手帳術の本,と読んでいいのかな?ただ,いわゆるスケジュール整理系の話ではなくて,アイディア・ネタの書き留め・整理法と言った方がいい.たまにこの手のライフハック系実用書を読むのは好きだ.情報量が多くなくてボーッと読めるから.
この本読んだときに,目から鱗とでも言うような新鮮な興奮に見舞われた.実に単純な話で,
ノートは書き殴っていい.
ということに目覚めたせいなのだ.こんな簡単なことがそもそも分かってなかったのかーと思った.なまじ文房具大好き人間なもんだから(おまけに根本的に吝嗇家),きれいに使おうとしちゃうんだよね.でも,思いつきってのは思いついた瞬間から消えゆく運命なものだから,さっさと書かないと霧散してしまう.起きた瞬間覚えていた夢をあっという間に忘れてしまうってことはよくあると思う,あれ.私は,ああいうのを記録しておきたいタチだから,「いつでもメモれる環境にしておいて,重要度の取捨選択無くとっとと書け」というこの本の思想というのはすごく共感できたわけだ.
というわけで,本の中で紹介のあった耐水ノートは速攻買った.けっこう,風呂でもボチボチ書いている.あと,車の中にメモ用紙とペンを置いた.ペンポッドも買ったんだけど,すぐに紙も携帯していないと困ると分かり,かなり長いこといろんな商品を探しているうちに,Night & Day Dimpleを見つけて,おもわず買ってしまった.
本を真似て書き出した最初の1冊目は2週間ほどで使い終わってしまったのだが,ほとんどネタと二次創作だったのは自分でもどーだろーと思う.あ,悪いことがある.メモって吐き出しちゃうとそこで満足して,あんまり作品にならない.(笑)
私の場合は,B6のノートを使っている.胸ポケットがそもそもあり得ないので,A6の小ささは必要ない.それなら多少大きい方がいい.ただ,しばらくして気づいたのが,B6ノートって置いてあるところが若干少ないね.A版はコンビニにもあるところはあるんだけど.まあ,だからってCampusノートぐらい探し求めてさまよい歩かなくても見つかることは見つかるので(そもそもうちの近くに富山でも有数の大きさの文房具屋がある),とりあえずB6でまだ運用している.
本の紹介ではホントでっかい字で箇条書きしてるんだけど,私は太めの罫のノート買ってきて割と罫通り書いている.これは性格だろう.あと,慣れもあるんだろうけど,略記はあんまりしないし(略記語句がとっさに出てこないからだ),単語並べ立てるのではなく,わりと文章書いている.思考の段階で文章のことが多いからだろうなあ.
まねようと思ったこと
- 旅日記
- いつも博物館・美術館に行って切符やパンフをもらっても,結局保存するうまい方法がなくて捨てていたから,この方法だと貼ってちょっと感想をメモって記録にできる.あとあとネタにしたり資料にしたり.
- 電話メモ貼る
- 名刺もらってない相手の連絡先が必要になる時に重宝.
- ショップカード
- 主に飲食店の記録.ストックしておくと友人その他と「何食べよう?」となった時に便利.けっこう,どこで食事するかって決めるの大変だし,重要だったりするから.
- 行動記録
- 主にあまり行きつけない場所に行った時に記録する.移動時間を読んだり,どの特急の乗り場はどこで何号車はどの辺とか記録しておく.あとあとの出張に便利.
- アルバム化
- アルバム買ったら廃盤の憂き目に遭いました.ということがあるので,共感した.それに1,2枚もらって机の中でごちゃごちゃになっているので,それを貼るのもいい.下手に立派なアルバム買うといっぱいにならない.(それ以前に10年前の写真を整理していないってどうよ)
- 本・映画などの感想
- とりあえず書き付けておかないと印象って薄れるから.
まねてないこと(1冊に求めていないこと)
- 手帳併用
- 1年単位で季節変動がわりとある仕事で,数カ月先の予定が入ったりするので,スケジュールはやはり市販品の方が便利.なので手帳併用している.
- 仕事と私用で2冊
- 最初のノートは仕事も私用も一元化のつもりで書いていたんだけど,結局,保存場所に困ったので,今は分けている.これは,家帰ったら仕事しないと固く誓っているからであり,そういう仕事だからである.索引だけは常にどちらのデータも持ち歩いているが.使い分けるか使い分けないかはその人の仕事の内容によるのだろう.
その他
探書・物欲リストは付箋にもくもくと書いて手帳の方に貼っている.増え続けるばかりで消化できないのが悩みの種.
あと,この方法使う前からだけど,気に入った/琴線に触れる単語・初めて見た漢字は調べて書き溜めている.
この情報整理の仕方ってのはコピー機あっての技術だろうなあ.MW-260とも相性がいいと思う.
最近思ったのだが,タグ付けは1個じゃなくても複数でもいいんじゃないか?
ブログやGmail,pixivなど最近のネットには「タグ付け」ということが流行ってるけど,要するにそれが便利なデータマイニング法だからだと思うんだよね.なら,それを導入して悪いことはないと思う.分類に迷ったら「付けない」んじゃなくて,「両方付ける」ことにしたら,検索したときのヒット確率が上がると思う.
それから,結局のところ,「一元化しなければならないのはノートではなく見出しファイルだ」と気づいた.というより,そもそもそれに気づいたのは数枚~数十枚程度のA4書類の処置に困ったからなんだけど.
A4書類はやっぱり小さなノートに貼るのは面倒だし太っとくなるし,そもそも貼れないほどまとまった量であることもあるし,ということを考えたときにですね,プライベートノート,仕事ノートに続く第3の資料のまとまりとして,クリアファイルに投げ込んだA4の紙もありかなあと思っていて,たどり着いた結論だったわけです.
目下,クリアファイルにどう見出し付けておくか思案中.ファイリングしてもいいんだけど,穴あけるの面倒なもんだから.今のところ,見出し付箋(フィルム性の丈夫なヤツ)を付けてファイルボックスに立てとくのがいいかなと思っている.