現在,一番気に入っているのがデスラー.大ガミラス帝国総統から流浪の日々を経てガルマン=ガミラス帝国総統になり……また流浪の日々?独自の美学で動いている.というより,大いなるジャイアニズムで動いているお人.そして,それが許されてしまうお人.ガミラスは彼のせいで何度も危機に陥っていると思う.にもかかわらず,常に総統である彼がとても不思議.
小さい頃は,スクリーンに大写しになるこの青い顔の人が怖くてしかたがなかった.でもって,「ヤマトの諸君……」って出てくるわけやね.うーん,やっぱ怖かったな.
以下,デスラーについて思いついたことを箇条書きしてみる.
「デスラー砲」「ハイパーデスラー砲」のせいで,わたしゃ「カミオカンデ」「スーパーカミオカンデ」と聞くと,デスラー砲を思い出す.――とか言ってたら,めでたく「ハイパーカミオカンデ」計画が持ち上がっているらしい.命名者の顔を拝みたい.ちょっぴり尊敬します.(何も考えてないだけかもしれない)
地球は確かに滅亡の危機にさらされますが,ガミラス人はもっとすごいと思う.だって,本当に本星が滅亡しちゃうんだもん.しかも,2回も.
初代TVシリーズでは,本星は死にかかった星で,ヤマトのせいでマジに壊滅.残存艦隊はいるもののデスラーがヤマトに固執するから,「さらば」では死に絶えてしまう.「さらば」コースでなく「2」コースでも,ヤマトとの戦闘でかなりガミラス人は減る.そればかりでない,「新たなる旅立ち」でデスラーがスターシャに固執するからもっと減るのだ.もう,トップ変えたほうがいいんでないかい,ガミラスの方々.(笑)
しかし,である.しかし,デスラー率いるガミラス人はめげなかった.「3」で語られるが,銀河を流浪中,自分たちの祖でもある「ガルマン」を発見,他星人の奴隷になっていたガルマン人を解放し,ガルマン=ガミラス帝国を築き上げるのだ.『宇宙戦艦ヤマト』において,ヤマトの強さは化け物だけど,このエピソードから考えるに,ガミラス人も鬼強だね.かなり人数が少ないはずなのに,短期間の間に大帝国を築き上げちゃうんだもん.「2」における地球人と比べると,スケールの違いがすさまじい.
あ,待てよ…….実は,ガミラス人はイスカンダル人と同じで2年ぐらいで成熟してしまうのかもしれない.そんなガミラス人が本気になって産めよ増やせよを推し進めるとすごい勢いで増えるのかも.まさに,一匹見たら三十匹の世界.おそるべし,ガミラス人.それが理由で,放っておくと増えすぎてどうしようもなくなってしまうから,常に戦争をするなどして人口を減らさなければならないのかもしれない.だから,彼らのトップはデスラーぐらいがちょうどいいのだな,きっと.
そんなガミラス人ですが,「完結編」において天変地異により,またも本星を失う(こればかりはデスラーのせいじゃない).なんて波乱万丈な人種だろう.でも,きっとガミラス人はめげないだろう.頑張れ,負けるな,ガミラス人.私は信じてるぞ.
デスラーの副官.私,「2」を見てタランが気に入りました.いい人そうでしょ,タラン.「さらば」でも忠実を絵に描きました,という感じです.タランぐらいじゃないか,あんなに優しくデスラーにねぎらいの言葉をかけてもらえたのって.でも,「2」を見ずしてタランファン(いるのか?)を名乗るなかれ.
「2」では,「友好国の総統に対して失礼ではないか!」のあたりからムチャムチャ好きです.しかし,収監されるデスラーに対して「総統,わたくしもお供いたします!」はあかんだろ.2人で牢に入ってどうするんだ,いったい.それからデスラー収監中にこれ見よがしに出席を強要された(のだと思う)パーティで「うう,総統……おいたわしい」といい,ともかく,忠義者オーラ全開でいいのです.
しかし,この人,単なる忠義者ってだけじゃないです.脱獄したデスラーを乗せて奪った戦闘機を操縦し,敵機2機を振り切って友軍のところまで行ったし,白兵戦の指揮もしてるし.やるな,タラン.
だが,タランのもっともすごいのは,あのデスラーに艦を捨てることを受け入れさせたことだと思う.ちょっとヒヤヒヤしちゃったけど,頑張ったね,タラン.
たぶん,タランは想像力には乏しいものの,実直かつ着実な指揮を取るという意味で有能な将軍なのだと思う.そのくせ,功績を認めてもらおうという気は微塵もなく,無私なので,デスラーも気に入っているのだろう.
昔から古代が嫌いでした.
なぜか.
しかしですね,このやぼったい髪型問題は何気なくゲームの設定集を本屋で立ち読みして吹き飛びました.なんてかっこいいんだ,古代!どうしたんだ,古代!松本零士風味の古代のなんとかっこいいことか.その他,ゲームの設定のキャラクターはみんなかっこいいのである.2001年1月にして,ヤマトを再び見る気になったのはこのゲームの設定集を立ち読みしたせいであることは間違いない.
子供のころ,一番好きだったのは島です.何が好きだったかは覚えてないけど,島が好きでした.おそらく,古代への反感から,古代をいさめる側にまわる島が好きだったのでしょう.完結編の予告かなんかで島が死ぬらしいのを知ってかなりショックでした.映画館には見に行ってなかったから長いことどんな話かは知らなかったけど.
でも,です.もし私が「2」の内容を覚えているような年だったら,きっと島が好きじゃなかったと思う.だって,ひどいんだもん,島.相原に謝れ,島.
ヤマトクルーの中で容姿的に一番好みなのはこの人です.文句あっか!でも,エピソードらしいエピソードもなくとても残念です.
相原は名前が謎である.どうやら登場時は「よしかず」だったようだが,IIIで自己紹介をするときは「あいはらぎいち です」と発音している.
第一艦橋で一番人が良さそうだ,と勝手に思っている.通信班長であるからには部下がいるんだろうけど,あまりに物腰が丁寧なので,部下ってものがいることがどうにも想像つかない.人が良さそうな優しそうな人はたいてい気に入るので相原も気に入っている人物だ.
ヤマトクルーの中で一番まともな恋人を持っている人だと思う.いったん死んで生き返ったり,すごい超能力もってたり,異星の女王だったりしないもんな.だが,逆玉である,とは言える.頑張れ,相原.藤堂長官も認めているようだぞ!
ヤマトクルーの中で最も好きな人物,それが真田さん.天才的科学者であり技師,という段階で永遠に憧れの人です.もっとも,小さいときは特に好きではありませんでした.だって,怖いんだもん,顔が.眉無し三白眼.おっきくなってからだとそれも魅力なんですが,幼い私には怖い人だったなぁ.
真田さんは誰からも呼び捨てにされないすごい人.少なくとも,私の記憶の限りでは誰からも呼び捨てにされていない.年上からは「真田君」と呼ばれ,年下からは「真田さん」と呼ばれている.もっとも,ある年以上の人は呼び捨てにされないみたいだけど.でも,同年代の古代守は呼び捨てにされてるよな……
兄貴,という響きは天才肌・知性派の痩せ型長身の真田さんにはしっくりこないのだが,ヤマトにおける地位は頼れる兄貴分.
実際,真田さんがいなかったら,ヤマトはとっくのとうに沈んでおり,地球人類は滅亡しているに違いない.他の誰が人事不省に陥っても誰かが替わりを勤められるが,真田さんだけはだめだ.替えがきかない.
独身なのに育児する羽目になった真田さん.1,2年で成人に達してしまう子供相手にヤマトの乗組員として恥ずかしくない教育をほどこした.いったいどうやったんだ?すごいスパルタ教育だったか.これに耐えたサーシャは凄いと思う.
ヤマト修理・新兵器開発が仕事だけど,白兵戦もこなせるし.『新たなる』のコミックにおいては戦闘機に乗って単機で飛び出し,敵機2機を撃ち落している.それはやり過ぎ(笑).
これだけ万能だけど,自分の才能を鼻にかけたりする人じゃないし,近寄りがたいわけでもないし,人情味があるし,言うことないですね.
常に冷静沈着,だが,ハートは熱い,とこんなに艦長に適した人はいないと思われるのに,彼がヤマトの指揮を取ったことはない.なぜ古代が艦長なんだ,と私はいつも疑問に思う.もしかしたら,真田さんが実働部隊を離れるとヤマトはたちまち沈んでしまうのかもしれない.
初代 TV シリーズのことはまったく記憶に無いので,この人が義手・義足なのを私は知りませんでした.画家になりたかったそうだけど,画家になってたら売れない画家になってそう.それよりなにより,彼が画家になっていたら地球は滅亡しています.人類のために,彼が科学者になったことを感謝しよう.
この人は声が青野さんだ.大きくなって声優というものを理解してから見てみると,そうか,青野さんって青年役もやってたんだなぁと感慨深く思われる.しかし,だ.どうも成原博士の声がかぶるんだよなー.(笑)
真田さんは一見,好青年だけど,手足に爆弾を仕込んでるところ見ると,充分マッドだと思う.なぜ,サイエンティストはマッドになってしまうのか.永遠の謎だ.
「こんなこともあろうかと」という台詞が有名だけど,初代を知らない私にはよく分かりません.ただ,「3」にも出てきてました.すごく唐突です.いったい,どんなことがあると思っていたんだ,真田さん!って感じです.話題になるわけやわ.
佐渡先生とよく一緒にいるアナライザー.小さいころ,頭だけとれるアナライザーが怖くて仕方ありませんでした.でも,艦載機に装着した状態になるのはなんか好きでした.(あったよね?記憶に自信がないけど,あったと思う)
分析器だけあって,真田さんの助手みたいなことをしてることが多く,てっきり真田さんが造ったんだと思ってましたが,まったく関係無いのですね.そもそも,勝手についてきただけなのですね.まぁ,真田さんが作っってたらあんな性格じゃなかっただろう.(たぶん)
敵方の人間として生きることをどうしても選べと言われれば私は迷わずズォーダー大帝を選ぶ.こんなになついちゃってる理由と言うのは「2」におけるあの台詞「お前の独断のおかげでどれだけの兵が死んだと思っておるのだ?」に尽きる.デスラーもいちおう自国民のことを想ってはいるだろうけどさ,自分の美意識優先するからかなり理不尽な理由で部下を処罰したりするもん.わたしゃデスラーの下にはつきたくないな.はたから見てりゃ面白いけど.
「2」における大帝を見ていると,ズォーダーって味方になった人に対してはいい為政者だと思う.デスラーも始終武人として扱ってるしさ.裏切るなよ,デスラー.お前,艦隊は置かせてもらってるし,旗艦だってちゃんと返してくれたじゃないかよ.ズォーダー以外の人間には「敗戦の将が何をほざく」って目で見られてたにしても.
わたし,なんとなくこの人好きなんです.なんでだろう.もうちょっと頭の良い策略家だったら完璧にぞっこんでしたね.サーベラーとデスラーの鞘当ってすごく好きなのだ.女性の悪役って貴重だよ,うん.
この子,ヤマトに出てくる女性にしては目が大きくて異色だよなぁと思う.古代守とスターシアの娘で育ての親は真田さん.この子,殺さなければおいしいポジションにいるキャラとしていろいろ使えただろうにもったいないなぁ.
こういう,元気いっぱいな女の子も少ないので(ちゅうか,ヤマトは出てくる女性自体がむっちゃ少ない),貴重だと思う.
登場自体は少ないんだけど,この人は好みだ.参謀として働いている「永遠に」と冒頭で「兄さんとはなんだ!」と弟を叱っている場面とか好きだったんだけどなぁ.もったいない.この人がヤマト艦長になってくれるシチュエーションも欲しかったなぁ.
何を隠そう,ヤマト歴代艦長の中で土方さんが一番好きである.艦隊の総指揮をとるに相応しい人物であるので艦長にならない「2」のストーリーも捨て難いのではあるけど.
あのダンディな容貌とあいまった,豪胆な性格.「語らずして語る」という感じ,それに熱い台詞.「全艦,怒りを込めて撃ち尽くせ!」と「我々は負けた!!だが,ヤマトは死ぬな!」は名台詞だよ,あんた.
できればこの人は死なずに長いこと艦長やってほしかったなぁ.古代はダメだよ,人の上に立てないもん.真田さんに頭あがんなそうだし.歴代艦長,死なせすぎ.私,山南さんが何したか覚えてないよ.元ネタの新撰組の中では山南さんが一番好きなのに.
この人,敵方で一番扱いがかわいそうだと思う.だってさぁ,最期,突然出てきたデスラーにデスラー砲一発でやられちゃうんだよ?完結編のデスラー艦隊は鬼強だ.気の毒だよね.辺境のちっぽけな惑星1つ,どうにでもなるわいと思ったら,突然,大帝国の艦隊を相手にする羽目になっちゃってさ.
でも,この人,女子供は見捨てるという人だから国の上に立ってはいけない人だと思う.だってさ,女子供居なかったらその国は滅亡するよ,普通.
私のお気に入りの船はあれです,ガミラスお得意の三段空母.ウェハースみたいでおいしそう.二連三段空母も好きです.なんという空母かは知らないけど,滑走路部分がクルッとひっくり返って主砲が出てくる空母も好きです.
あとはデスラー艦.あ,いや,本当はデスラー戦闘空母というらしい,赤いタラコみたいなやつ.この艦のイメージが強すぎて,私は「デスラー艦」というと赤いんだと思っていた.でも,本来,デスラーのパーソナルカラーは青(というか,濃い目の水色)らしい.んー,その割に,デスラー艦はマイクロメーターの先っちょみたいな形をしているとも思ってるんだよなぁ.記憶が混じっちゃってる.
コスモタイガーは好きですが,コスモゼロはかっこいいと思えません.
波動砲の正式名称ってタキオン波動収束砲らしい.ぜんぜん知らなかった.
ヤマトの音楽の作曲者といえば宮川泰氏.他の人も参加してるけど,メインは宮川氏だろう.母なぞ宮川氏について「ヤマトの人」と言っていた.うちは両親ともに「アニメなんぞ」と鼻で笑う部類の人間だから,これってすごいことだ.
宮川氏は藤山一郎さん亡き後,紅白歌合戦最後の『蛍の光』でタクトを振っておられます.私はずーっと「みやがわ・たい」と呼んでおりましたが,「みやがわ・ひろし」なのですね.うーん,ちょっと読めないわ.「やすし」なら普通だけど.
ヤマトで好きな音楽はコスモタイガーの音楽.古いのも新しいのも好きです.なんだか,ヤマトって音楽ばかり覚えがあるんですよね.ストーリーなどは忘れ去ってても,白色彗星帝国のパイプオルガンとかワープ時の奇妙な音楽とか聴くと「ああ,あの!」と思う.音楽は雄弁だなぁ.
「デスラー襲撃」という曲がある.聴けば,ああ,覚えがあるなーと思ってたんだけど,デスラーのテーマだとは知らなかった.ただの戦闘の曲だと思っていた.デスラーのテーマと言えば,あの哀愁を帯びた曲のほうなんだよね,私にとっては.
英語サイトを眺めていると人物名が分からなくなるので表にしておく.ちなみに,『宇宙戦艦ヤマト』の英語タイトルは言わずと知れた『Star Blazers』.イスカンダルはIscandar.ガミラスはGamilon.彗星帝国はComet Empire.
日本名 | 英名 |
---|---|
古代進 | Derek Wildstar |
古代守 | Alexander "Alex" Wildstar |
スターシャ | Queen Starsha |
サーシャ(スターシャの妹) | Astra(Sashaのままの版もあるらしい) |
サーシャ(スターシャの娘) | Sasha |
森雪 | Nova Forrester |
沖田十三 | Captain Abraham Avatar (エイブラハムという名前にひどく納得してしまった) |
島大介 | Mark Venture |
徳川彦左衛門 | Patrick Orion |
真田志朗 | Stephen Sandor |
相原義一 | Homer Glitchman |
加藤三郎 | Peter "Pete" Conroy |
山本明 | Hardy Jefferson |
?(誰か分からんがコスモタイガー乗り) | Buzz |
?(誰か分からんがコスモタイガー乗り) | Flash Contrail |
太田健二郎 | Christopher Eager |
南部康雄 | Dashell "Dash" Jordan |
薮助治 | Travis Sparks |
佐渡酒造 | Dr. Sakezo Sane |
ミー君 | Mimi |
アナライザー | IQ-9 |
藤堂平九郎 | Major General Chales Singleton (Major Generalは英米陸軍・米海兵隊・米空軍の少将) |
デスラー | Leader(Lord) Desslok |
ヒス | Hisu Krypt(隠れるの意有り) |
タラン | Masterson Talan |
シュルツ | Colonel Sholz Ganz |
ガンツ | Gants Bane(シュルツとガンツの名前がややこしいぞ!) |
ドメル将軍 | General Dommel Lysis |
ゲール | Geru Volgar |
島次郎 | Jordi Venture |
斎藤始 | Webb "Hard" Knox (階級はSgt.) |
新米俵太 | Neville Royster |
土方竜 | Captain Draco Gideon |
ズォーダー大帝 | Emperor Zordar |
サーベラー | Invidia (Princess of Savera; Zordar's daughterと説明してあった) |
ゲーニッツ | Gorce |
ゴーランド | Scorch |
ザバイバル | Bleak |
ナスカ | Naska |
テレサ | Trelena |
アルフォン | Alphon |
スカルダート | Skuldart |
ラム艦長 | Ram |
なかなか新鮮ですなぁ.