文学賞取っても

レーツェル口調バトン3日目だな.我が友・群青の方は頼まれもしないのに,毎日違う登場人物で行っている.芸達者なことだ.惜しみない賛辞を送りたい.

本日,本を読んでいたところ,姉が「何読んでるの?」と訊いてきたので,『クオ・ヴァディス』と答えたところ,「それ何人(なにじん)?」と尋ねてくる.

人の名前ではなく「主よ,どこへ行きたもう」という意味のラテン語だと説明したところ,頭をぶるぶる振って,「もう,いい」という.とても面白い小説なのだが.

しばらくして,「誰書いたの?」と尋ねられたので,「シェンキェービチ」と答えのだが,再び「それ何人(なにじん)?」と言われた.ポーランド人だ,ノーベル賞作家なのだが,と言ったところ,「ふーん」と気のない返事だった.本当に面白いのだが.

姉も本を読んでいたので,誰が書いたのかとこちらからも尋ねてみた.「●●あさ」と言われたのだが,うまく聞き取れなかった.「直木賞取ってるんだよ」とのことだった.知らないなと伝えると,姉は「お互い様か」と言った.そのようだ.

そういえば直木賞と言うが,直木氏が何を書いたかは知らないと言うと,「確かに」と姉は同意した.確か,直木三十五だったな,と言ったところ,姉は「何けそれ,漫画みたい」と言う.それは,人の名前なのだがな.

芥川氏に比べて直木氏は気の毒なものだ.

日時: 2009年1月30日 | 感想 > 本 |

コメント (5)

乃南アサ氏じゃないですかね。
私は恋愛小説家だと思ってたら、ミステリー作家さんでした。

 芸達者……なのかなあ……。無駄な芸人魂発揮しちゃってるだけだと思うよ……?
 うん、まあ、面白がって貰えてるようなのでよしとする。

 ひぐちアサは直木賞取ってねーべ!と思ったら違う人(まんが家さん)でした。講談社漫画賞は取ってるようだ。群青さんうっかり。

>乃南アサ氏じゃないですかね
そうそう.その方の『嗤う闇』というのを読んでいたんです.恋愛小説家説も納得のいく筆名ですね.

そして,私はひぐちアサも知らないよ,群青君.

こないだとうとう上司に「お前は仙人か」と言われた(家族には前から言われている).仙人はこんな俗物じゃないと思うんだがな.

しかも,この日,数ヶ月ぶりに電話をかけてきた友人がいきなり「クオ・ヴァディス」って何だっけと訊いてきたので,なんの符丁なんだと笑ってしまった.

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