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2009年2月

2009年2月 1日

ウォールマグ SS13 フィルターモデル(株式会社リバーズ)

レーツェル口調縛りも5日目だな.我が友・群青にはあの気の毒な将軍の口調をリクエストしたいところだが,いかがかな?

私は,紅茶をこよなく愛する者だ.沸いた瞬間の熱湯をポッドに注ぎ入れジャンピングが始まる時には,ささやかな勝利感めいた物を味わうことができる,なかなか至福のひとときだぞ.

いついかなる時も愉悦を忘れないことは大事なことだ.だが,任務に就いている時には,ポッドを使って穏やかなティータイムをゆったりと楽しむというわけにもいかないことが間々あるだろう.かといって,むやみやたらとお湯を真紅に染め上げるティーバッグにはどうも食指が向かない.

次善の策がストレーナー付きのマグカップだ.しかし,長年愛用していた陶器のマグカップを,私としたことが年末に割ってしまった.それを機に近くの雑貨店Earl Grayに探しに行き,見つけたのがリバースウォールマグSS13というわけだ.

外側は樹脂,中はステンレスで,高級感も漂わせた渋い色合いが所有欲をくすぐるというものだ.

ストレーナー部はフタに装着するようになっており,メッシュであるため抽出もすぐできるのが便利だが,お湯を入れる時は量を加減をしないとあふれるため注意が必要だ.

頃合いを見計らって蓋ごと引き上げた後は,よくお湯を切って裏返して置いておくことができる.

最近,蓋に飲み口が付いていることに気がついたのだが,おそらく私が使うことは一切無いだろう.スターバックスなどでもそうだが,あのような小さな飲み口で熱い物を飲むなど,火傷の危険を鑑みると,とても考えられない.

概ね満足した品だったが,ふたつ難点がある.ひとつは電子レンジで使えないこと,もうひとつはコーヒーカップの上に乗せて湯を注ぐ簡易なドリップコーヒーが,商品によっては口が広すぎるため支えていないと落ちそうになることだ.とはいえ,私には今のところは大きな問題とはなっていない.

ところで,ウォールマグのサイトに掲載されているポーターというタイプの品が昼食の際に便利そうに思っている.購入の候補に挙げておこう.

楽天市場:ウォールマグ(マグカップ)SS13フィルターモデル

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| 雑記 |

2009年2月10日

DRETEC わくわくケトル 1.2L ブルー PO-101BL

ふ,時間が空いてしまったな.レーツェル口調縛り6日目だ.

前回,我が友・群青に徳川茂茂をリクエストしたところ,銀魂の将軍がレーツェルに語りかけるというシュールな世界が展開されていた.おそらく,本当にクロスオーバーしたとしても,この2人は互いに別の理由で驚かないだろうと予想されるのだが,いかがかな.ちなみに,私は口調だけ真似ていて,中身はSousuiのままのつもりだ.しかし,いったい何を真似ているのか,果たして真似になっているのか,少々迷走気味だ.

群青には超能力者呼ばわりされたのだが,その日,ちょうど部下の行動を先読みし続けて「何で分かるんですか!」と言われたばかりだったのだ.奇妙な符号だな.そちらの方は読みやすいからだとしか言いようがないのだが.

ところで,前回ウォールマグについて書いたところ,BBSに冬の間夜パソをするときに,甘酒や紅茶を入れて,飲んでいますとの書き込みをいただいた.甘酒は飲まんが,私も自室での飲み物は季節を問わず紅茶だ.家で使っているのは姉上のくださった陶器製のマグカップだが.そちらもストレーナー付きだ.

紅茶を飲むにはお湯がいる.以前は1階で湯を沸かし,ティーポッドに淹れてポッドを持って自室に引き取ったのだが,夜も更けてくると階段の上り下りの音が気になるし,なにより用意が面倒だ.そこで,去年,電気湯沸かし器を試しに買った.

この記事を書くために調べてみて「わくわくケトル」という商品名だと言うことを知った.この口調で言うのがためらわれる単語だな.店頭にいくつかあった中で,これを選んだ理由は,フォルムが多少トリを思わせたからなのだ.

買ってすぐにとても便利な物だと分かり,重宝している.水自体は部屋のすぐ近くに洗面台があるし,コップ1杯程度の少量ならばすぐに沸く.

このポットは1.2リットルだが,1人で使うならばもっと小さくて良いだろう.一度にリットル単位で飲物を作ることはそうそう無いのだからな.

難点は,コードが短い点だ.私はカラーボックスの上に置いているのだが,床までコードが届かないのだ.今は,差し込んだテープルタップを直下に置いたゴミ箱に乗せて高さをしのいでいるのだが,中身が中身なので,何かに引っかけて落とさないよう,沸いたらすぐに抜いている.

amazonに寄せられた記載を見るとプラスチック臭が気になるという者も要るようだが,私は使い始めた時から臭いが気になったことはない.

DRETEC わくわくケトル 1.2L ブルー PO-101BL

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2009年2月16日

なんという無茶を

レーツェル口調縛り最終日だ.

この口調では,と話題を多少選んできたのだが,今日はそのような配慮など考えていられない一大事が起きたので,敢えて語らせていただこう.

昨夜はDVD8巻一気に視聴するなどという我ながら加減のきかないことをしたため,本日は寝不足だった.明日は出張するため,諸々を片付け,帰宅したのは22時だった.今夜は早々に就寝しようと思っていた私に母が声をかけた.

「明日,電気屋来るから,あんた部屋片付けられ」

電気屋?

「CATVの工事に」

なぜ?

「お父さんが3台にするって.ここと,応接間とあんたの部屋」

......

......

......

父上,なんということを!私はTVなど見ないのですよ.なのになぜそのような愚かしいまねを!しかも,私の部屋は1時間や2時間労力を傾けたところで片付くような生半可な散らかりようではないのです!

空しく作業をしてみたのだが,とても起きていられないので,もう眠ることにした.

出張の支度もしていないのだ,工事など私の知ったことではない.

(もう,途中から口調縛りなど忘れ去っている)

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| 雑記 |

2009年2月17日

ムチャな話のムナシいオチ

CATVの工事に電気屋が来るから部屋を明日までに片付けろと母に言われ,夜中にゴソゴソ朝にモゾモゾやって工事しそうだと思しき場所を開けてみた.

今朝,居間で片付け令発令元の父に会った.

「おい,布団ぐらい上げてけよ.電気屋部屋入るからな.今日は工事はせんだろうけど」

せんのかよ!

しかし,テレビ?デコーダーのことか?まあ,万が一はある.

「(居間のテレビの上のデコーダーを指しながら)もしそれ置いていっても,そこまでにしといて」

「テレビのほかに何かいるんか」

「(だから)デコーダー置いてっても,そこからテレビへの配線は自分でやるから」

「いや,デコーダーなくてもテレビは線つなげば見られるんだ.デコーダーは増やすと金かかるからな」

は?電気屋は私の部屋に何をしに来るんですか.

「デジタルにするから」

「......私の部屋は地上デジタル入るんだよ!!」

私の睡眠時間と今日の出張関係書類を読み時間を返してくれ!!

特急に乗るべくアタフタと家を出ようとしていて声をかけられた.

「おい,なんだ,今日,どっか行くんか」

あー,そういえば,昨日帰るなり部屋片付けろと言われて,大阪行くというのをコロッと忘れてたなあ.

結局,駅まで父が車で送ってくれ,その途上で,居間用に37インチのテレビを買い,それが今日届くこと,ついでにCATVの契約をデジタルにすることが判明した.やっとつながったよ.新しいテレビはハードディスク付きであることは朗報だが(なんせ,デコーダーには今まで録画機器が繋がっていなかったので).

ホトホト疲れた.来る途中の街路樹に降りた雪が朝日を浴びてやけに美しいのがいまいましい.

書類はこれからサンダーバードの中で読むつもりだが,眠くてかなわない.電車はやけに混んでいる.冷めた缶コーヒーが凄まじく不味い.

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2009年2月20日

DVD20枚以上も一気に観るからだ

月曜日は実は変な寝覚めの夢を見たのだ.

私はブラック・ジャックだった.しかし,医者じゃなかった.医者じゃないブラック・ジャックなんて!

じゃあなんだったかというと,夢の中で自分が明確になんであるかは考えていなかったのだが,総合して考えるに海賊だったんじゃないかと思う.

南国リゾートらしき開放的な場所のテーマパーク.ピノコは喜んで駆けていく.他に仲間が5人ばかしいて,私は一番後ろをついていく.

ウッドデッキの上のテーブルがたくさん並んだ食堂で皆で腰掛けていると,痩せ気味カイゼルヒゲの男が近くに座った.この男はドジな悪役といった役所で,勝手にこちら側をライバル視しているレギュラー登場人物という位置付けだ.

いつも何かとウルサいのに,今日は意気消沈の様子で,私(BJ)に向かって,「なんでお前ら(私と私の向かいに座っていた仲間.誰だったか定かでない)みたいにモテないんだ,こんなに頑張っているのに」とのたまわった.

私も仲間も呆れ,ウンザリしながら「私はモテようなどと思って行動したことはない!そんなことはロックに訊け!」と怒鳴った.この場合のロックというのはロック・ホーム(間久部)のことだ.ロックのことはよく知らないのに,この名前が出てきたのは,アニメのろくろうがグリーンリバーライト声で歯の浮くようなセリフを吐きさくっていたからだと思う.

だが,相手はこっちの言うことなど聞いてもおらず,意気消沈の体のまま「見せたのが良くなかったのかなあ」とボソボソ言っている.

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2009年2月21日

2/11 フォームお返事

いや,もう,食いつきますよ!

ちゅうか,みんなにも見てほしい.

こんなに追い回されるもんなのかなあとじぃっと見入ってしまった.追う方も追われる方も大変.

シャチからはさんざん逃げるのに,人間は怖くないんだね.私がこのボートに乗ってたら大興奮だったろうなあ.

毛色が違うけど,こんなのはどうでしょう.

猫ってこんなことするんだ......

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| フォームお返事 |

2009年2月22日

9歳児バトン

9歳児バトンというのが群青君から飛んできました.これ,前に10cmバトンじゃなかったっけ?亜流多いのかな.

指定がイマイチ不評続きなのでこれでどうかねリリィ・カーン嬢ってことなんだけど,おおぅ,リリィとは驚いた.ん~でもね,少なくとも前回のはアレだよ,あんま興味のないキャラだった上に,私は会話文が苦手ときてるから苦労も2倍だったんだよ.(地の文しこしこ書いてる方が好きなんだ,私は)

あ,そういえば,こないだから言おう言おうと思っていて忘れてたけど,君んとこのブログのサイドにあるリンク,僕んとこへのリンクが切れてるから直してちょ.(超・私信)

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2009年2月24日

クオ・ワディス(ヘンリク・シェンキェーヴィチ)

1年のうち年度末の1~3月は数回「廊下で一日中座っている」という業務が入る.本当に座っているだけも同然で,のわりにその場を離れてはいけないもんだから,寒いのはどうしようもないにしても暇で暇でしょうがない.

必然的に本でもということになるのだが,でっかい荷物など持っているわけにはいかないから,そこそこ読むのに時間がかかる本を1冊,ということになる.昨年は『罪と罰』を読んでみた.

今年はどうしようかなあと思っていて,ふと,高校の頃に世界史の先生が「ノーベル賞作家でもなんちゅう面白い本かと思った」と言っていた作品を思い出した.それがシェンキェーヴィチの『クオ・ワディス』である.

それで,いそいそと廊下で読み出したんだが.

なんちゅう面白い本か!!

ちょっと,こんなに面白くていいの?ってぇ勢いだったよ.歴史物好きなら是非.そうでなくとも本が好きなら読めるよ.この本さ,下手にシェンキェーヴィチがノーベル賞取っちゃってる上,すました外観の本になっちゃってるから敬遠されてるだけでなんじゃないのか,という面白さなんだよ.ローマの大火やネロによる迫害の場面なんて大スペクタクルだ.列強の圧政に苦しむポーランド同胞への思いを,迫害されるキリスト教徒に託したという紹介文があったけど,そんな小難しいこと抜きにしてもものすごく面白い.

こんなに見事に古代ローマの生活ってものを血肉を持った表現で書けるとは.

しばらく読んでいて,「まともに婚姻申し込め~!!」と思ったけどさ,パックス・ロマーナの時代のローマ貴族としては何ら非常識ではないんだなあと読み進めるうちに思った.

それで,まあ「クオ・ワディス」なだけにキリスト教の話でね,初期のキリスト教徒の敬虔さとか情熱とかそんなものを感じるわけで,ローマ貴族的ローマ人だった主人公(たぶん,主人公だと思うんだが)ウィニキウスが改宗する話です,と言ってしまえば言ってしまえるけど,全然それだけじゃあない.

泣いた場面はですね,あれです,「わたしを許してくれ!」「あなたを許します!......」十字架に架けられた者に向かって勝利者であるはずの男が許しを請い,何度も何度も辛酸を嘗めさせられたはずの男を死の寸前の男が許すんですよ,そこでボロボロと泣けてしまった.それでね,後でペテロが声をかけますね,いや,改宗するわ.私でも改宗するわ.こんなに熱心に誠意を持って語られたら.言葉が力を持つ瞬間だ.

この場面の前ぐらいの辺り,小狡いギリシア人であるキロンに耐えられなかった物を,ローマ市民は貴族平民を問わず「見せ物」と見ている,その堕ちきった倫理観は何なのだろう.ソドムという単語を思い出さずにいられない.

それから,同じキリスト教徒でもペテロとクリスプスは対照的で,ペテロは慈父だなあと思うんだけど,クリスプスはほとんど狂信的で激しい.

さて,キリスト教の全面肯定物語で終わらないのが,ペトロニウスの存在である.たぶん,この物語中,一番かっこよく描かれていると思う.ウィニキウスが主人公なのかなあとは思うんだが,はっきり言って,ペトロニウスの物語だとも思う.

この人は実在の人物で,「趣味の審判者(アルビテル・エレガンティアルム)」と呼ばれた『サテュリコン』の作者とされる人物.タキトゥスの『年代記』におもいっきり無精でもって有名となったと書かれている.あんたー!!(笑)ただし,タキトゥスの記述全体を読むとなかなか面白い人物像が浮かぶ.間違いなく,このタキトゥスの記述がなければ『クォ・ワディス』におけるペトロニウスの造形は無かっただろう.

この人,自分でも言ってるし,他人にも言われてるけど善悪を区別する感覚をとうの昔に失っている.じゃ何を基準に動くかというと,自分の美的感覚ですね.その美的感覚というのは余人に受け入れがたい物ではなくて,ちゃんと血なまぐさいことや暴力には眉をひそめる感覚がある.ネロの気まぐれが支配する宮廷社会を言葉で渡り合う,たいへんきれる快活な懐疑主義者.ギリシア・ローマ文化の粋を身にまとった人物.

宮廷でのやりとりは真剣勝負並みに緊張感があって,ペトロニウスは嘲笑を含んだ言葉による戦いをおもしろがっていたんだろうなあと思う.だから,きっとどんなにキリスト教が素晴らしくともこの人は改宗しないし改宗できないだろうなあと.

この人,ぜーんぜん,自分の評判に頓着しないくせに,自分の主義を曲げないがゆえに民衆には人気がある.自分のやりたいように生き,勝利も敗北も真っ正面から受け入れて,笑みを浮かべて去っていく,このペトロニウスという人が私はこの物語では一番好きである.エウニケのことでは最初ボケてたけどね.気付よ!と思った.あははは.エウニケは目立たないけれど,彼女がいてペトロニウスは幸せだと思う.

最後に.ウィニキウスとリギアの前に鷹は立ち寄っただろうか?

2009.1.17読書開始 - 2.6

クオ・ワディス〈上〉

クオ・ワディス〈中〉

クオ・ワディス〈下〉

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