最近,映画を見ましたか.私は見てません.
友人NKは『千と千尋の神隠し』を見てきたと言う.以下,勝手にメール引用.(許せ,NK)
そうそう,千と千尋の神隠し見てきました.面白かったよ.相変わらず美術は素晴らしいし.
でもね,なんちゅーか子供向けではなかったな.
命削ってでも働かな生きていけんのよね,ほどほどに,たまに力入れて前向きに歩いて行こうや,なあ千ちゃん(昌夫ではない),ってえ話のような気がする.サラリーマンやOL向けだな.
予告の映像からは思いつきもせん内容だけど,見た人見た人「これは子供向けでない」と言う.気になる.
千と千尋の神隠し (通常版)
『死体が空から降ってくる』を入手してチマチマと読んでいたのだが,寝る前に読もうとしたときに,ふと,居間に本を置いてきたのに気づいた.探しに行ってみると本がない.ウロウロしていると親の寝室のほうから「本探してる?」と声がかけられた.引き戸を開けると,母親がねっころがって,しっかり本を読んでいる.
「……どうしたの?」
「おもしろそうだったから」
そんなわけで,本を取り上げられてしまい,読書中断中.
石油メーカーネタ.careさんよりのメールである.
最近,何社かの石油メーカーが合併か何かして新しい名前を付けている.
そのメーカーのタンクローリーに書いてあった.文字がSYNERGY.
シネルギーか……げんの悪い名前……と想ったが実はシナジーと読むのだった.
それも中華なお爺さんみたいで変だなと思ったり.
かくいう私にも石油メーカーネタがある.
最近,有名ガソリンスタンドが名前を変えてENEOSになった.
兄が富山に来たとき,車で出かけて私がナビをやっていた.
「このまま真っ直ぐ行って,三菱のガソリンスタンドで右」
そうしたら,ちゃっかり(?)看板が変わってたので,あっと思ったときには通り越していた.
私は,そのとき,珍しくテレビを眺めていた.
久しぶりに紅茶をいれて,1杯,2杯と飲みながら,ポットを空けてしまったら2階の自分の部屋に引っ込むつもりで,チャンネルを5分ごとぐらいに回しながら面白くもないテレビを眺めていたのだ.
そうしたら,「世界貿易センターに飛行機が衝突」とテロップが流れた.あわててCNNをつけた.見事にぶつかっていた.もうもうと煙が上がっていた.「なんだってそんな低いところを飛んでたんだ?」と思った.そのとき,2つ目がぶつかった.「わざとだ……」そう思った.
それからずっとニュースを見ていた.いろいろな情報が流れてくる.
私が思ったのは,「ぶつかった飛行機に乗っていた人々は何を感じただろうか」「逃げ場のないビルの中で人々は何を思っただろうか」ということであり,「テロで何事かを変えることができると信じるとはなんて単純なんだ」ということであり,「飛行機で特攻という事態に旧日本軍を思い出す人もいるのではないだろうか」ということであった.
結局,感じた気持ちは「悲しい」ということだ.
母が「モースが終わった」と言いながら返してくれたのは『キドリントンに消えた娘』である.「前のに似てる」とも言っていた.この「前の」というのは実は『オックスフォード運河の殺人』である.(だから,「前の」というのも妙な話だ)
でも,鋭いとは思う.モースものはmisidentifyが主題だと私は思ったし,どれかの解説にもあった.(『モース警部,最大の事件』の解説だったかな?)
母には,謹んで『ニコラス・クインの静かな世界』を献上した.
私自身も『Last Seen Wearing』に止めを刺したので,『Silent World of Nicholas Quinn』に手をつけようと思う.
7年間探しつづけていたCDを入手!
たいへん嬉しい.
が,探している間に他にも欲しいアルバムが出てきちゃって.そっちは競り負けたり,入札忘れたりでまだ入手してないのだ.うーむ.欲しい.
Nimdaでしたっけ,流行ってるウィルス.
自分のパソコンは手をかけてるし,対策にも気をつけてるんだけど,母親のはうち捨てられているに決まっているので,様子を見てみました.
パッチがしっかりあてられていない.やはりな…
そこでマイクロソフトに繋いでみたんだけど,大変混んでてやってられない.落ちてこない.みんな考えることは一緒なんだろうなぁ.
そうそう,ちょっと前にIE6が出たとき,いそいそとダウンロードにいったんだけど,必要要件を微妙に満たしていなかったので,すごすごと引き返してきました.どーせIEはメインで使ってないからいいやい.
とある古本屋のリストにメグレ物があったんだけど,著者が「J. シムソン」になっていた.それじゃ見つからないよ…….
本を約100冊衝動買いしてしまい,現在,置き場所に困っている.
考えてから買えよ,と自分でも思うのだが,考えてから行動できるぐらいならこんなに本が増えやしないのだ.
そんなわけで,ここに引っ越してきてから放棄していた荷物整理&模様替えを考えざるをえなくなった.昨日は部屋中のサイズを測り,家具のサイズを測り,うんうん唸りながらレイアウトに頭をひねっていた.家具を動かしたら,たぶん,しばらくPCを触れない.
昨日は『ラッシュアワー2』を観に行きました.
前作よりも格段に面白く,ずっと笑ってました.
それに,敵役の女の人が可愛いんですよ.ほんとに.「駄々っ子の残虐さ」ですね,うん.
ジョン・ローンが出ていてびっくりしました.
ラッシュアワー2
今年の『スタートレックまるごと●時間』はDS9第5シーズン全26話だ.うぉー,体力勝負だ~!! DS9の第5シーズンはかんなり面白いのだ.
11月からDS9第6シーズンスタートだそうだ.待ってました!第5シーズン最終話であんな大艦隊を見せつけられちゃってからどれだけたったんだ?「ここで切るか,そりゃあないぜ!」と思った人は多いだろう.やっと観られる~!とうとう完璧に敵になったガル・デュカットや,なぜか連邦に荷担させられるであろうガラックが待ち遠しい.
10月からポワロを6作品放送するようだ.ヒャッフー!
10月は「スタイルズ」と「ゴルフ場」と「ヒッコリーロード」.
「スタイルズ」はビデオにも撮ってるんで,しっかり覚えている.負傷により本国送還になったばかりのヘイスティングズはまだLieutenant(このルターナントの綴りがどうしても覚えられない)である.ソンムの戦いを思い出してでもいるのか沈んだところのあるヘイスティングズ,亡命したばかりなのに落ち込みもせず相変わらずなポワロ,戦時中であることを思わせる人々の生活,と事件以外の見所も多く,好きな一本.
「ゴルフ場」はヘイスティングズにとってのターニングポイントなんだが,TVではちょっと分かりにくいかもしれない.まぁ,あからさまでないとこは好きなんだが.これはビデオ撮りできなかったんだよなぁ,今度こそ.
「ヒッコリーロード」は全然覚えが無い.見逃してるのかも.しっかり見なくちゃ.
さて,今年の作品『Murder in Mesopotamia』『Evil Under the Sun』はどちらもヘイスティングズが出ている様子.ヘイスティングズ贔屓の私としては非常に嬉しい.今年もまた年末にやってくれ,NHK!
PS/RPG/アトラス
昔から「やってみたいな~」と思っていたゲームである.PSに移植されたので目をつけてたんだが,やっとやってみた.
夜,無性に『真・女神転生』がやりたくなってしまって,3000円台なら買ってこようと,突然出かけ,3400円だったのでものの見事に買ってきてしまって,いま,手元にある.ああ,見下ろし型でない3Dダンジョンはいいね.キャラクタの名前でうんうん悩むのはもはやお約束.しっくりこなくて3回やり直してしまった.
システムは割と好きなんですよ.3Dダンジョンや悪魔との交渉,悪魔合体などは.でも,ストーリーはねぇ.カオスヒーローが「力が必要だ,そのために悪魔と合体する!」などと言い出して,直後,その言葉を実行に移したときに「おめぇは単純バカボンかぁ~!!」と画面に向かって叫んで以来,ちっともストーリーがピンと来なくて参ってしまった.結局,なぜにそんなに切羽詰っているのかとかなぜにそんなに力を渇望するのかとかいう部分が実感できないままだったのが敗因だな.もっと想像力豊かな頃にやるべきだった.
ニュートラルルートクリアしましたが,最後の敵「ミカエル」に止めを刺したのが仲魔「ウリエル」だったため,謹んで「反逆の大天使」の称号を献上することにした.
プレイ期間 2001.9.15 - 27
ユーモアミステリーは好きだ.日本の作家なら赤川次郎なんかをガシガシ読んでいる(この人は多作すぎて作品をフォローできない).で,海外の作家ならこの人,パーネル・ホールのスタンリー・ヘイスティングズシリーズが好きだ.このシリーズ正式名称というものが存在しないので,人によっては「お人よし探偵」スタンリー・ヘイスティングズシリーズとか「控え目探偵」スタンリー・ヘイスティングズシリーズとか調査員スタンリー・ヘイスティングズシリーズとか,まぁいろいろ言われている.
私がこのシリーズの存在に気づいたのは,第3作か第4作が店頭に並んだ頃だった.最初に手にとったきっかけは題名の軽妙さと表紙の絵のせいだ.どんな表紙かというと,tintin(タンタンである.ティンティンと読まないように.ベルギーのジョルジュ・ルミによる漫画である.たぶん,名前を知らなくても見たことはあるだろう)の絵に似た感じのとっつきやすいイラストなのだ.友人が教えてくれたところによると,実際,イラストを書いた人はタンタンを意識して描いたのだそうそうな.このイラストを描いている人というのが江口寿史氏なのだ.
手に取った理由が表紙なら,読んでみようかと思った理由は「ヘイスティングズ」という名前である.クリスティなら昔から読んでたから,なんとなく心惹かれたのだ(もちろんアーサー・ヘイスティングズ大尉はスタンリーとは関係がない)中身を読み始めてすぐに気に入った.
そもそも主人公のスタンリー・ヘイスティングズが良い.本当は俳優になりたかったけどだめで,小説家として身を立てようとしたけれど,そうそううまくはいかず,生活費を稼がなければならないというときに紹介されたのがローゼンバーグ・アンド・ストーン弁護士事務所の仕事.その仕事のために私立探偵のライセンスも持っているし,いちおう自営業なのだが,内実はローゼンバーグ弁護士事務所の下請け.ここでe.s.ガードナーを思い浮かべてポール・ドレイクみたいなものだと思ってはいけない.ペリー・メイスンとは違って弁護士リチャード・ローゼンバーグは民事訴訟専門なのである.「道路に段差ができていたおかげで転んで怪我したから金払え」というような裁判ばかりであり,自然とスタンリーの仕事の内容も「道路の段差がなるたけ凶悪に見えるように写真をとる」とか「被害者の話を聞いて,弁護を任せるという契約書にサインをしてもらう」とかいうものばかりなのである.
万事に対して控え目かつお人よしで,元来の平和主義者なため,銃だって持ち歩いたりしない,そんなスタンリーが生活のために走り回る姿は,いつ読んでも自分とダブってしまって,どうしても応援してしまう(苦笑).
平和主義者のスタンリーであるが,第1作で殺人事件にぶちあたってからは殺人事件に付きまとわれている(笑).したがって,いやいやだったりしょうがなかったり見捨てられなかったりで事件解決のために奔走する羽目になるのだ.しばしば,緊張のあまり笑い出してしまって「大丈夫か?」と言われてる姿など,「ああ,普通の人だなぁ」となんだか安心してしまう.
「お人よし」とされるスタンリーであるが,周り中をお人よしにさせる特技があるように思う.特に割を食ってるのがマコーリフ部長刑事だろう.
このシリーズで面白いなぁと思うのは,警察はちゃんと有能だし,スタンリーは基本的にドジだしで,誰が真相を解き明かすか分からないことである.スタンリーの考えはまったく間違っていて,警察にちゃっかり利用されただけってときもある.
しばしば不完全燃焼な読後感ではあるのだが,軽妙な文章が読む気をそそる.はやいとこ次を訳してほしいシリーズである.
第3作の「お人好しでもいい」という題名を見ると,どうしても「たくましく育ってほしい」と繋げたくなってしまう私は変ですか.
Parnell Hall Mysteries(作者公式サイト)
《スタンリー・ヘイスティングズ シリーズ 作品リスト》
- HM(153)-1『探偵になりたい』(原題 Detective)
- HM(153)-2『犯人にされたくない 』(原題Murder)
- HM(153)-3『お人好しでもいい』(原題 Favor)
- HM(153)-4『絞殺魔に会いたい』(原題 Strangler)
- HM(153)-5『依頼人がほしい』(原題 Client)
- HM(153)-6『陪審員はつらい』(原題 Juror)
- HM(153)-7『撃たれると痛い』(原題 Shot)
- HM(153)-8『俳優は楽じゃない』(原題 Actor)
- HM(153)-9『脅迫なんか怖くない』(原題 Blackmail)
- HM(153)-10『脚本家はしんどい』(原題 Movie)
- HM(153)-11『裁判はわからない』(原題 Trial)
- HM(153)-12『罠から逃げたい』(原題 Scam)
- HM(153)-15『サスペンスは嫌い』(原題 Suspence)
- 『休暇はほしくない』(表紙のイラストが変わって残念)(原題Cozy)
- Manslaughter