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葬られた夏―追跡・下山事件(諸永 裕司)せっかく『シモヤマ・ケース』を読んだので,ついでに読んでみたんだけど……う~ん,文章がなあ.イマイチだなあ.取材記録→事件概要という流れを繰り返しているんだけど,繋ぎ方があんまりうまくない.
また,感慨が青臭いように思えてならない.記者としての鋭い視点てものが感じられず,あくまで(学校で書かされるような)感想文にしか思えなかったのが痛いなあ.
あと,気になったのは,取材相手への予断が入りすぎていて,推測が論を成していない点.50年は大きな壁だったってことなのかなあ.
興味深い人物へのインタビューを含んでいるので,もっと「ルポ」の部分に重点をおいたら面白かったと思う.
2006/2 読書開始 - 読了