私には,右手の側面でチョップするようにスペースを打っていた覚えがある.しかし,使っているキーボードを見るに,スペースバーは真ん中にあり,どう考えても右手の小指側の側面で打つようなものではない.
しかし,父の部屋で見つけたワープロを見てあっさり謎は解けた.私のその記憶というのは,その親指シフトのワープロを使っていたときのものだったのだ.
そう,何を隠そう,私は親指シフターだったのである.ワープロ専用機からパソコンに移行したとき,泣く泣く親指シフトをあきらめたのだ.
以後はずっとローマ字入力である.ワープロは「何かを書こう」と改めて思わなければ出していなかったが,PCのほうは買ったときから起きている限りはつけっぱなしだったので,多分,ローマ字入力の熟練度のほうがずっと高い.しかし,たまに親指シフトが恋しくもなったりするのだ.
そこで,新キーボードを買ったのを機に,非常に唐突に「再度親指シフターに舞い戻ろう計画」発動中.今も親指シフトで打っているのだが,キーの配置など忘れ去って久しいので,生産性激減である.どこまで続くか見ものである.
だいたい,今となっては,ローマ字入力の速度が1分間190~200字なのだ.いまさら親指シフトに戻る必要があるかと言われればまったくない.つまりは酔狂である.
ちなみに,現在親指シフトでの入力速度は分速40字程度.
あほなことしとらんと,はよ風邪治せと自分でも思う.