Stanford Teatreは,名画座だからか昔のポスターが貼ってあります.
たとえばこれ.
なぜ日本語版?
他にも中国語版のなんかのポスターがありました.もちろん英語の物の方がたくさん貼ってあるんですが.
では,本題.
黒澤映画特集第7作目『隠し砦の三悪人』です.うおー,画面でかい-.どこ観たらいいか分からんー.
最初は,立身出世のため村をおんでたばかりの百姓がうーろうーろと逃げ惑うばかり.城での捕虜の大反乱の場面なんかすごいんだけど,三船さんなっかなか出てこないなあと一ファンとしては待ちかねて,待ちかねて待ちかねてようやっとでてくるんですわな.
えー,三悪人なんて題名だから三人が連んで何かするんかと思ったら,ちゃうんですわ.隠し砦の一人と二人だった(笑).
姫さん,すんごく印象的な目つきして,スラッとした肢体をしてるんだが,しゃべらせると,ちとうーん.泣いてる顔もあんましだったかな.こう,キリッとした顔が絶品だよね.
いちいち農民が恨め裏目に出ることをしてくれてイライラしてた.だいたい,いちいちいじましいんだよ.可哀想な六郎太さん.でも,コミカルなところもあって,どうも憎めない.よく考えたら,軍用金全部持って行けたのもこの人たちが強欲だったせいなんだよなあ.たぶん,姫と六郎太だけだったら途中で一部は諦めてたと思うんよ.(その分,こんなに苦労はせんで済んだかもしれんけど)
あ,そうそう,途中で一緒に付いてくることになる女の人いるじゃん,あの人が飛び出してなきゃ,あそこで六郎太討ち死にしてたと思うんよ.ただ,飛び出されて怪我なんぞされたから,抱えて逃げるしかなくなっちまう.こういう場面,多かったな.馬を無理矢理売らされちゃったのも,女を身請けしたのも.しっかし,人一人担ぎ上げて三船さん走る走る(しかも平地じゃない).すげえなあ.
そんでね,裏切り御免,と素晴らしい勢いで駆けだしたところで拍手が起きて,おー,アメリカと思った.一緒に喜んで拍手してた.だって,もう,ここ,どうやって切り抜けられるんだ,どうやったって切り抜けられんわ,ってとこなんよね."At the last moment help arrives from a completely unexpected source."とチラシに書いてあった.まさに.ほんに.
あ,この話,acknowledged as the source for Star Wars
なんだそうです.知らんかったわー.