大阪といふところ/物理学革新の一つの尖端/プランク先生の憶い出(長岡半太郎)

東京に行く特急の中暇なので,「漱石でも読むか」と,青空文庫を見に行ったら,「長岡半太郎」の文字が目に入った.

あ,確か土星モデルの人じゃないか,と思い出して,思わずダウンロード.今のところ,『大阪といふところ』『物理学革新の一つの尖端』『プランク先生の憶い出』の3作品があります.いずれも随筆で短いものです.

『大阪といふところ』は,大阪讃歌という感じがします.てっきり大阪生まれなのかと思うほど.そんな人知らないよ~とか,そんなこと知らないよ~なんてことも書いてあって,大阪愛して調べたんだろうなあと感じます.この人,初代大阪帝国大学総長だったのね.だからか~.

『物理学革新の一つの尖端』は,量子力学の黎明がザッと書かれています.記述が昭和7年ということで,今ではもっと先まで進んでますが,物理学の発展の歴史を当時の先端を行く学者が書いた記述であり,なんだか感慨深いです.

『プランク先生の憶い出』は,プランク定数で有名なマックス・プランク氏の業績についての記述です.この文章を読むに,プランクは気取らない静かな人だったみたいだなあと思います.「誰か h の有難味感ぜざるものあらん」というところに畏敬の念を感じました.

青空文庫 作家別作品リスト:No.1153「長岡 半太郎」

日時: 2007年8月26日 | 感想 > 本 |

コメントを投稿

(空欄でもかまいません)

(メールアドレスは管理人に通知されますが,Web上には表示されません)

Powered by Movable Type