母が「モースが終わった」と言いながら返してくれたのは『キドリントンに消えた娘』である.「前のに似てる」とも言っていた.この「前の」というのは実は『オックスフォード運河の殺人』である.(だから,「前の」というのも妙な話だ)
でも,鋭いとは思う.モースものはmisidentifyが主題だと私は思ったし,どれかの解説にもあった.(『モース警部,最大の事件』の解説だったかな?)
母には,謹んで『ニコラス・クインの静かな世界』を献上した.
私自身も『Last Seen Wearing』に止めを刺したので,『Silent World of Nicholas Quinn』に手をつけようと思う.