The Very Best of Sting & the Police(スティング)
「STINGの『Enlishman in New York』が僕的に(NEOGEOゲーム餓狼伝説の)ホッパー君のイメージなんだ」とは群青さんの言で,その曲を聴かせてくれた.こいつがホッパー君のイメージに合うかどうかは別にして,曲はものすごく気に入った.
そんなとき,渋谷をぶらついていて中古CDを発見.おもわずGet.私がGetしたのは洋版で,歌詞カードがついていなかったのが心残り.
その後,友人NKに「あ,その曲知ってる.聴きたかったんだよ」といわれ,もしかしたらこの曲はすごく有名なのか?? と驚く.すいません,STINGさん.全然知りませんでした.ついでに,ベスト版の癖に,他の曲も知りませんでした.
やはり,一番は『English Man In New York』.この曲の言いたいことは
I'm an alien
I'm legal alien
I'm an Englishman in New York
というサビの部分の歌詞に集約されているとは思う.イントロの雨を思わせるメロディも異邦人であるという感覚をあおる.
けれども,'感傷'だけじゃないと思うのだ.
「俺は事実を述べてるだけだぜ? ま,感傷的になる日はあるがな」といったところだろうか.間奏のJazz風の部分がそう思わせる理由かもしれない.それで,まあ,なんとなく思い出すことがある.
親の仕事柄,わたしはわりと引越をしたほうだ.小学校なんかだと「お別れ会」なんてのをやってくれたりする.
あれは小学校5年の時だ.件の'お別れ会'の最後に,先生が「新しい学校に行ってもH小学校の代表にでもなったつもりで頑張ってね」とかなんとか言った.たぶん,その場の雰囲気もあったのだろう,別れを感動的なものにすることに気を取られたあまり,先生はまるでH小学校の生活が特別なものでもあるのかのようにそう言ったのだ.
私はその馬鹿らしさに思わず正直に反応してしまった.すなわち,皮肉に笑って「わたしがこの小学校に来たときに先生はG小学校の代表だと思いましたか?」と訊き返したのだ.
どうも好意で差し伸べられた手を叩き落とす癖は昔からのものらしい.でも,そう言わずにいられぬほど,あまりにも安っぽかった.
わたしがこの曲を聴いて感じるものはこの時の皮肉な心情に似ている.
The Very Best of Sting & the Police [Best of] [from US] [Import] (試聴できます)