銀閣寺

銀閣寺に至る道の曲がり角で,なんだか四角い食べ物を売っていた.一見,でっかいきんつばに見える.「古都芋」というらしい.店員さん(若いあたりのいい男性)に訊いてみる.

「これ,なんですか」

「裏ごししたいもにつなぎを混ぜて,鉄板で焼いた物です」

突如,猛烈に欲しくなり,衝動的に土産はこれにしようと思いたつ.

「ええ~と16個ください.いや,ちょっと待ってください.(頭の中で勤務先の部屋の人数を数える)え~と,12個……かな?」

「(笑いながら)12個でよろしいですか?」

「はい.あ……これ,何日持ちますか?」

「2日.今日,冷蔵庫に入れると4日ぐらいですかね」

「(考え込む)大丈夫……かな」

「よろしいですか」

「はい.12個ください」

1個120円なり.問題は,今日冷蔵庫に入れるだろうが,冷蔵庫にはいるのはどんなにがんばっても21時過ぎである点で,しかも本日は暑いぐらいに晴れている中を持ち歩き続けることである.

挙げ句に,よく考えてみたら,こんど出勤するのは5日後である.数も数えられんのか.まあ,食べさせてみて,もし,みんなが苦しみだしたら謝っとけ!と心に決めた.

この後,超有名どころの銀閣寺(本当は慈照寺)に行った.参拝志納料500円.

きれいに整えられた白砂の向こうに円錐を途中で切ったような物体.

手前の白砂の造形は分かるんだが,向こうに見える謎の物体は何を意図した造形なのであろうか.

銀閣寺って,本当に銀箔張るつもりだったのかなあ?単に金閣があったから対比されて銀閣と称されているだけで,銀箔張るつもりは無かったんじゃないのかなあ?だって,この落ち着いた風情こそが完成品のような気がするもの.財政難で止めるぐらいだったら,そもそもここを作っていないと思う.

銀閣寺の庭を歩いていきますと,苔が標本のように展示されていました.

「銀閣寺の大切な苔」

ふむふむ.

「ちょっと邪魔な苔」

「とても邪魔な苔」

……

面白い分類ではある.

銀閣寺は,旅行終盤でヘトヘトになっていたせいもあるかもしれませんが,ぼーっと眺めるような場所が無くて,残念.私は大河内山荘に軍配をあげます.

日時: 2006年9月28日 | 旅行記 |

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