チェット・ベイカー・シングス(チェット・ベイカー)

高校時代に友人NKに聴かせてもらってすっかり気に入ってしまい、中古屋で入手.

名前を聞いて女性かな? と思い、ジャケットを見て男かと思い、歌を聴いてやっぱ女性かと思い、けっきょくは男だったという,つまりはそんな中性的な人物である.

本業(?)はトランペッターなんだそうで.トランペッターで歌うたい、っていうのはルイ・アームストロングもやってるけど,サッチモさんとはそりゃもう全然違う.トランペットもヴォーカルもさらりとしてて聴きやすい.

Amazonを検索していて思ったんだけど,同じアルバムタイトルで収録曲が違うCDがいくつもある.うーむ.なんにせよ,私の持っているCDの収録曲は上述のとおりである.

切なげで苦しげで,「どうかどうか,そのままでいてくれよ」という感じがヒシヒシと伝わってくる『My Funny Valentine』.たぶん,これが一番有名なんだろうけど,実は『I Fall In Love Too Easily』めあてで買ってしまったのだ.この曲をはじめて聴いたのが、映画「錨を上げて」.若かりしころのフランク・シナトラが歌っていて、すごく欲しかったのだけど、シナトラはこの曲をレコーディングしていないらしい.チェット・ベイカーはサビまでは悲しそうな、苦しそうな感じで歌ってるけど、あとで急に開き直ったかのように軽く I Fall In Love Too Fast と言っている.心の安定を取り戻したようで後味がよい.

他,お気に入りは『But Not For Me』

チェット・ベイカー・シングス

日時: 1997年4月 7日 | 感想 > 音楽 |

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