初対面のTさんとの会話.
- Tさん
- 読書が好きって,どんな人のを読むんですか?
- Sousui
- そうですねぇ,池波正太郎とか――
- Tさん
- ああ,知ってます!売れっ子ですよね?
- Sousui
- う~ん,売れっ子……ですか.
- Tさん
- 私でも名前知ってます!
- Sousui
- まあ,売れっ子といえば売れっ子ですけど……亡くなってますよ?
- Tさん
- どんな話なんです?
- Sousui
- 時代小説が多いですかね.
- Tさん
- 時代小説……って言ったらどんなものなんです?
- Sousui
- あー,うーん,江戸時代の話とか……
- Tさん
- 江戸時代!何とか幕府があるんですよね?
- Sousui
- 江戸時代には江戸幕府しかないのでは?(徳川幕府でもいいけど)
- Tさん
- ああ,そうですね!それで,江戸時代のどんな話なんです?
- Sousui
- あー……つまり,時代劇ですよ.
- Tさん
- 時代劇!わたし,あのー,なんとかまことが好きなんですよ.
- Sousui
- 藤田まこと?
- Tさん
- そうです,そうです!はぐれ刑事とかやってますよね?
- Sousui
- じゃあ,必殺?
- Tさん
- 必殺仕事人!そう,それも好きなんですけど,なんか,もっと好きなのがあったんですよ.
- Sousui
- どういう役だったんです?
- Tさん
- えっと,お父さんで……なんか,主人公が誰だか分からなかったんですけど,息子がいて,道場やってるんですよ.
- Sousui
- ……剣客商売?
- Tさん
- ああ,そう,そんな名前でした!
- Sousui
- それこそまさに池波正太郎ですよ.
- Tさん
- そうなんですか?はっはっは.それで,好きな話があって,なんて言うんですか?追い打ちじゃなくて……
- Sousui
- 追い打ち?
- Tさん
- 敵がいて――ああ,仇討ち!
- Sousui
- 追い打ち!!!(笑い転げている)
- Tさん
- それで,同じ酒場で飲んでて仲良くなったおじさんがその敵で,「ああ,あなたは!」みたいなことになって,なんか,いい話だなあと思ったんですよ.
- Sousui
- なるほど.
- Tさん
- Sousuiさんは,漫画は読まないんですか?
- Sousui
- 読みますよ.
- Tさん
- なんですか?どんなの読むんですか?
- Sousui
- 結構なんでも.
- Tさん
- 『無限の住人』とか?
- Sousui
- いや,それは読んだことがないです.
- Tさん
- そうですか……今,ちょっと,思いついたものを頭ごなしに言ってみました.
- Sousui
- 頭ごなし!(また,笑い転げている)
素敵な言語能力だったので,もっとしゃべってたかったなあ.