スタートレック

淙穂はトレッキーであるのこと

私はトレッキーである。ものすごくディープなとは言わないけど。もしDVDのソフトが出たらすぐにDVDデッキを買うだろうと思われる2つの海外ドラマのうちの1つがスタートレックなのだ。

敢えて言おう、「兄と友人NKがいなかったら私はトレッキーになっていなかった」と。

と言っても、上記2人には何のことやらサッパリ分からないに違いない。2人ともトレッキーじゃないのだから。(たぶん)

そもそもは、私が TRPG に興味を持っていたことに始まる。その頃、兄は『コンプティーク』という雑誌を買っていた。この雑誌、何の雑誌と言っていいか悩むところなのだが、パソコン関係・ゲーム関係の雑誌だった。その中に「クロちゃんの RPG 千夜一夜」という連載があった。ここでいうRPGは主にテーブルトークのほうだった。RPG に関する雑学みたいな記事で、私は気に入って読んでいた。その中に「エルフの耳は日本では定着してきたが、昔はミスター・スポックみたいな耳を書く人も居た」という内容の記事があり、ミスター・スポックって何や?と思ったのがきっかけ。それが中学時代。

ずーっと不思議に思ってたんだけど、ある日、学校で NK に訊いてみた。「ミスター・スポック?スタートレックに出てくる人だよ。私も ようは知らん」という返答だった。こっから私が古本屋を巡って『宇宙大作戦』の文庫を漁り始めることになる。

まあ、これが「兄と友人NKがいなかったら私はトレッキーになっていなかった」という理由。

上記のような経緯なもんだから、私は世にも珍しい「小説からスタートレックにハマった人間」である。また、小説からはまったもんだから、その頃の放送は TNG であったにもかかわらず、最初は TOS が好きだった。TOS だけは TV シリーズがジェイムズ・ブリッシュという小説家によってすべてノベライズされてたのだ。思えばもったいないことなのだが、スタトレ小説を買うために私は定額貯金を切り崩している。利率が一番良いときだったにもかかわらず。いまでも覚えてるが、富山南郵便局でお金を下ろそうとしたもののはんこを忘れてしまい、郵便局の人が身元確認のためにうちの電話番号から人物を割り出そうとしたが、特殊事情により NTT ではその情報を教えてくれなかったため、さんざん悩んだ挙句にやっとお金をくれたのを覚えている。そのお金を握ってブックスなかだに激チャリし、棚に並んだスタートレックの小説を25冊買い占めたのも覚えている。

そんな状態のときに、タイミング良く富山で TOS が再放送されることになった。ワクワクしながら見てびっくり。「このテーマ音楽・・・『アメリカ横断ウルトラクイズ』!元ネタはこれかー!!」「つーか、セットがちゃちいぞ!」「加藤・・・なぜ加藤なんだ?(オリジナルではスールーという名前の一等航海士)」「チャーリーって誰やねん!(オリジナルではスコットという名前の機関長)」なかなかへヴィでしたわ。それからも見てたけど。

お気に入りさん

TOS とは 1966年から1969年につくられたシリーズ第1作でカークがエンタープライズの船長のやつ。TOS とは The Original Series の略。この中でのお気に入りは副長のスポックさんと船医のマッコイさん。次いで日系のスールー、頑固な機関士スコッティ、おちゃめさーんなチェコフ。

TNG は1987年から1994年にかけて放送された第2作で、たぶん一番人気を誇るSTARTREK : The Next Generation のこと。艦長はピカードさん。東北大学に実験に行ったとき、仙台では DS9 を放送していたのだが、トレッキーでもなんでもない後輩が「ピカード艦長はどうしちゃったんですか?」と訊いてきたとき、TNG の威力を感じた。このシリーズではやっぱり第2副長にして天然ボケアンドロイドのデータが一押し。

DS9は1993年から1999年にかけての第3作、Deep Space Nine。TNG とは同時代のお話で、ディープ・スペース・ナインという宇宙基地が舞台。政治劇も多く、スタトレの中では異色。でも、ベースはスタトレだし、私は好きだ。珍しく一押しはメインキャラでなくサブキャラのエリム・ガラック。怪しさ大爆発なカーデシア人(←とかげっぽい外見)。次いでディープスペースナインの前の司令官,ガル・デュカット。なぜか、どっちもカーデシア人なんだよなー。後はピンと背筋の伸びた強い印象のある副司令官キラ・ネリス。それから、司令官のシスコもいまいち頭の上がらないジャッジア・ダックスという美人さん。

VOYと略されるのは1995年からまだ放送されているVoyagerのこと。はるか遠くにふっとばされちゃった宇宙船ヴォイジャーのクルーが地球に戻ろうと奮闘する話なんだそうだけど、未見。

TOSよりも前の初代エンタープライズの物語であるその名も『エンタープライズ』は、ちょっとだけ観たけど、はまるってほどじゃなかった。でも、久々に正統派のスタトレです。Boldly Go Where No One Has Gone Beforeなのです。

日時: 2003年11月16日 | 感想 > TV/映画 |

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