「SRW」『己の傷の下に恢復せよ』第六章始動.冒頭の引用文のお話は8歳だけど,別に8歳だと思っているわけじゃないよ.というより,就学前だと思ってる.これは譲れない.
ところで,子供の頃ってどれぐらいのことが分かっていてどれぐらいのことが分かってなかったのかね.経験してきたはずなのにさっぱり分からない.
なぜ急にそんなことを思ったかというと,父がニュースを見ていて氷見に住んでいる人の「60年近く氷見に住んでいますが,こんなに大きな揺れは初めてです」というコメントを聞いて,小首をかしげ,「福井地震の時の方がすごかったけどなあ」と言い出したからである.
当時6歳だった父は氷見に住んでおり,(たぶん祖父に)弁当を届けに行く途中だったのだそうだ.
「それで,なんか歩きにくいなあって」
「歩きにくいって……もっとこう,きゃーとかひゃーとかないの?」
「まだ小さかったんだって.地震なんて言葉も知らんだろ」
そうかなあ……6歳なら地震ぐらい知らないかなあ.
ところで,福井地震は1948年なので,件の「60年近く氷見に住んでいる人」は辛うじて経験してないのかもしれないなとふと思った.