センス無いです
私は服を買うのが嫌いである.にもかかわらず,今日は泣く泣く服を買っていた.ズボンだのなんだのを相次いで履き潰してしまったからである.
おお,TPOなんて考えなくてすむのなら服なんてもっと少なくても良いのに.
1万円ばかしが飛んでいった.
分かっている.
いい服ならその数倍のお金が1着で飛んでいくのは分かっている.
しかしだ,服に使うお金は無駄に思えてしょうがない人間に,これは拷問である.
ところで,靴もサンダルも履き潰しちゃったんだけど,どうしよう.(メソメソ)
私は服を買うのが嫌いである.にもかかわらず,今日は泣く泣く服を買っていた.ズボンだのなんだのを相次いで履き潰してしまったからである.
おお,TPOなんて考えなくてすむのなら服なんてもっと少なくても良いのに.
1万円ばかしが飛んでいった.
分かっている.
いい服ならその数倍のお金が1着で飛んでいくのは分かっている.
しかしだ,服に使うお金は無駄に思えてしょうがない人間に,これは拷問である.
ところで,靴もサンダルも履き潰しちゃったんだけど,どうしよう.(メソメソ)
仕事中.
がんばれ,こんな日々も後数日だ.
4月からこっち,探しても探してもクシが見つからない.おかしい.確かに荷物に入れたと思ったのだが.
仕方がないから買うことにしたのが1ヶ月前.今度はクシをどこで売っているかがわからない.
しょうがないので,こないだ,とうとう,クシはどこで売っているのか訊いてみた.
化粧品売り場に連れて行かれた.
そんなところに!!
しかも奥さん,いまどきのクシときたらマイナスイオンだの光触媒だのわけのわかんない効果があるそうですよ.こんなクシで髪を梳いたら,妖気の1つも感知しないといけないような気がする.
クシを手に入れた私ですが,髪を切ったばかりなので,あんまり役に立っていません.
そう,髪を切るときにですね,「機械洗浄ははじめてですか?」と訊かれたのですよ.そうです,髪を洗うマスィーンがあるのですよ.ワクワクしてたんですが,洗われて重大な欠陥に気づいたのです.
洗われている自分を見ることができない!!なんてつまらない.髪が洗われるさまを私は見たかったのに!
バイトのMさんが専門学校に通うようになったという.
寡聞にして知らないんですが,アルファベット3文字のプロレス技って多いんですか?
選挙だったわけだが,私は投票できなかった.というのは,住民票を移してからあまり期間が経っていないからだ.(知らない人は知らないだろうが,選挙だけのために住民票を移して不正を働くのを防ぐためだ)
このせいで,たしか,札幌から富山に引っ越したときも選挙にいけなかった.
今回はだ,事前に富山の選管から投票用紙が来て,手続きをしてくれというお知らせがあったので,「ほほう,前よりは制度が良くなっているな」と思ったものだが(前はそんなお知らせもなかった),読んでみて,固まった.
現在住んでいる場所から投票する場合……選管に行って,しかるべき書類を使って申請しなさい.
ここで言う選管ってどこよ.ついでに言うと,この辺で選管ってどこよ.で,いつなら開いてるんよ.夜中までやっとるんか,わりゃあ!
と,ふてくされて手続きをしなかった(できなかった)のだが,勤務先でそのことを言ったら,
「練馬区なら練馬区役所でしょ.あそこなら土曜日ぜったい開いてるって」
――そうだったのですか?
勝手にキレて,勝手に選挙権を手放してしまった,悲しいお話.
先週までの嵐がうそのように,今週は日のあるうちに帰れる.なんと素晴らしいことだろう.
では,先週まで何をやっていたかと言うと……
日本全国に嫌がらせの電話掛け(毎日平日9時半から19時半まで,12時から13時は休み,ひどいときには22時でも23時でも).終わったら,今日の嫌がらせの復習および明日の嫌がらせのための予習.
……語弊はあるが,あながち嘘じゃないな.
いや,もう,喉が死ぬ死ぬ.勤務引けたらひとっことも口利きたくなくなりますって.ちなみに,私は電話が大っ嫌いです.ごくごく親しい友人との電話を除けば,それはもう電報のような電話になります,本来は.
しかし,勤務とあれば仕方がない.営業用淙穂にモデルチェンジして,しゃべりましたとも,ええ.
おお,東京でこんな運命が待ち受けているとは!
ところでですね,待たされるときに,音楽が流れるでしょう.だいたい,次のような曲が多いんです.
そんななか,とあるところでは!
高らかに鳴る『ボレロ』!(モーリス・ラベル作曲)
新鮮でした.
この話を読んで山下洋輔氏が作曲してしまったと言う.そうか,ジャズだ.ジャズの話か,と思い,早速読んでみた.
実は,推理小説だと思い込んでいたのだが,読み始めて,どちらかといえばSFだと気づいた.しかも,Sience Fictionと言うよりは,Sience Fantasy.
好きな文体ではないのだが,どちらかと言えば,冒険などと無縁のむしろぼんやりと事態に流されてしまう,霧子の一人称ゆえの文体で,それを考えるとすごくはまっている.(人間,常に正しい文法で考えたり話したりしない)
ジャズ,第二次大戦下のドイツ,オカルティズム,そんなものがない混ぜになって,霧子とフォギーが出会い,理解し,別れる,そして,柔らかい幸福感に満ちた読後感が嬉しかった.
バナール主義(作者公式サイト)
奥泉光『鳥類学者のファンタジア』(集英社のサイト.山下洋輔氏作曲『FOGGY'S MOOD』が聞けます)
2004/5 上旬 読書開始 - 読了
殺人未遂に問われ,中国に密航した男が30年ぶりに帰国する――というシチュエーションゆえに,暴力に彩られた私の嫌いな類の話かと思っていたのだが(←ならなぜ読む),感じたのはノスタルジアだった.戻ってこぬものへの哀惜だ.ありえたはずの生活はどんなものであったのか,とふと思う.
しかし,主人公の感情のぶれはあまりなく,何かあいまいな印象の世界をあいまいなままに泳いでいる.冷酷とか冷静というわけではない.彼はそもそも主義も主張も持っていなかったのではないだろうか?
彼の妹が彼の存在を拒まなかったときに,私はひどく安堵した.
2004/5 下旬 読書開始 - 読了
「良い日本語文章」に餓えていた頃,内田百閒の文章が良いと新聞の書評で読んだので,早速,図書館で借りてきた.
......B5版のごっつい全集を電車で立ち読みするのは大変だということが分かった......
もとい.
これ,短編集なのですね.短編も短編,3,4ページほどで終わってしまうものがほとんど.長編だと思っていたものだから,つながりに分からなくて混乱しました.
「文章が良い」とはとりたてて強く思ったわけではないのですが,醸し出す雰囲気がなんとも幻想的で,奇妙に高揚しました.
この作品はきっと,大正・昭和初期でなければ書けないのだけど,それにしては感覚が新しい.「怪談」というには端正すぎる.「幻想」というよりは「幻燈」のような気がします.
この仮名遣い,この漢字遣い,それが嬉しくて仕方がなかった私には,最近の文庫版が新仮名・新漢字だと聞いて,とてもじゃないが許せないと思いました.
でも,白状すると,読めなかった漢字もある.どうしても送り仮名と思い浮かべた読みが合わないのだ.
以前読んだ,埴谷雄高氏の『死霊』は曖昧な物を徹底的なまでに突き詰めて表現しようとしたものだという印象を受けたのに対して,百閒作品は曖昧な物を曖昧な物としてそのままありのままに置いている.百閒作品の真髄は「気配」なのだろうなと思う.
気に入ったものには★をつけています.
猫の毛を吹き散らした樣な雨が,ふはりふはりと降って來た.という一文に猛烈に感動した.
その昔,『ウォーロック』というそれはもう薄っぺらい大判の雑誌があった.TRPG情報誌,なのかな.当時,購読していた.
この雑誌の中で,しばしば話題になるゲームブック,それが『送り雛は瑠璃色の』だった.私はそれをやったことがなかった.でも,題名の叙情の含んだ透明さは頭について離れず,以降,「送り」とか「送る」とかいう言葉を聞くたびに思い出すのはこの題名だった.
ふと,そんなことを思い出し,「結局のところ,アレはどういう類のゲームブックだったのだろう」とインターネットで検索をかけてみて――復刊しているのを知る.
興奮の末,あちこちの本屋で探した挙句,見つからないのでAmazonに注文.
やりはじめてしばらくは,ティーンズ向けと思しき(主人公がそういう年齢だし)軽い文章が続き,失敗したかと思ったのだが,読み進むと,だんだん変わってきた.この短いゲームブックはゲームブックといってしまうのを躊躇われるようなものだった.
日常が若干の綻びを見せ,そして,立ち現れる,今は無き,伝承,伝統.それがほとんど投げ出されるようにそっと置き去りにされている.そう,取り残されるように,置き去りにされている.一度話が終わったあと,全体で何が起きているのかが知りたくて,選択肢を全部読まずに居られなかった.そして,全部読んでさえ,理解は読者に委ねられている.模範解答はあるものの,確固とした答えは無い.瑠璃色の何かを見て,なにをかを感じ取ればそれでいいのだと思う.
同時収録の『夢草枕、歌枕』は,最初の解説のとおり,占いとして試すと面白いと思う.これも,一つ一つのパラグラフを非常に短い幻想譚として楽しむことができる.これも思わず全て読んでしまった.
『送り雛は瑠璃色の』は1990年発刊の社会思想社版では『顔の無い村』という作品が収録されていたそうなのだが,この創土社版にはない.残念に思っていたのだが,ふと創土社のページの刊行予定ゲームノベルを見ると,ある,『顔の無い村』がある!
とても楽しみにしている.
2004/2/25 読書開始 - 2004/4月上旬 読了
ジーン・ケリーさん,亡くなってたんですね.
いえ,そうなんじゃないかとは思ってはいたんですけど.それを8年間知らなかった間抜けなファン.
でも,大好きだったんですよ.
「真昼のダンサー」万歳!
本日は,藤ノ木にできたという富山市内最大とかいう文苑堂へ.
……最大ったって,平屋じゃん.TSUTAYAも入ってるし.
慣れないからかしらんけど,本が探しにくい(検索用コンピューターあるけど).癖はあんまりない感じかな.変わりに,近くにあった「なかだ」がなくなってた.もっとも,「なかだ」は本店まわりがパワーアップしてたけど(単に漫画専門館が増えただけだが).
あ,しまった,『展覧会の絵』の楽譜見てくるの忘れた.
いえね,欲しいんですよ,ピアノ楽譜.モーリス・ラベルのオーケストラ用編曲が有名だけど,オリジナルのピアノ組曲としての『展覧会の絵』を聴いてみたい.
今日は大学にいっちゃろうと思って,車出そうと思ったら,なんと,父上が会社に持って言ったという.うぇ~,なんで車が要るんだよぅ,と思ったものの,所有権は父にあるのだ,しょうがない.
バスで行くなんてまっぴらごめんだったので,激チャリ決定.いや,もう,暑かった,暑かった.汗ダラダラ.ちなみに,自転車で来たと言ったら,みんなに「マジかい」って顔をされるか,笑われた.しかしなあ,1時間に1本のバスなんか待ってられるか!(いつ出るかも知らんし)
んで,グタグタ過ごしてビアホール突入,カラオケ雪崩れ込み.
それで,『私だけの十字架』を歌ったら,『特捜最前線』の話になり,「おまっちゃ,知っとんがかよ」と言われ,「見てましたよ,TVで」と答えたところ,「さ,再放送だったがやろ」と言われた.
そうなのかなぁ.まあ,16時だか17時だかに見てたから,再放送だったのかもしれないけど,でもですね,当時,4局ぐらいしかTV局なくて,そのうち2本をNHKが占めてる状況では,放送時間がキー局と違っていてもおかしくないわけで,そうなると,それが本放送だったのか再放送だったのか分からないのですわ.
どうだったんだろうなあ.
見てたのは幼稚園か小学校の頃ね.
オープニングは全然覚えてないけど,エンディングの『私だけの十字架』(ファスト・チリアーノ)は覚えてるんですわ.ビルを俯瞰した映像が出てね,「あんだんて」というテロップがあった.
エピソードは断片的に2つ覚えてて,1つは二谷さんが「お前はリンカーンを殺した男を知っているか!」って最後に叫ぶヤツ.もう1つは「奥歯,青酸カリ」(これね,女の子が歯医者で歯を削っている様子を見てわんわん泣くの).って,観たことある人しか分からんがな.
怖かったんだけどね,好きでした.いつも観てました.二谷さん好きだったんだ.
私は物が出来上がって行くのを見るのが好きなもので,イラストのMakingを眺めているのも好きなんですが,これ,文章でやったらどうなんでしょうね?つまり,「おはなしのできる過程」ってヤツ.
んー,でも,文章って一覧性悪いから駄目か.おんなじ文章何度も見るのもしんどいもんね.
帰還いたしました.
富山からえっちらおっちら運んできたヨーグルトの種を冷蔵庫に入れようと,扉に手をかける.
ん?
……いま……やけに……感触が軽くなかったか?
あんぎゃー! 1週間,冷蔵庫の戸,開いてましたよ!
今月の電気代,見たくないよぅ.そのうえ,庫内にくっついた氷を溶かすのに四苦八苦.(メソメソ)
友人NKが遊びに来ている.
いや,NKよ,世間では君が行きたがる秋葉原の方が変なところだよ.
そして,秋葉原へ.
……なんか,ますますオタク然としてきたなぁ.昔はもっと電気街っぽかった気が.こんなところにサテライト作るんですか,某大学さん.
同人誌を売っているところが男性向けと女性向けに分かれているという.ふーん.よく分かんない.一緒くたに売ってんじゃないの?
んなわけで,ぼーっとしてました.
ちなみに,きっとNKのほうはNKのほうで,私がルーターやらキーボードやらサウンドカードやらスピーカーやらで離れなくなるたびにボーっとしてたんでしょう.
それから,お決まりのコース,神保町へ.
うぉぉぉ,プリニウスの博物誌が!江戸言葉辞典が!江戸生活辞典が!ナチス時代ドイツ人名辞典が!あ,朝永さんの『量子力学』,IIは持ってなかったんだよなぁ.うう,大漢和辞典が!ワイバーグの場の量子論揃ってるなぁ.理化学専門の英和かあ……えとせとらえとせとら.
その5分後,明鏡国語辞典をとうとう買ってしまう.
自分をごまかすのはやめましょう.
しっかし,神保町って決して安いところではないよね.金がいくらあってもたらんわ.
いや,だから,篆刻しなさいって.
ここ1週間ほどで日焼けしてしまったらしい.顔やら肩やらが痛い.そもそも,焼けると赤くなるタイプの人間なので,ちょっと日に当たっただけで痛くなる.……と書くと,不健康な生物だな,我ながら.
歩き回って疲れきり,突然,散財モード,スイッチ・オン!
『サスペンスは嫌い』を買ってしまい,その足で,携帯電話を新しくしようとau shopに行ったが,これは店が閉まる寸前だったので,不発.代わりにいきなり『Realforce 106S LA0200』を買ってしまう.
あほんだらだ.つくづくあほんだらだ.
確かに,PS/2キーボードに買い換えようと思ってはいたが,こんなに金かけることないだろう.