J.G.A.ガレッティ/池内 紀 編訳/白水uブックス
ガレッティというのは,ドイツは王立ゴータ・ギムナジウムの教授のことで,専門は地理・歴史……なのですが,教壇で発した膨大な迷言の数々で有名で,ついにはガレッティアーナなる言葉までできてしまった人らしいです.
裏表紙にあった「水は沸騰すると気体になる.凍ると立体になる」で思いっきり吹き出してしまいました.その後,読み進めるうちにも吹き出すこと数知れず.ああ,立ち読みしてなくて本当に良かった.立ち読みしてたら怪しいこと請け合い.
しばしば授業の様子が思い浮かべられるような物もあって,この言葉の数々を書き留めて先生の死後に手刷り本を出した教え子達のことを考えると,とても愛された先生だったのだなあと思った.
2006/5/18 読書開始 - 21 読了