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下山事件(シモヤマ・ケース)去年,読売新聞の書評を見て読んでみたいと思っていたのだが,図書館を渡り歩いても入っていなかったのですっかり忘れていた.
それが,まったく別な本を物色すべく図書館に行ったらひょいと見つけてしまった.
総論としては謀略説.
ただ,ルポとかドキュメンタリーと言うのは当たっていないような気がする.伝えたかったのは,真実よりも,その事件構造と変な精神的伝搬性だったのではないだろうか.
割と感傷的かつ主観的文章なので,事実だけを求める人にはいただけないと思う.
半分ぐらい読んだ辺りから,ずっと「下山さん,かわいそう」という感想が頭から離れなかった.そして,最後の辺りの死体を運ぶ男たちのフィクション部分がなんだか恐かった.
これ読んだら,以下の本も読むべきでしょう.(なぜかは本を読んだら分かる)
2006/2/9 読書開始 - 2/12 読了