領域内の論理 MS-DOS ドライブを作成

ドライブを作成するときは削除のときと逆で「基本」→「拡張」→「論理」の順で作ります.ちなみに,基本MS-DOS領域は1つしか作れません.好きなようにパーティションを分けてください.作成したら,また最初のメニューに戻ります.

  1. MS-DOS 領域または論理MS-DOS ドライブを作成
  2. アクティブな領域を設定
  3. 領域または論理 MS-DOS ドライブを削除
  4. 領域情報を表示

忘れがちですが,FDISKの最後にアクティブな領域を設定します.これはWINDOWSをインストールするドライブを指定します.通常はCドライブになる部分です.

※もしかしたらNON-DOS領域というのがちょっとあるかもしれませんが,これは大事な部分なのでいじらないようにしましょう.(たぶん,いじれないとは思いますが)

これらが終わったら,FDISKのメニューから抜けます.次は今作ったドライブをフォーマットします.

FORMAT C:(←フォーマットするドライブの名前を指定します)

という具合にコマンドを打って,作った領域をすべてフォーマットしておきましょう.

Win98の起動ディスクの場合,2枚の起動ディスクを読み込んだ後,おもむろにFDISKと打っても作動しない!でしょう.が,あわてず騒がず,1枚目のFDに差し替えてください.FORMAT.EXEは2枚目のほうにあるのですが,FDISK.EXEは1枚目のほうにあるのです.

DOSでNTFS

DOSでは普通,NTFSは扱えません.これに困っている人はごまんといます(私も).DOS上でNTFSを扱うためのNTFSDOSというソフトがありますが,5万円以上します(涙).

ただし,読み出しだけならフリーソフトがあります.NTFS Reader for DOSなどです.データを救い出したいときは有用なんでは?