もともとTeXの組版は1段組だけしか念頭に無くて,2段組製本してみて初めて気が付いたんだけど,どうも段末で1行吹っ飛んで,空行が出来てしまうときがある.これが,\sectionのある段だとか,ルビや傍点がある段ならまだ納得いくんだけど,必ずしもそうではない.これを直したくて行間のせいなのか?と\baselineskipをチマチマいじってみても直らず,時間切れで組版してしまったけれど,どうにもすっきりしない.
それで,色々検索してみて,TeXでDTPというページに行位置が揃った段組という記事があるのを発見した.ここで,
TeXには、段落の変わり目を通常の行間より広めにすることで、設定されているページの高さ (\pageheight等) に出来るだけ合わせようとする機能があります。この機能 (\parskip) は切っておかないと行間が一定しないことになります。
という記載を発見.これか!(TeXの版面パラメーターは横書きベースに考えるので,縦書きの場合,横幅はheight系で設定になる)
pLaTeXを使っているので,記事の通りに
\setlength{\parskip}{0pt}
\setlength{\topskip}{\Cht}
を設定したら,段末の飛びがなくなった!
ちなみに,記事では\textheightを「行間の数×\baselineskip+1文字の幅」に設定してページ幅を揃えようとしていたけど,設定してみたらOverfull \vboxのWarningが全ページにわたって出てきてしまう.組版は出来るけど,ノド・小口の余白設定の計算も煩雑になるので割愛した.
そして,ついでにsectionで行間をぴったりにすることに苦労していたので,「n行取り」マクロ\linespaceをペタペタとコピーして,
\linespace{2}{\section*{}}
に書き換えたら,奇麗に2行空きになった.気持ちいい.
ただ,本当はsectionをrenewcommandで再定義して,本文での命令を書き換えずに済ませたかったんだけど,どう書き換えていいか分からず,挫折しました.心残りだけど,マクロ書きの技能が無いので自力解決出来なそう.(ガクリ)