いつもハマるTeXインストール,もはやTeX芸になっている気がするけれども,また備忘録に記載しておきます.(自分はWindows 11です)
まず,環境構築があまりに久々すぎて,まさに10年一昔みたいになってるんですが,今時はTeX Liveが主流みたい.お馴染みのTeX Wikiの記事を参考にインストールします.
そして,texmf-localフォルダに自分の使うスタイルファイルをコピーします.具体的には,ずっとpLaTeXを使っていたので,texmf-local配下のtex\platexに拡張子styのファイルを入れました.
今回,游明朝・游ゴシックを埋め込みたかったので,texmf-local配下のfonts\opentypeに游明朝・游ゴシックのフォントファイルへのシンボリックリンクを張ります.具体的には,コマンドプロンプトを管理者権限で動かして,
>mklink texmf-localまでの絶対パス\fonts\opentype\yumin.ttf C:\Windows\Fonts\yumin.ttf
のように打ちます.強調した部分がフォントファイルの名前で,yumin.ttfは游明朝標準.この部分を,使いたいフォントファイル名に変えて打ちます.Windowsに入っている游フォントは下記の通り.
- 游明朝標準
- yumin.ttf
- 游明朝細字
- yuminl.ttf
- 游明朝中太
- yumindb.ttf
- 游ゴシック標準
- YuGothR.ttc
- 游ゴシック細字
- YuGothL.ttc
- 游ゴシック太字
- YuGothB.ttc
- 游ゴシック中
- YuGothM.ttc
次に,dvipdfmxのためにフォントのマップファイルをtexmf-local配下のfonts\map\dvidfmxに入れるのですが,今回のハマったのはここでした.Windows 10, TeX Live 2015でのフォント変更―游明朝・游ゴシックを導入するを参考にTeX wiki経由でhttps://github.com/texjporg/ptex-fontmaps/tree/master/maps/yu-win10に飛んだのですが,4つ有るマップファイルのうち違う物を使っていたみたいでフォント変換時にエラーが出ていたようです.自分の環境ではptex-yu-win10.mapが正しかったみたい.
で,Tex Liveをインストールしたフォルダの\2024\texmf-dist\dvipdfmxにあるdvipdfmx.cfgファイルの最後に
f otf-yu-win10.map
を1行書き足し,ターミナルを開いて,
mktexlsr
と打って,TeXが参照する一覧を更新しておきます.(参考:一覧表の更新 (mktexlsr) について(TeX Wiki))
いちおう,これで動いたみたいで,無事PDFに游明朝を埋め込むことができました.