今日から「さらヤマ」するぞー.なんか,「さらヤマ」っていう略し方すると皿いっぱいにヤマトがのっていそうな感じがするな.
実は,『さらば宇宙戦艦ヤマト −愛の戦士たち−』のソフト自体は1月12日に手に入れていたのだ.3070円で.でも,そのときは『遥かなる』の方をがんばってたから手をつけてなかったのだ.『さらヤマ』はフルボイスが魅惑的な3枚組.CD表面はヤマト制服の矢印――もしかして,これって矢印じゃなくて錨だったのか?Disk1が戦闘班,Disk2が航海班,Disk3が技術班である.
友人NKに見せてもらったのでどんなゲームかはだいたい分かっている.困ったことに,『遥かなる』とは全然違うゲームだ.戸惑いそうだ.ありがたいことに修理するのに真田さんの HP を消費するというシステムは無くなった.もっとも,クルー全員が配置によっては戦闘中に HP を消費するから,難しくなったかもしれない.それから,各キャラクターの役割分担がきっちりしている.
まずはおきまりのオープニング.これは TVシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』を踏襲しております.もっとも,フォントが筆文字っぽいのでゲームのほうが渋い(TVだとゴシック).そういえばさぁ,ヤマトってイスカンダルに行かなくてもテーマ曲はイスカンダルに行くね.イスカンダルに行くのって『1』と『新たなる』だけだろうに.オープニングが終わるとメニューが出て,テレサの「私はテレサ,テレザートのテレサ」という声が入る.あれ?テレサってこんな声だったっけ?(後で調べたら,やっぱり違う声優さんだった.岡本茉莉さん→岩男順子さん)私,テレサの声,好きだったのに.島とテレサっつーカップルってどうも解せんのだけど,テレサに「島さん…」なんて言われたらついクラクラきてもしょうがない,と思ったほど好きだった.それはおいといて,メニューが終わった後は白色彗星のどアップをバックに物語を印象的な短文で紹介するデモ.そっれからまたメニューを挟み,今度はテレサがメッセージを送るシーンのデモ.
これでオープニングは全部のようだったので,まずはオプションを確認.お,操作時の効果音はさらヤマのほうがいいな.やっぱ,フルボイスっしょ,とそれだけは確認した.ヤマトだもんね.夜中に謎の台詞が洩れ聞こえるってのは怖いもんがあるけど.ほんとはヘッドフォン欲しかったんだけど,予算の都合によりやめた.耳を覆うのが嫌だったせいもある.
始めてみると,なんかナレーションも声が違う.やっぱり,木村幌さん→広川太一郎さんになってた.待てよ?ということは土方さんはどうなってんだ?うわー,土方さんも違う人だ木村幌さん→大塚明夫さんになってる.広川さん,「さしすせそ」が言えてない気がするんだが…
オープニングのナレーションで地球がガミラスとの戦いから復興したことが告げられ,そのまま眺めているとやっと古代が出てきた.現在,輸送船護衛艦の艦長.やっぱいいね,フルボイス.ああ,長官,声が違う.長官はTVでは伊武さんだったのだ.伊武さんは現在,声優活動をしてないからとゲームの仕事も断られたそうなのだけど,なおも頼み込んだらデスラーだけはやってくれることになったのだそうだ.ありがとう,伊武さん.で,ゲームの長官は大木民夫さん.
ヤマトを見てる頃って声優なんて物の存在を気にする年齢じゃなかったからさ,私が最初に「伊武雅刀」という名前を覚えたのは大河ドラマ「いのち」に出てくる小作農を演じる俳優としてでした.素朴で努力家で地主の娘である主人公の未来(みき=三田佳子だった)を心ひそかに愛しつづけて,ずーっと後になってから結婚するんだけど,幸せは長く続かず,ガンで死んでしまう,というそういう役でした.名前覚えてはいないけどストーリーはよく覚えてるんだ「いのち」.もう,ボロボロ泣いたよ.死んだ後になって彼が新種のリンゴを作り上げてそれに「みき」という名前をつけようとしていたことが分かるというエピソードがあって,さらに泣いたよ.「いのち」の放送は小学校5年生の頃だった.その後,「独眼流正宗」の放送が始まると,以来,大河ドラマは時代劇になって行った.その「いのち」の放送の頃に,伊武さんがトーク番組かなんかに出ていて,そこで始めて彼が「デスラー」であることを知って,あまりのギャップにびっくりしたっけなぁ.
あ,なんかヤマトから離れとるわ.脱線ついでにもう1つ.わたし,長官のことを力いっぱい「平八っつぁん」と呼んどったけど,藤堂長官の名前は平九郎だった.東郷平八郎と混同してるよ,俺様.
ゲームに話を戻すけど,古代の艦には通信士として相原も乗っている.相原はなぜ同世代の古代に対して敬語なんだろう.艦長と通信士という会話じゃなくても敬語なのだ.その控えめそうなところと優しげな声が好きなんだけどね.
のんびりした会話をしているところに,出た〜,カブトガニ戦闘機!(なぜカブトガニかは見れば分かる.正式名称は知らん).輸送船団に襲いかかるものの,すぐに去っていく.謎の敵は一方的に現れ,一方的に去って行った.
どうして発想がそう飛ぶんだ?真田さんが倒したのを君は見ておっただろう.――と文句はつけてみたけど,生きてるもんなぁ,デスラー…
そう回顧されるほど立派だったでしょうか,彼は.僕にはとてもそうは思えません.ドメルなら分かるけど.思い出が美化されてやしませんか.それに,「名乗ってから始める」ってあんた,鎌倉時代じゃあるまいし「やあやあ我こそは」なんて世界じゃねーだろ.
そして,謎の入電.エネルギーが強すぎて計器が故障する.よく考えたら迷惑だよな,テレサ.コミック版だと,この頃,真田さんが地球を停電に陥れています.(←濡れ衣,語弊あり)
お次は英雄の丘でのムービー.わたし,佐渡先生の「ごらんなさい,あの超ハイカラな都市を」っていう台詞,すんごく好きや.このムービー,沖田艦長の像の絵が気合入りまくってます.
ムービーが終わった後は3Dの人物とテキストによって話が進むんだけど,私には3Dの南部がひょっこりひょうたん島に出てくるハカセ(だっけ?)に見えるんです(笑).
集まって飲んでいるヤマトの面々.日は既に暮れ,夜空に街の明かりが見えている.そこへ傲然と上空を通過して行く新造戦艦アンドロメダ.古代が「地球はこれでいいんでしょうか(中略)物質文明の極地とも言える云々」と,言い繁栄に酔いしれる地球に疑問を投げかけるわけなんだけど,IIIのガルマン=ガミラスを考えるに,地球なんてスケール小せぇよなぁと思う.ま,それは別な話だ.
この後,謎の入電を記録したカプセルを真田さんに依頼,翌日科学局にて解析を進めることになる.解析と共に真田さんは見せたいものがある,と1つの天体を見せる.それは地球に近づいてくるクエーサーだった.
クエーサーってのは1963年に発見された電波を出す天体です.ここで古代が「クエーサーというのは赤色偏差をしていて地球から遠ざかっていると聞いている」と言いますが,この赤色偏差とか青方向に偏差というのは,光におけるドップラー効果です.
ドップラー効果ってのは,救急車なんかが近づいてくるときだんだん音が高くなっていき,通りすぎると音が低くなっていく,あれです.
音の正体ってのは空気を震わす波なわけなんだけど,音の発生源自体が近づいてくると音の波が寸詰まりになって短くなり,遠ざかって行くと音の波が尾を引いて長くなる,そーゆーイメージで捕らえればいいと思います.
で,光も波の性質を持っているから,ドップラー効果が起こり得る,光の場合は波長が長くなると赤に(赤外線ってのは赤より長い波長の光ってことです),短くなると青そして紫に(紫外線はつまり紫より短い波長の光)なるわけです.だから,赤色偏差というのは光の発生源が遠ざかって行くから波長が長くなって色が赤っぽくなる,青色偏差は光の発生源が近づいてくるから波長が短くなって色が青っぽくなる,そういう現象のことです.
古代の言う通り,クエーサーは赤色偏差するものとされておりますから,真田さんの見せた天体は「歴史上始めての近づいてくるクエーサー」なわけです.「どんなものなのか想像もつかん」と頭をかく真田さんがかわいらしい.
でもさ,謎の通信と彗星に関連があるなんて,普通考えるかぁ?あ,方向が一致してるんすか.じゃ,ちょっと疑ってみたくもなるか.でも,「俺たちが攻撃を受けた謎の飛行物体とも無関係とはとても思えない」というのは飛躍だと思う.――悔しいことに当たってるんだけどさ.
古代と真田さんのここでの会話を見ると,「防衛会議に提出してみよう」と言う真田さんのほうが位が上であるように思われる.そりゃそうか.片や科学局局長,片や輸送船の護衛艦艦長じゃ.
2人で参謀長と長官にクエーサー状の大彗星と謎の通信について報告するのですが,聞いてもらえない.参謀長の声がコミカルだなぁ.いわく,アンドロメダをはじめ波動砲装備の戦艦だけで全世界に数十隻ある現在,彗星1つ来るぐらいどうってことはない.それに,こんな不確かな情報だけで動けるか!とのこと.確かにごもっとも.私もすごく不確かな情報だと思うし,その程度で予算と人員を割けるかというと割けないと思う.そんなわけで,防衛会議にも掛けてもらえなかった.
なぜかヤマトのあるドッグに集まる旧ヤマトクルー.
そりゃどうだっていいと思うぞ,私は.何が起きてるかとても不確かだし,それより何より,このちっぽけな星が「全宇宙」のために予算をつぎ込むことができるかっていうと残念ながらできないと判断するよ,普通なら.キミたちは予算のことなんて考えずに行動してるけど.
集まるヤマトクルーに長官がヤマトが廃艦になると知らせに来る.えーと,これどっちだっけ.さらば? TV?真田さんが「ヤマトの元技師長として云々」というが,たしか工場長だったはずじゃ….ヤマトから引き離すためなのか,古代と島に地球から離れるような命令を下して去っていく長官.…古代や島よりも先に真田さんをどうにかしたほうがいいと思うぞ,私は.ヤマト一の危険人物だと思うんだけどなぁ.
古代が「宇宙の平和を守るために,ヤマトがあるんだ!」と言う.私はどうも賛同できないんだが,真田さん始めヤマトクルーは行こう,行こうと大乗り気である.
と,この悪巧みを聞いちゃった人がひとり.新米君であります.このくだりはゲームオリジナルだよね.新米君は『2』でいつのまにか乗ってて(ちゅうか,正規の技術班クルーなのだろう)真田さんを「先輩」と呼ぶ唯一の人なのだ.ゲームではヤマトのドッグの整備士兼清掃員として登場しました.南部が「どうします?」というんだけど,いたずらっぽい口調で素敵だ.それはともかく,ヤマトに乗せてもらえることになった新米君は「レーダーならちょっと扱える」と言う.その腕は後のお楽しみ.
ここまでの会話で,太田の声を聞いてると誰かを思い出すなぁと思っていたのだが,思い出した.『特攻野郎Aチーム』のフェイスマンだ.安原さんはもっぱら軽い二枚目系の役柄が多いから,太田って異色だよね.そういや,Aチームのウォーキートーキーは富山さんだったんだよなぁ.私は古代は好きではなかったけど富山さんは好きだったよ.特にヘイスティングスが!!!そーいえば,ヘイスティングスは安原さんに交代したんだよなぁ.年末に久々にやった『ポワロ』で誰になるんだろうと思ったら安原さんだったのだ.富山さんに似せようとでもしてるのか,変な感じだった.無理しないでもうちょっとこなれてくれることを祈る.
は,おいといて,考えこむ島.分かるよ,家族いるもんな,島.お兄ちゃんだもんな,島.責任感ありそうだもんな,島.他の人は…うーん,古代は家族いないだろ?真田さんって私は家族居なさそうな感じがする.南部は家に反抗してそうだ.古代に「分かってくれ,雪」と言われて去っていく雪なんですが,声が大人っぽくて私ごのみ.
午前3時,続々と旧ヤマトクルーが集まってくる.きっと各班班長が召集掛けたんだな.それとも相原が通信しまくったのか.もちろん,地球防衛軍側は命令違反につきヤマト出航を阻止しようとする.
長官は心情的にヤマトよりだけど,こればっかりは参謀長のほうが正しい.
でもヤマトクルーに離反者は出なかった.彼らって,防衛軍にとってある種ガンだよなぁと思う.出航準備を進めるヤマトに対して防衛軍側はゲートを閉鎖した.
真田さ〜ん!あんた,鬼や.
ヤマト発進の手続きって好きだ.着々とすすむ点呼,復唱が.総員乗り込みましたというアナライザーに対して
うまく安定を保てない古代.…古代が操縦するより真田さんがやったほうが良いんじゃないか?『完結編』において真田さんは沖田艦長にヤマトを発進させるよう命令を受けてたし,古代にアドバイスもしてるから出来ると思うんだけど.それとも何か?古代は計器を読むことができないから真田さんの部署の代わりができないのか?いや,それより何より,これは航海班の仕事ではないのか?古代じゃなくて太田がヤマトを操縦するべきなのではないのか?それとも航海班は元から2名しか居なくて,太田は自分の部署を離れられないのか??
ま,そこへ島が現れてめでたしめでたし.島の声は今回は田中秀幸さん.「フライホイール」の言い方が気合入っているので聞いてみよう.小さいときから思ってたけど,ヤマトの主翼って意味ないよな.
さて,地球を飛び立ったヤマトに参謀長は無人戦闘衛星で攻撃するよう指令を出し,こいつの相手をしなければならない.
ここでやっとセーブ画面になった.さっきから不整脈がおさまらんので今日はコレで終わり.