閉まらない蓋への処置
ダストシュートのふたが閉まらなくなったので,しばらくガタガタやっていたところ,盛大な音を立てて完全に外れてしまった.
周り中から人が集まってきて「どうしたの?」と訊いてきた.
言えぬ.業を煮やして蹴りを入れたら外れた,とはとても言えぬ.
ダストシュートのふたが閉まらなくなったので,しばらくガタガタやっていたところ,盛大な音を立てて完全に外れてしまった.
周り中から人が集まってきて「どうしたの?」と訊いてきた.
言えぬ.業を煮やして蹴りを入れたら外れた,とはとても言えぬ.
このごろ不思議なことがある.
というのは,ゴールデンウィークの頃から突然,アクセスカウンターの回りが速くなったのだ.5倍ぐらい……かな.(もとがそんなに多くなかったからこれでも多くなったのだ)
宣伝活動をしたわけでもない,更新を頻繁にしているわけでもない.なのになぜだろう.実はゴールデンウィーク中にネット人口が5倍になったとか?
なるわけねーか.
バイトのEさんは化粧ばっちりの可愛らしい女の子である.
彼女が突然,「人生,言われるがままだわー」とのたまったので,それは真理だと納得するとともに笑いすぎてしゃべれなくなってしまった.
この頃天気が良いので昼休みに川縁で本を読んでいると,鳩がやってきて物欲しそうな目で見上げる.奴らは人間のことを自動給餌機だと思っているにちがいない.
今日は『主任警部モース』がない.今日はとことん埼玉県らしい.埼玉,ちょっと恨めしい.東京から今日帰って来た母も「モース,モース,モース,モースと思って帰ってきたんに」と残念そうだった.
毎日では無いのだが,よく某所所属の Y さんから調査依頼が来る.これは,体力が要るうえに時間がかかるのでバイトにはすこぶる不評である.(しかも,本来はして差し上げる義務は無い.)
今日,その依頼が勤務時間が終わる30分前に来た.
私の意見はすみやかに却下された.
13時過ぎから県庁になんだか人がいっぱい集まって何事かを唱和してるなぁと思っていたら,外人さんの集団だった.何を求めて押し寄せているのかサッパリ分からず,入り口の辺りに県警とガードマンが交代でバリアを張る始末.(別に,暴力的な事は何も起きてなかったけど)
やがて,課内の1人が「パキスタン人が右翼にいじめられたのに警察は何もしてくれないということを知事に訴えようとしている」と聞きつけて来た.しかし,知事は朝からいないとのこと.
見に行ってみたけど,なんせ日本語じゃないから何を訴えているのかサッパリ分からない(日本語を話せる人が日本語で何事かを言っていたこともあったらしいが,それは聞けなかった).しかも,唱和が「やっしょー,わかしょー」としか聞こえなかったので,富山にパキスタン人ってこんなにいたんだーと感心しながら戻るにとどまった.
やがて静かになったので,解散したのかと思っていたのだが,15時過ぎに通りかかったら,まだ人々は集まっていた.県庁職員の人が国際課の人を通訳に話を聞き出そうと四苦八苦していた.
あとで夕刊を見て「小杉町でコーランが破られてパキスタン人の経営する中古車販売店の前にばらまかれたので小杉警察署に訴えた」ということが分かった.そうか,これでやっと繋がった.お昼休みには県警の前に人が集まっていた.ということは,小杉警察署→県警本部→県庁というルートできてるわけだ.
それから,富山県に100人近くのパキスタン人がいたわけではなくて全国から集まっているのだった.なぁんだ.
にしても,難しい問題ですね.コーランはイスラム教の聖典だけど,それを破いたら厳罰に処すという法律は日本には無いから.外交問題に発展するかしらん.
国際部のアメリカ人と話してたら,「彼らにとっては国旗を家の前で燃やされたようなもんだ」と言っていた.
アメリカ人だなぁ.日本人,どこかに押し寄せるほど国旗に忠誠を誓って無い.
富山化学が出している深層水はちょっとしょっぱい.
しょっぱいと言われて注意深く飲んでみるとしょっぱいという程度なのだが,もし見かけたら試してみてほしい.「深海遊夢(しんかいゆうむ)」とかなんとかいう商品名で,500mlペットボトルだった.
食事に行こうとOさんが誘うので,Oさんの家に迎えに行った.
Oさんの家はすぐそばに田んぼがある.
そこを一緒に歩いていると,Oさんが口を開いた.
「クジャクとキジってさぁ,どう違うの?」
「そ,そりゃぁ,何もかも違わない?」
「そう?」
なんでも,Oさんが同じ場所を友達と歩いている時に,その手の派手な鳥を見かけたのだそうだ.
「それでね,私は『クジャクが居る!』と思って,富山って野生のクジャクが居るんだ,すごいなぁと思ってたんだけど,友達に言ったら,『それはキジだ』って」
「そりゃあ,キジでしょう.日本に野生のクジャクが居るとは思えないんだけど」
「えー,そうなの?」
「そりゃ,どっかで飼ってて逃げ出したんなら別だけど」
あんまりOさんが大袈裟に驚くので,日本にクジャクが居ないと断言することに少々自信が無くなってきた.
さて,食事が終わった帰り道,私は田んぼの中にサギが立っているのを見かけた.
「あ,ほら,サギだよ.コサギかな」
「えー?あ,ほんとだ」
それから1分ほど経ってからOさんは恐る恐る私に訊いてきた.
「あのね,サギとハクチョウってどう違うの?」
「全然違う!!」
間違い無い.彼女の見たのはどっかの動物園から逃げ出したクジャクではなくてキジだったに違いない.
祖母に誕生祝をもらった.そこで,お礼の電話をかけた.
早ッ!