かの有名な話で,悲惨なのは分かってたから迷ってたんだけど,観に行ってしまった.
もう,神田隊が可哀相で可哀相で,最初から困難な行軍だと分かってたのに,余計な条件付けられた挙げ句,事前の準備も情報もことごとく潰される.何しについてきたんだよ,大隊長~としか言いようが無い.どんどん脱落していくんだけど,残ってる側も全く余裕が無くて,脱落者を踏んでふらふらと前に進むだけ.途中から,早く帰らせてあげてと思ってたけど,ずーっと吹雪のままなんだもん.
より困難なはずの徳島隊の方が少人数で統率取れててどうにかなったんだけど,行軍初期の頃は,神田大尉は徳島隊が困難に陥っていたら助けなければと思ってたんじゃないかなあ.
「寝るんじゃない!」とか「天は我らを見放した」とか有名な台詞があるところで,あーここかと,観客としての自分はちょっと現実に返ってた(戻れてた)けど,とにかくずっと可哀相だった.
最後まで正気を保って判断力も失わなかった倉田大尉が生き残ったらしいのは救いだけど,日露戦争で戦死したとテロップあって暗澹たる気分になってしまった.
現実の事件との違いを調べると,やっぱり映画には映画らしい脚色が入っていて興味深い.