内定でました
しばらく,深みに潜んでました.
その間,いろいろありました.
面接に落ちたり,風邪を引いたり,検査に引っかかって献血できなかったり,母が入院したり,夜中に吐き気で目がさめて眠れなくなったり,母が退院したり,また面接に行ったりしました.
今日は面接2件.
内定1件.
え? 内定ですと~?!
私,内定出たの初めてです.おめでとう,俺.
« 2001年10月 | | 2001年12月 »
しばらく,深みに潜んでました.
その間,いろいろありました.
面接に落ちたり,風邪を引いたり,検査に引っかかって献血できなかったり,母が入院したり,夜中に吐き気で目がさめて眠れなくなったり,母が退院したり,また面接に行ったりしました.
今日は面接2件.
内定1件.
え? 内定ですと~?!
私,内定出たの初めてです.おめでとう,俺.
秋の夜長です.
とうとうコタツを出しました.
母は『上靴に惚れた男』と『ニコラス・クィンの静かな世界』をとっかえひっかえ読んでいます.私はその横でメグレ邦訳文献リストを作っています.
そして21時になったら2人ともやっていることをやめてTVで『名探偵ポワロ』を見ることでしょう.
変な家だ.
1ヶ月ほど前に「(SCSIなどの)ケーブルの箱を取っておくか」ということを書いておいたら(私はとっておく),「ケーブルの箱を取っておくなんて,歯ブラシの箱を取っておくようなものだ.」と tosch に断言された.んなわけねーだろ.使った歯ブラシ人にやらねーだろ,と思った.
しかし,careさんからメールが来て「製品の箱は取っておくものと取っておかないものとありますが,コードの箱は捨てると思う」とのこと.
ちょっとへこんだ.
「採用の内定について(通知)」という内容のおてまみが来た.どうやら僕は騙されてはいなかったらしい.1週間前の内定連絡の電話番号が確かにそこの採用部署の電話であることを確かめ,名乗った人物がそこの係長であることを確かめ,「騙されてたらこの人を訴えればいいんだな」と思いながら待ちつづけた手紙である.
「こうしてくれる」って内定取り消されるんじゃあ......
このごろ右クリックをしようとすると警告が出るページを作ってる人が出現しだしている.いままでに2回ぐらい遭遇した.ありゃ何のためだ?さっぱり分からない.
右クリックで「新しいウィンドウを開く」「戻る」「名前を付けて保存」等を多用している自分としては操作性が悪くなって腹が立って仕方が無い.
最近,そういうページでも左クリックをしながら右クリックするとコンテクストメニューが出ることに気づいた.ざまみろ.
量販店をぶらぶら眺めていたら,聞き覚えのある曲が流れてきた.
PS版 DQ IV の宣伝である.
懐かしくて懐かしくて,しばし眺めてしまった.
DQ IV はおそらく僕がゲームに一直線にのめりこむことができた年齢最後のDQである.以降のDQも全部やっているものの,たとえばパッとBGMを思い浮かべることができるか,と言われれば答えはNOだ.これは決してV以降が駄作だからではなく,思い入れを強く感じることができなくなってしまった年齢になったからだと思う.
DQ IVはその点,違う.
音楽だっていまも覚えている.
EDだって覚えている.
IIIで見事にロト伝説の輪が閉じた後,天空シリーズの第1作として出たIVは実のところあまり評判が良くなかった.でも,私がいちばん好きなDQはIVなのである.第1章でクリア時に王様がくれる経験値でもライアンがレベルアップしないほどずーっと第1章を続けていた(たしか,Lv.21ぐらいだ)し,第3章では破邪の剣を初期装備にできるまで粘ったり,と咄嗟に思いつくことができることがいくらでもある.
それに,EDが良かった,あれは.1つに集約していく物語も良かった.
たぶん,PS版も買うだろうなと思う.
『アクロイドを殺したのはだれか』という本を見つけ,図書館で予約していそいそと借りてきたのだが,他の作品の犯人なんかもばらしてあって,読めたもんじゃなかった.
クリスティなら今後読む可能性があるもんなぁ.
どーやら,toschのPCがウィルスに感染したようで(しかも,「怪しいメールが居る」ということをそのPCからメールで送って寄越した),電話がかかってきて,あーだ,こーだと話を聞き,類推して,指示を出して,一段落ついたところで,話題を変えた.
12月に札幌に行こうと思う,と言ったところ,「(研究室に)お礼参りに行くの?」と無邪気に訊いてきた.
あんまり語感がよろしくない.
本屋に出かけたら,スタンリー・ヘイスティングズシリーズの最新刊を発見!
題名は『罠から逃げたい』である.
今年はパズル・レディ物が既に出てたからあきらめていただけに,嬉しくなって,すぐに手にとった.帯がまたふるってる.
「自分の不運を嘆くあなた,わたしには勝てませんよ.」
いや,そんなこと威張られても…
さらに,スタンリーに付く形容詞もパワーアップしている.
「天才的裏目探偵」
ひでぇ.
すぐに買うことに決め,「なんか出てるなぁ」と思っていた,京極夏彦の『今昔続百鬼』とともにレジに出した.
ピーター卿物を読もうと思ったのは,コリン・デクスターのせいだ.どの作品だったか忘れたが,「なんて名前の人?ピーター卿?」「モースよ」というような会話があって,そういえばセイヤーズは綺麗な色の背表紙の文庫が出てたなぁと思い出して,読んでみようと思ったのだ.
このシリーズはネロ・ウルフ物の次に読んだ物だから,おしゃべりはおしゃべりだけど,アーチーとは違ったタイプのおしゃべりだよなぁと思ったものだ.そうだね,アーチーは斜に構えている感じがする.ピーター卿は悪戯好きの妖精みたいな感じだ.いや,まあ,30代越えている男性に「妖精」という形容が合うとは思えないけど,うまい言葉が見つからないのだ.
1作1作狙いというか型が違っているので,いろいろ読んでみるといいだろう.よく「ハリエット・ヴェインとの恋愛を横糸に」と紹介されてるんだけど,そんなにそんなに恋愛がどうこうってわけじゃない.そもそも,ハリエットが出てくるのは『毒を食らわば』『死体をどうぞ』『学寮祭の夜』(とたぶん『忙しい蜜月旅行』)だけ,そのうち恋愛が「横糸」と呼べるほどの作品はハリエットのほうの目を通して事件が進む『学寮祭の夜』ぐらいなのだ.どう考えても紹介のしかたが間違ってると思うんだけどなぁ.
ピーター卿の周りの人も面白く,有能無比の従者マーヴィン・バンター(仕える者というより保護者みたいです,この人)や,石橋を叩いても渡らない慎重居士のチャールズ・パーカー(スコットランドヤードの主任警部にしてピーター卿の親友.この名前をみて密かに「チャーリー・パーカーだ!」と喜び,おもわず「オン・サヴォイ」をBGMにしてしまった),他のことはちっとも理解できないが金の動きだけはなぜか理解できているフレディ・アーバスノット,ピーターの上を行く母上,妹のメアリー(「人でなしのお兄様」って台詞が出てくるところが好きです)などなど.
ピーター卿物を読んでて強く思った事.デクスターは絶対セイヤーズ作品好きに違いない.うん.
英国貴族への敬称について解説もいろいろ付いていたんだけど,さっぱり分からなかった(勉強の必要があるなぁ).バンター,パーカー,アーバスノットなど以降もちらちら出てくる人物が登場する.
よりによって第一容疑者がピーターの兄(現・公爵)なので,貴族を裁判にかける際の手続きも興味深い.
『不自然な死』は最初に心に残った作品である.被害者の老女が知性を持ったもっとしっかりした人で,やるべきことを奨められる通りにやっておきさえすれば殺されずに済んだ,という皮肉ゆえにだ.
ハリエット・ヴェイン初登場.
面白くなってきたのが『五匹の赤い鰊』.これはメモを取ったり行ったり来たりしながらじっくり読む人にお勧め.最後の,警察や検事たちと行った犯行の再現の場面が面白かった.
ハリエット再登場.波打ち際を散歩していたハリエットが死体を発見.そりゃもう笑いながら読んだ.かなりユーモア利いている.夢見がちな被害者が大変可哀相.ピーターが即興リストを作るまで血のことが分からなかった.
作者は次作の『ナイン・テーラーズ』に気合を入れていて,こっちはそのつなぎであり,失敗作としているらしい.でも,冒険物として軽く読める.私は好きだ.
トリックが有名なんだそうだが,私は知らなかったからどういうのだろうとどんどん読み進めていって最後には「こんな死に方はしたくない」と,想像過多にも耳や鼻から血を流して死んで行く自分を思い浮かべてしまい,空恐ろしくなった.
犯行理由が空恐ろしい.でも,恐ろしいという感情よりも不愉快であり,怒りさえ覚えたのは,たぶん僕が「ノーベル賞もらえるなら悪魔に魂を売ってもいい」と言い放った友人に賛同したこともある人間だからだろう.
収録作品は「鏡の映像」「ピーター・ウィムジー卿の奇妙な失踪」「盗まれた胃袋」「完全アリバイ」「銅の指を持つ男の悲惨な話」「幽霊に憑かれた巡査」「不和の種,小さな村のメロドラマ」の7編.
収録作品は,「顔のない男」「因業じじいの遺言」「ジョーカーの使い道」「趣味の問題」「白のクイーン」「証拠に歯向かって」「歩く塔」のピーター卿物7編+実際に起こった犯罪について考察した「ジュリア・ウォレス殺し」と評論「探偵小説論」.
昼休みは図書館ですごすことにしている.
今日,私の目をひいた本は『イランとジャポン』という題名だった.
ちょっと手にとってパラパラとめくってみているうちに著者の姓が「モアゼニ」だということに気づいた.「おや?イランじゃ多い姓なんだろうか?」と思いながらもう一度本の表紙を確かめてみると著者として「モアゼニ・アリ」「モアゼニ純子」という名前が書いてある.
ま,待てよ,おい.モアゼニっていう姓が多かったとしても,日本人女性と結婚したモアゼニさんがそんなに多いとは思えない.
慌てて,家族の写真を,正確には娘さんの写真を探した.
見覚えがある.
名前はいったい…?
みつけた.思ったとおりだった.
私がびっくりしたわけは,この本を書いた人の娘さん(長女のほう)が小学校時代の同級生だったからだ.人の名前を忘れるのは得意な私だったが,「モアゼニ」という名前は変わっていたのでしっかりと憶えていた.それに,ずっと疑問だったのだ,この子の名前,どうしてこの漢字でこう読むのかなぁ,と.この名前の疑問もこの本で解けた.
どこにでもありそーな名前を持っている私としては,ちょっと羨ましい.
モアゼニさんの家には1度だけ遊びに行ったことがあるから,本を書いた御両親にも1度だけ会っている.実はもう一度遊びに行ったことがあるのだが,そのときは「塾に行っていていない」と言われ,それに懲りて以降はいかなかった.田舎者の私としては小学校から塾に行く東京の子供たちがどうもピンと来なかった.それに,気弱でおっとりとしたモアゼニさんと学習塾との繋がりがどうしてもピンと来なかった.
彼女,いま,どうしてるかなぁ.
「年末ジャンボ,3億円だよ,3億円」
とAさんが言った.
「3億円当たったら,仕事やめちゃうんじゃないですか?」
と可笑しそうにBさん.
「俺だったら3億もあったらダメになってしまう」
とCさん.「パーッと使って.『杜子春』みたいに」
「杜子春?」
Bさんが訊き返したとたん,Cさんが『杜子春』の筋を語りだした.途中,電話がかかってきたが,応答が済むと再びCさんの熱弁が始まった.
「そこで,「お母さん」と言ってしまうところが,泣かせどころなんですよ」
という言葉で終わったのだが,私は横で聞きながら仕事中になぜ芥川竜之介なんだ,と笑い転げていた.
その後,Bさんが
「小学校1年の教科書の最初のページ,なんだった?」
と言うので,
「たかい,たかい,くもが,くもが」
と答えたところから教科書談義になり,『くじら雲』だの『大造じいさんとガン』(椋鳩十!とCさん)『ごんぎつね』『てぶくろを買いに』『花の道』と懐かしい題名を並べ立てて遊んでいた.Bさんは中学の英語の教科書にあった『Mujina』を暗証してみせた.(Long long ago, there was a slope in Edo.から始まるのだそうだ)
怒涛の特別委員会ラッシュの合間のひとコマである.
« 2001年10月 | | 2001年12月 »