日本のいちばん長い日(1967年映画)

玉音盤の話かなと思って観に行ったら,玉音盤の話でした.(やや語弊)

どうも畑中少佐が出てくるたびに喚く話がまったく同意できなくて,こんな輩のせいで1億無理心中したないわ,と思ってた.師団長手にかけた辺りで,「自分の思い通りにならなかったら暴力に訴えるんじゃん」って冷めた目で見つつ,そういう感覚でいられる時代に生まれて良かったとも思ってた.

井田中佐が「お前の純粋さに打たれた」みたいなこと言うんだけど,「いやいやいや,そんな純粋さいらんわ」って感じだった.(井田中佐との約束守らなかったし)

横浜から来て首相邸を襲撃する人も嫌だったなあ.

これ,その当時の人,戦中に成人だった人の中には同意する人も居たんだろうか.今となっては分からない話だが.以前,山本嘉次郎監督の著作か何かを読んでて,戦争が終わった時に喝采を叫んだ映画人が居た一方で,自殺してしまった人も居たという話があって,人の意見が全部同じなわけが無いのだから,それがリアルなんだろうなあと思った覚えがある.

徹底抗戦を叫ぶ人たちに対して,最後の出撃を見送ってた人は,察してることもあったんじゃないかと思った.

出てくる人の中では米内海軍大臣が好きで,阿南陸軍大臣と対立していたところ,中座して戻ってきた時に譲ってくれるところが一番印象に残っている.

クーデターがもし成功していたら,米国の占領政策も違っていて,今の日本の様相も違っただろうなあ.

日本のいちばん長い日 [Blu-ray]

日時: 2019年6月15日 | 感想 > TV/映画 |

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