書店に並んでいるときは読もうとは思わなかったのだが,ユーモア・ミステリだということと原題の『Home Sweet Homicide』というのが気に入ってしまって図書館で探してみた.書庫に入っていた.そんなに古いと思っていなかったので(だって,本屋に並んでたし)びっくりした.
読み始めてみてすぐ思った.「訳が古い!」
私の海外ミステリ遍歴は祖父の蔵書によるものなので,慣れたものではあるが,「シャン」という言葉がどうしても分からなかった.
主人公は3人の姉弟なのだが,小生意気なお子様たちの行動に「警察の邪魔をするな!!」と何度も思った.姉弟の母親(マリアン)には好感を持ったのだけど.
後のほうになるほどオヘーヤ巡査部長が良い人に思えてくる.3人が言おうと思っていた台詞を代わりにビル・スミス警部とマリアンに言ったときには子供たちと一緒になって喜んでしまった.この策略においてはオヘーヤ巡査部長は子供たちの味方だ.最後の2行が最高です.
2001/6/13 読書開始 - 読了