京極堂シリーズ

10日に帰国したなり『陰摩羅鬼の瑕』を手に入れてしまって,そのまま朝の5時まで読みふけってしまったので,11日は大学に行くのがエライ辛かった.関口君の語りの鬱々とした調子が疲れたときにドツボにはまれていい感じ.つくづく思うのだが,関口君の欝の悪化ぶりよりも榎木津の躁の悪化ぶりのほうがひどいと思う.あと,横溝さんが~(←嬉しい)「岡山」で分かりました.

で,『陰摩羅鬼の瑕』を読んでしまったせいで,『姑獲鳥の夏』からちゃんと読みたくなってしまった.

じつは,この京極堂シリーズは斜め読みしかしていないのである.堪え性がないもので,伏線なんだろうとは分かっていても,京極堂の長広舌はすべて10行ずつぐらいに飛ばし読みである.あんまりじっくりとは本を読まないんですわなあ.

それで,『姑獲鳥の夏』を読み返していたら,なんだか文章がおかしいところを発見してしまった.ありゃ,これは文庫だと直ってるのかなあ.

文庫にするときに大幅に加筆修正しているそうなので,欲しい気もするのだが,なんせもともとが斜め読みなせいで,果たしてその価値があるのか分からない.あんなコロコロした本は読みたくないし.それだったら, 『陰摩羅鬼の瑕』と一緒に並んでいた愛蔵版のほうが欲しい.愛蔵版,ちゃんと最後まで出るのだったら買っちゃうかも.もともとハードカバーの方が好きなので.

ところで,私は映像も音声も思い浮かばない人間なので,いつもなら,小説の登場人物を俳優にあてはめてみることはない.映像に関しては頭の中で明確な像を結ばないし,声に至っては全部自分の声で読んでるのだから.しかしである,たった一人,この人に演じて欲しい(正確には「演じて欲しかった」)という人物がいる.

誰かと言えば.

榎木津礼二郎を若かりし頃の近藤正臣氏に.

容姿というよりも,雰囲気が.なんとなく.誰か賛同者いないかなあ…….

あとですね,京極堂シリーズで気になる人物をひとり.

榎木津総一郎さんってどんな人なんだろう.

気になる.

京極夏彦の本

日時: 2003年8月18日 | 感想 > 本 |

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