ある日突然,YouTubeなどの動画が自動再生直後に緑一色になり,ほんのちょっと音声だけ流れた後にフリーズすると言う現象が起きるようになった.
最近,Firefoxが頻繁にメジャーバージョンアップするようになったからそのせいかなあと思った.(正直,高速リリースサイクルはアドオンが追随しづらくなって嬉しいことないんだけどなあ)
でも,試しにダウングレードしてみても直らない.
Flash plug-inがクラッシュしましたというようなメッセージが出るので,いったんFlashをアンインストールして再インストールしてみてもだめ.
じゃあということでInternet Explorerで見てみてもダメ.......ごめん,Firefoxさん,疑って悪かった.
困ってしまって,検索してみたら,以下のような対処法を発見した.
- 動画を右クリックして、表示されるメニューの中に「設定...」を選択.
- 「Adobe Flash Player 設定」が表示されるので,「ハードウェアアクセラレーションを有効化」のチェックを外す.
......いや,速攻固まるからそのメニュー選べないんだけど.
それでも,フリーズするまでと操作速度を争うべく,試してはみた.
うん,無理.
困っていたら,どうやらchromeのフォーラムらしかったんだけど,
http://www.youtube.com/swf_test.html の動画はメニュー出せるから,それ使えと書いてあった.
できたー!
ありがとう,ありがとう.自動再生しない動画ならOKだったってことなのかな.
今は快調です.
SFの古典,ジョン・ウィンダム氏の『海竜めざめる』ですが,図書館に福音館書店のボクラノエスエフ シリーズが入っていたので,読んでみた.訳が星新一氏だったのに惹かれたのはある.(現代に合わせて多少文章直したそうですが)
読んだ感じは,『山椒魚戦争』みたいだった.ただ,『海竜めざめる』は最後まで相手の正確な姿が分からないんですが.山椒魚戦争の時も思ったけど,「こっちが悪いんじゃないの?」とチラチラ思う部分があって,考えてしまう.最初の接触が友好的であったなら別の結末もあったんじゃないかなあ.
急に破滅が起きるんじゃなくて,ゆっくりゆっくり事が進んでいく.でも,人々の意見はまとまらないし,国家間の対応もまとまらない.信じたいことを人は信じるし,突拍子もないと一度断じた意見はなかなか容れられない.冷戦を背景にはしているんだけど,その構造が崩れた現代でも一緒の顛末が起きるんじゃないだろうか.そこにジャーナリズムが演じる役割もきっと変わりはしまい.
たぶん,一般人には――いや,政府だって,何が起きてるかどれが最善か分からないでいるうちに事態は進行していって,みんなが誰かを(おもに政策担当者を)非難しているうちに,のっぴきならなくなってしまうんだと思う.
最善なんて誰にも分からない.科学は万能じゃない.科学が万能じゃないことを一番知っているのは科学者なのに,他の人たちは無理に「断言」を求めて,違うとそれを断罪し,「やっぱり科学は万能じゃなかった」と極端に走る.それってどうなの?と最近とみに思う.
作中,ロンドンが高潮に飲まれる場面があるんだけど,なんか盛り上がる水面があの仙台沖の津波映像と被って,いやに臨場感あって泣きたくなった.
ところで,物語の終わりも終わりに,突然日本に関する言及があって,手先が器用で精密器機好きという彼らの国民性が才能を発揮してくれたんだ.
という部分で,ぶーっと吹き出してしまった.日本人,そんな昔から機械好きだと思われてたの?と笑ったんだが,よく考えたらこれ最初の出版年が1953年なんですね.昭和28年ですよ.うーん,当時はmade in Japanなんて粗悪品の代名詞だったろうに.ソニーのトランジスタラジオもカシオの電卓もその後の話だろうに.不思議だなあ.
この本,最初に出版されたイギリスでの原題は『The Kraken Wakes』,イギリスでのできごとや日常生活エピソードが省かれたアメリカ版が『Out of the Deeps』で,日本語訳はアメリカ本が底本だそうです.イギリス版読んでみたいなあ.あと,題の元ネタがテニスンの詩なんだそうで,それを眺めていたらテニスンも読みたくなってしまった.
海竜めざめる (ボクラノSF)
一般には,『トリフィドの日』の方が通りがいいのかな.私は,あかね書房の少年少女世界SF文学全集で読んだけど,もう1回大人向けで読んでみたい気もする.ちなみに古いから,訳文に「めくら」連呼である.おそらく,この訳文はもはや使われることはあるまい.
さて,『海竜めざめる』を読んだ後で読んだから,最初の流星の場面も,『海竜めざめる』の時のような繋がりがあるのかなと思ったんですが......うーん,原因であることは間違いないんだけど,意味合いが違うんですね.それに,実のところ「トリフィド」の立ち位置も『海竜めざめる』のベイシーとは違う.
なんというか,自滅なんじゃないの?と思った.自滅,と思うとだ.なぜに周囲を危険物で満ちあふれさせて暮らしていたのか,という疑問になる.特にトリフィドの扱いはさ.小説では危険物が分かりやすい形で提示されるけど,うがった見方をしたら,まあ,化学物質とかそういうもんに擬えることもできなくはないんだろう.個人的にはそういう見方は嫌いだが.ただ,扱いという物を考えなきゃいけない,という意味では考えさせられる.
それから,あっという間に秩序が崩壊して,自殺する人が出たり,商店から物資を盗み出したりが標準になってしまうけど,ちょっと唸ってしまった.最初,そうありたくは無いなあと思ったけど,目が見える側になっても,目が見えない側になっても,その後の生活・経済・農業の営みの見通しの無さを考えると,自分も安定した社会が持つ倫理観は保っていられないのかもしれないなと思った.
私が案外好きなのはコーカーさんです.あれほど有能でも行動的でも無いけど,立場の変遷として一番理解できるのがコーカーさんだと思う.
そうそう,そのコーカーの発言なんだけど,そうでなければ,アメリカの連中がやってきて,なんとかしてくれたはずだよ.いつものように......
という一文があって,それを読んだときにふと寂しくなってしまった.アメリカという国は,強大すぎて憎まれ役だったりすることもあるし,自分も別に取り立ててひいきする気もないけど,世界の警察であり,pax americanaという言葉に違和感がなかった時代があって,この言葉はまさにそんな時代におけるイギリス人から零れたアメリカ観だと思う.現代においてそれが徐々に薄れてきていることに,突然に感傷を覚えたのだ.
新しい秩序を打ち立てようとするいくつかの勢力があると示唆されて物語は終わる.文明を持ったまま邑が一行政単位になってしまったようだ.点在した個々の社会が繋がる過程に,また争いがあるのだろう.そして,トリフィドはその争いの周囲で闊歩する存在であって,賢い捕食者ではあっても意図した侵略者では無い.題名に反して,トリフィドは実のところ問題の中心ではなく,数ある問題の1つに過ぎない.
ワイルドアームズに出てくる植物のモンスターに「トリフィド」がいるんだけど,その元ネタをやっと知った.
トリフィド時代―食人植物の恐怖
ちょっと前からx-アプリのPodcastで更新掛けてもサイトに接続できないらしく,エラーが出るようになった.
登録しているRSSのURIが変わったのかと思ったが,Firefoxで見てみると,ちゃんとある.じゃあ,と思っていったん削除してもう一回Podcastを登録しようとしたのだが,やはり接続できないため,登録がなされない.
おかしいなあ,とx-アプリサポートサイトを見てみると,Podcastが登録できなくなったときの確認事項にInternet Explorerのキャッシュを削除する,というのがあった.ははあ.IEから機能引っ張ってきてるんだなあ,と思って,Internet Explorerを開くと,なんと,そもそもIEでネット閲覧できない.
んにゅ?
ここに来て問題はIEに移ってしまった.Firefoxを常用しているから気づかなかったんだ.そういえば,FirefoxでIEタブ使ったときにエラーになるという症状は出てたんだけど,アドオン側のせいかなと思い込んでいたんだ.
で,今度はIE側の拡張のせいかとアドオンを無効にしたり,保護モードのせいかと設定いじってみたりしたのだが,どうにも直らない.
うーむ?
再インストールしようと思ってIE9をダウンロードしてきたが,最新版が入っているのでインストールできない,と言ってくる.......あの,IEってアンインストールの項目も出てこないんですが,「再インストール」っていう手段すら使えないんですか.
あとはプロキシぐらいかなあ,とプロキシの設定を見てみた.設定した覚えはないけど,プロバイダ指定のプロキシ設定したのに忘れてんのかもしれないよなー,と思って見てみると,mao.bmobile.ne.jp
の文字が.
......
......
......
b-mobileかー!!
分からんて.b-mobile設定したらx-アプリにPodcast設定できなくなるなんて,分からんて!
まあ,さほど時間使わずに気づいて良かった.