久々に雪が積もりました.ただいま富山市内で30cmほど.(富山県冬季道路情報道路状況写真も出るよ)
よりによってこんな日にとあるセミナーみたいなものがあって,東京から人が来たのですが,先発隊お二人以降は飛行機が羽田に引き返してしまい,たどりつかず.
頼まれて応援することになり,荷物を運ぶのに車を出したら,その方々が恐る恐る
「あのー,これは普通なのでしょうか」
「うーん,そうですねぇ,積雪量としては珍しくもないですが,こういう急に降るのは珍しいかもしれませんねえ」
答えながら悩むんだ.というのは,富山の雪って,積もる雪の場合は,いつも「急に」「降り続ける」ドカ雪型だから,毎日こうなのかと言われると「そうでもないなー」と思い,じゃあこの程度が大雪なのかというとそれも「そうでもないなー」と思うのだ.
まあ,今日の降り方はすごかったかもね.1日中動かさなかった車は埋もれたしな.結局,1日中降り続いていたから,富山初体験の東京人は,きっと大いなる誤解を抱いて帰って行ったことだろう.
あと,今日は早々に切り上げて帰るかと思ったら,なぜか敷地の出口で大渋滞.
「どうしたんですかー」
と訊いたら,停まっている車があって,それを横で見てた人が
「ノーマル(タイヤ)でハマっちゃったんですよ」
アホか,お前は,走れるわけねーだろーと危うく口に出すところだった.
どうもハマっちゃった車の運転手はさっぱり慣れていないらしく,周りの方が「雑巾だ」「いや,雑巾じゃ役に立たない,でかい毛布ないか」と世話を焼く.
なので,雑巾とタオルとを持っていったら,誰かがスコップを調達してきて,雪をどかして押すやらなんやらやってて,どうにか道をふさいでいる状態から片道を開けた状態にすることができていた.
そのあと,なぜか渋滞していた左右から来る車を誘導する私.おかしい.私は早々に帰るつもりじゃなかったのか.
たまたま私の上司が通りかかり,
「スノータイヤは積んでて,今,替えに行くところだったんですよ」
と言う立ち往生運転手に,
「んなもん,自分で替えんにゃ」
とザックリ切り捨てていた.タイヤの圧を抜けば多少は動かせると助言もしていたが,たぶん「圧ってどうやって抜くんだろー」と思っているに違いないおぼつかない表情だった.
「もう,これ,ここに置いていくしかないよ」
「このまま出て行っても事故るだけやわ」
と周り中から言われて観念したらしい.
「でも,ここじゃあまりに邪魔ですよね」
と言うので,
「そうだねえ.あそこのロットに入れられれば最高なんだけど.動かせる?」
「ちょっとなら動かせると思います」
「いっそのことタイヤ交換する?」
「それは簡単にできるんですか?」
絶句した.
「......あー,難しくはないよ.(力は要るけど)」
で.作業できそうな所に動かす時にまたハマって,通りがかりの人がまたスコップで掘ってくれたりして,やっと動かす.
上述のような有様だから,本人,工具の場所すら分からず私に聞く始末だ.私も車種が違うので普通はトランクにあるはずだけどと探していたら,立ち往生君の友達が通りかかった.
で3人で探していたんだが,見つからない.私が説明書を見て
「あ,分かった.助手席の下だ」
と言ったら,
「分かるか,そんなもん!」
と叫んでた.気持ちはわかるが自分の車のことだろ,君.
そのあと,「ホイール外すのに六角レンチがいる事件」だの「車載工具でタイヤのネジが外れない事件」(←これは私もだから同情する.私が最近自分で交換しないのはこのせいだ)だのが起き,そのたびに先輩やら友達やらが増えていって,最終的に彼ら4人+私の5人体制でタイヤ交換していた.
まあ,雪上でのタイヤ交換は不安定だからお勧めしないけどね.
思わず付き合ってしまったばかりに,結局,帰ろうと思った1時間後にやっと帰れた.
そして,つくづく不思議だったのは,ハマった車が金沢ナンバーだったことだ.あんた,金沢ならこれぐらい普通だろうに,なんで何にも知らないんだ.