何で読もうと思ったか忘れたけど,読んだ途端,うごわああああと思った.(ほとんど何も言っていないに等しい)
いや,あのね,分かってるんだ,原文読んでるわけじゃないから訳文にすごく左右されるって分かってるんだ.
それにしたって,リルケ以来の昂奮だった.震えた,うん,震えた.どこからこんな思考が舞い降りてくるんだろう.
これがまだ若い頃の作品だと言うんだから驚きだ.でも,多分,この浮遊感は若くないと出てこないんだろうなあ.そう思うと,この後ホフマンスタールが劇作に向かってほとんど詩がないのは,残念だけれど,それはそれとしてその短い詩作の迸りを文章に映していてくれたことに感謝するべきなのかもしれない.