備前長船刀剣博物館 備前おさふね 刀剣の里

長船は思ったよりも行きやすく,岡山駅から1時間に2本ぐらいずつ電車があります.400円.電車で揺られること30分弱.長船駅に到着.いやー,岡山,ちょっと電車に乗るとすぐに田んぼが広がる田舎ですわ.富山と一緒.サギがちょぼちょぼと田んぼにいました.

長船駅は大変小さい駅で,降りる人も多くなく.こりゃ混んでなさそうでいいわい.

駅にあった張り紙を見るに, 営業時間が切れ切れのようです.

しかし,こんなに営業時間が細切れでいいのか.

駅前に2台ほど駐まっていたタクシーに乗り込んで「刀剣の里行ってください」.運ちゃんが,一生懸命話しかけてくれるんだけど,かなり聞き取りづらい.何を言っているかが分からん.刀剣の里まで950円なり.2人だから,まあいい値段かと.レンタサイクル300円だったので,それを使ってもいいと思う.道が分かれば.田んぼの景色でのんびり自転車こいでるのも良かろうと.

さて,刀剣の里ですが,ここはやはり自動車で来るところらしく,自動車はそこそこ停まっていました.でも,すいていることはすいていて,それをいいことにじっくり見てしまいました.刀工や鞘師等の仕事紹介映像をモニター陣取って見ていた時には特に「すいてて良かった~」と思いました.一本の刀剣ができるまでのお仕事がじっくり見られて良かったです.

刃をいれていない実物大の日本刀がおいてありまして,持ってみることができます.重量としては1kg弱.

Sousui
MURAMASA君と同じぐらいだけど,もっと重く感じるなあ.

長いので,かなり重く感じます.確かにこれを自在に振り回すにはかなり筋力が必要です.持ってみたものは,刀身だけのものだったので,バランスが悪いし持ちにくいしでよけいにそう感じました.

この日の展示は1階に横綱の刀(土俵入りの時のとか),2階に最近の刀工が打った刀.昔は直刃が好きでしたが,最近は多少の乱れが入っているのもいいなあと思うようになりました.残念だったのは,正宗の長刀が無かったことです.

昼食なんて食うところ無いだろう,という予想はものの見事に当たり,カロリーメイトの世話になってから,今度は実演の場所に.

鍛刀場では折良く刀を打っていました.後で帰りのタクシーの運ちゃんに聞いたところによると,いつも打っているわけではなくて,「日曜によく打っている」とのこと.昔は4人がかりで打っていた工程も,今は機械で打っていて,作業は1人でやっているようでした.私はこれにえらく感心したんですよ.いや,風情がないという意見も出るかも知れないけれどね,道具作りは世間に合わせて進歩しないと廃れると思うんですよ.なんかね,宗教とか伝統とかを見て思うんだけど,昔は合理性があってその手順になっただろうに,変にそれが「型」であり,犯すべからずになっちゃうと,そこで止まってしまうんだろうなあと思って.

実は長船の刀作りというのは一度絶えたらしく,その後,今泉俊光さんという刀工の尽力もあって(記念館がありました),復活したそうなんですが,機械なんかもそん時に入れたんじゃなかろうか.

工房もありまして,鞘の塗りをやっているところ,はばきを作っているところ,刀身彫り,研ぎ,鞘,柄巻きが見られます.若い人もいて,はばきを作っているあんちゃんは気さくで質問にもいろいろ答えてくれました.はばきは本当は刀の次に作るべきなんだけど,鞘なんかができちゃってから回ってきたりすると大変と言っていました.

すごく見たかった研ぎはやっていなくて残念.

柄巻きのおっちゃんは持ち込まれた刀(ここの工房では注文を受けている)を見て,えらい勢いで「こりゃ,ぜんぜんあかん.最悪の研ぎ師や」とか「これ,斬るように出来てない,突くことしかできん」とか「幕末刀は粗悪品多いから手出したらあかん」挙げ句の果てに「お客さん,この刀,これ以上金掛けたらあかんで」.いやあ,見てる分には面白かったけど,持ち込んだ人は(分かってても)がっかりしたろうなあと思います.

この博物館でも売っていた歴史群像シリーズ特別編集『決定版 図説・日本刀大全』はカラー写真が多くて,図や解説もいっぱいで,初心者にはすごく良さそうでしたので,帰ったら買おうと思います.

売り切れちゃってはいたけれど,長船町史に刀剣編があるのがさすがだなあと思いました.ちなみに,8000円也.

日時: 2006年9月24日 | 旅行記 |

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