文字の回り込みとTeX

TeXで画像を貼って,文字をその周りに回り込ませる時は,プリアンブルに\usepackage{wrapfig} と書いてwrapfigパッケージを読み込んで,貼りたい場所で\begin{wrapfigure}である.たとえばこんな具合だ.

\begin{wrapfigure}{l}{65mm}
\begin{center}
  \includegraphics[width=65mm]{DSCF04001.jpg}
\end{center}
\end{wrapfigure}

\section{青銅}
青銅とは銅(Cu)とスズ(Sn)との合金である。英語由来の「ブロンズ」という呼び名もよく聞く単語だろう。

青銅というとくすんだ緑がかった青を思い浮かべることが多い。

{\large しかし、本来できたての青銅は金色なのである。}

古来より灯籠その他に使われてきたのはそれ故にこそなのだ。

金色をしていた青銅は,経年に従って徐々「ブロンズ像」でお馴染みの「青銅色」へと変化していく。

見てもらえると分かるのだが,けっこう空白を多めにとってくださる.

あと,回り込み中の場所でsectionなどを使ってそのまま改ページに突入すると回り込みの高さが解除されずに細長いテキストが続く.また,画像にもあるとおり,{\large }で囲んだ場所で文字が画像の上に吹っ飛んでいる.どうも,回り込み中にボックスを確保する命令とは相性が悪いようで.

で,どうするかというと,多すぎる余白についてはWikibooks英語版LaTeX/Floats, Figures and Captionsに書いてあった.\vspaceと\hspaceでなんとかしろと.うむ,原始的.ともかくこの2つの命令をwrapfigureの中だの外だので駆使すると,section使っておかしくなる時も何とか直すことができる.

{\large}系の問題の方は,どうも囲わなきゃいいようなので,\largeした後に\normalsizeする.

まとめると,こんな具合だ.

\begin{wrapfigure}{l}{65mm}
\vspace{-2\baselineskip}
\begin{center}
  \includegraphics[width=65mm]{DSCF04001.jpg}
\end{center}
\vspace{-3\baselineskip}
\end{wrapfigure}

\section{青銅}
青銅とは銅(Cu)とスズ(Sn)との合金である。英語由来の「ブロンズ」という呼び名もよく聞く単語だろう。

青銅というとくすんだ緑がかった青を思い浮かべることが多い。

\large しかし、本来できたての青銅は金色なのである。

\normalsize 古来より灯籠その他に使われてきたのはそれ故にこそなのだ。

金色をしていた青銅は,経年に従って徐々「ブロンズ像」でお馴染みの「青銅色」へと変化していく。

妙と言えば,私の環境はWindows7で角籐版TeXなのだが,読み込みファイルの拡張子をJPGと大文字で書いたところ,.bbファイルを認識してくれないなどの変な挙動が見られた.

日時: 2010年11月10日 | PC/Web |

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