PS/RPG/tri-Ace, LINKS, ENIX
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2月・3月は大変忙しい時期で,残業が続いていた.あるイっちゃった夜,ホテル最上階のカクテルバーで一人飲みながら『鬼平犯科帳』を読んだあと,雪道を一時間ばかり歩いて中古ゲーム店に行って,何か自棄買いしなければいけないという強迫観念じみた気分から買ったのがこのゲームだった.
この顛末から私がキレちゃっていたのがよく分かると思う.買ってきたはいいが,体力も自由になる時間も追いつかず,なかなか先に進めなかった.アイテムクリエーションもスキルシステムも疲れて綿になっている脳ミソには面倒なものでしかなく,なかなか乗れなかった.
しかし,ゲームに慣れ,スキルなんかも分かってくると面白くなってきた.戦闘時のアクションゲームっぽい,敵味方入り乱れるわけわかんなさ(注:褒めてます)も喧しさ(注:褒めてます)も,こうなったら心地よくなってくる.
まだ,クリアしていないんだけど,どうしてもこのゲームのことが書きたくなってしまったのは,ひとえに一人のキャラクターのせいである.
アシュトン,君は最高だ!!
僕を傷物にした責任は取ってもらうからね!!」
と言って(本当にこう言います)仲間になったアシュトンは,ちょっとした手違いで,掃討するはずだった双頭竜に取り憑かれてしまい,この竜を払い落とすのを手伝え,とパーティに言う.が,次の戦闘シーンで,やたらやる気満々に行くぞギョロ!
と叫んだ.
ギョロって誰?
というプレイヤーの叫びを無視して,アシュトン君はやたら元気だ.次の戦闘シーンでは,「行くよ,2人とも!」と叫ぶアシュトン.2人って?戦闘メンバーは4人だから君を除けば3人じゃないか.
この街を出るときに,女主人公・レナがアシュトンに取り憑いた竜に「ギョロ」と「ウルルン」という名前をつける.あ,そゆこと.
……祓い落とせないこと確定.
実は,私は「行くよ二人とも!」の謎がだいぶ後まで分からなかったのだが,やっとアシュトンがあくまで竜に話しかけてるのを理解した.
順応性高すぎ.
しかし,アシュトンが気に入った最強の理由は,
樽フェチ.
よく分からないかもしれないけど,樽フェチか樽マニアとしか言いようがない.でも,ちょっぴりアシュトンの気持ちは分かる.樽じゃないけど,私もなんか気に入ったものをニコニコしながら眺めていることがあるから.
「なぜか貧乏くじ人生」「しかし,順応性は高い」「究極のところで楽天家」「なにかどこかが変」.どこをどうきっても,私の好みに直球ど真ん中だった.そんなわけで,一人だけレギュラーから外さないので,一人だけレベルが異様に高くて,装備も誰よりも優先で,鬼のように強いキャラクターに育っている(次にレベルが高いのは回復役として代わりばんこに入れているレナとノエル.あとの2枠を5人でレベルが平均になるように回している).おかげで,ディアスが仲間になったとき,アシュトンの攻撃力はディアスの2倍以上あったのであった……
ディアスの話が出たのでぜひ書いておきたい.通常の3頭身キャラのディアスって毛先がカールした中世・近世期の変な貴族の髪形に見える.おかげで,私には美形キャラに思えない.アニメだと文句無くかっこいいのになぁ.
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スターオーシャンEX(アニメ版SO2)
アニメ,見ました.ビデオ9巻一気鑑賞,9時間耐久レース(こういう耐久レースは得意).
アニメは,ゲームを原作とした漫画を原作としたものである(ちょっとややこしい).レナがただひたすら可愛らしくてか弱いだけなのが残念なのだが,面白かった.前半部分のレナはけっこういい感じなのになあ.あと,オペラさんがかっこいい.どうしても,アシュトンを仲間にしてしまうため,2択のオペラ&エルネストはゲームでは見たことが無いんだけど,この二人も私好みのキャラクターで,この2択は大変辛い.
アニメのアシュトンは,ボケぶり,情け無さぶり,不幸ぶり,樽フェチぶりに磨きが掛かっていて大変面白い.情け無く描かれてしまっているけど,双頭竜と互角に渡り合っていたんだから,剣の腕もかなりのもんのはずだと思っているのは贔屓目だろうか.
アニメのアシュトンの何が面白いって,ころころ性格が変わるのが面白い.そう,よく,のっとられているのだ,ギョロとウルルンに.しかも,ギョロとウルルンとで性格が違う.どっちかが威厳のあるしゃべり方で,どっちかが無法者っぽいしゃべり方.本人のときは瞳が緑だが,入れ替わると瞳が赤や青に変わる.奇妙なことに,アシュトンの意識があるときは,アシュトンもギョロもウルルンもわりと情けないというか「面白い」系なのに,双頭竜がのっとるとキリッとなってしまうこと.なんでかなぁ.いや,カッコイイのもたまには悪くないんだけどね.
現在,ゲームはレアメタルを探しているところ.熟練度が400を超えたソードダンスを食らわすアシュトンを見ていると「もういい加減に許してやれ」とちょっと思う今日この頃.まだまだクリアまで長そうだ.(2003.3.23記)
プレイ期間 2002.2 -