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2001年3月8日

久々の東京にて最後の買い物

手荷物は機内持ち込みで済むようにしようと思って,よく使う背負い袋に詰めてみたのだが、さすがに無理だった.しゃあないので、でかすぎてあんまり使っていなかった黒いビニル製のカバンに詰めた.あまりに使わないので誰かに譲ろうと思っていたのだが,譲ってなくてよかった。

羽田空港に付き京急に乗ろうと切符売り場に行ったら,日本人だとばかり思っていた大きなカバンを持った女の人になぜか英語で話しかけられた.泉岳寺に行きたいのだが切符の買い方が分からないとのこと.そりゃさ、日本語通じないとこに行きたい,というのが今回の旅の大きなきっかけではあるけど,日本国内で英会話する羽目になるとは.ちょっとびっくりしたね.買い方を教えて、Thank you, thank you と繰り返した彼女とは別れたけど,僕だって品川に行くんだしと思って,すぐ後を追った.結局,ホームでまた
「この電車に乗っていいの?」
と訊かれ,そのまま一緒に乗って隣に座った.
「私は品川で降りる,泉岳寺はその次だ」
と言ってね.彼女,台湾から来たんだって.泉岳寺で乗り換えるんだろうなぁと思ったんだけど,話しを聞くと最終目的地は竹橋なんだって.
「じゃ,この電車は都営浅草線になるから泉岳寺で降りないで三田まで行って乗り換えなさい」
と言った.でも,これがけっこう難しくて,changeと行ってしまうと乗り換えになる.becomeを使ったけど,あってたんだろうか.まぁ,通じたからいいか.品川で Have a nice trip! と行って別れた.

僕は新宿で買いものをするつもりだった.18:40に銀座で待ち合わせしていたので,いったん東京駅に行ってそこに荷物を預けてから新宿に行くことにした.ポイントは東京駅で改札を出ないことだな.品川まで400円,新宿まで190円だ.

新宿ではバシカメに行った.変圧器,変圧プラグ,デジカメケースと充電池を買ったが,あまりにポイントが残っていたので,一銭も使わなかった.TRY SOFT に行ってアメコミを買おうと思ったが,これからイギリスに行くのにアメコミもなかろうと思ってやめた.

群青さんと最後の晩餐,だがしかし…

それから丸の内線で銀座へ.待ち合わせの指定は銀座四丁目交番だ.駅を出たところでキョロキョロしてみたら,待ち合わせに使ってくれといわんばかりの交番があったので,アレか!と行ってみたら数寄屋橋交番だった.なぜこんな狭い場所にいくつも交番があるんだ?ともかく地図を見て,銀座四丁目交番があると思しき方向に行くが見つからない.だんだん道がさびしくなってきたのでコリャおかしいと,近くの店に入る.
「すいません,このあたりに銀座四丁目交番ありませんか?」
「ええ,ありますよ,4丁目に」
そりゃ分かってるって.
「サンアイって分かります?」
「分かりません」
「じゃ,三越は?」
「分かります」
「その向かいにワコウってあるでしょう」
しらねーよ.和光証券?

首をひねりながら戻ってみたら,和光は和光証券ではなかったものの交番は見つかった.宝くじ売り場のように歩道の車道側にあった.そっち見てなかったよ.裏から近づくと分かりにくいです,銀座4丁目交番.

で,群青さんと食事.これからイギリス行くんだから洋物はねーだろと中華にする.前にも行ったところで,交番のとこの角のビルに入っている.おいしかった.おかゆが最高.

その後,スタバに行きたいと言ったのがまずかった.スタバ自体は良かったのだが,おしゃべりしているうちに9時半を回っちまって,こりゃまずいと日比谷まで歩いて三田線で大手町に行き,東京駅まで歩いて成田ってどー行くんだ〜と切符を買ったときには10時を回っていた.横須賀線のホームに行ってみたら,みながライナー券というのを買っていた.時刻表を見ると成田エクスプレスしか空港にいけないようだった,ので,慌てて500円のライナー券を買おうとしたら,目の前で売り切れた.
「本日のライナー券の発売は終了いたしました.ありがとうございました」
…フォローはないのか!!

よく分からないままにおろおろと千葉行きに乗る.千葉で成田行きに乗り換える.電車でいけたのはそこまでだった.切符は成田空港まで買ってしまっていたのに.まあ,うすうす覚悟していて,いかにタクシー代を安くできるとこまで行けるかということをずっと考えてたけどね.

成田についたのが12時近く.そこでタクシーを拾う.当然,深夜料金3割増.本当は小型に乗りたかったんだけど,いつ来るか分からないので来た中型に乗った.ぐんぐん上がるメーターを横目に,いったいいくらかかるのやらと思っていたから,全日空ホテルが見えてきたときはほっとした.2580円だった.高いスタバだった.タクシーではラジオニュースをやっていたのだが,昨晩の積雪は云々というのでなんで昨日の話をするんだと思っていたが,12時回ってたからだった.

半年振りにtoschに会う

ついたのがそんな時間で,連絡も入れてなかったから心配だったのだが,ちゃんと泊まれた.
「お連れ様は11時半のご到着です」
おや,寝てるかと思ったが,それなら起きてるな.行ってみたら,なかなか扉を開けてくれないので風呂に入ってるだろうなと思ったらそのとおりだった.

toschはtoschでホテルのお迎えバスが来なくて大変だったらしい.他のホテルのバスの運ちゃんやら空港の人やらに
「どこのホテル?来ないねぇ」
と声をかけられ続け,10:55のバスが来ないので,ホテルに電話したら平謝りに謝られて迎えにきてもらえたそうだ.

ホテルの部屋は申し分なく立派なものだった.さすが全日空ホテル.そこらのビジネスホテルとは違う.暑かったけど.エアコン切って窓開けてたけど,暑いままのうえ,うるさかった.暑い暑いと言っているとtoschに
「更年期障害なんじゃない?」
と言われた.そんなこと言ってると英語分かんなくても助けてやらないからな.

ロンドンに着いたらスコットランドヤードに行きたいけど,どう行くか分からないと言ったら,どっかで万引きしてつれてってもらえば?と言われた.
「じゃ,tosch万引き役ね.私,捕まえた人.万引きって分かんないから,えーと,She stole my walet. つって騒ぐ.――自分で捕まえたんならさっさと返してもらえよな,財布」

toschは札幌が出発地で私は富山が出発地なものだから何度も電話をかけて連絡を取ったのだが,いつも取り次いでくれた人がなにやら誤解してたらしい.
「あのね,『女の人に聞こえました?』って言ったら『え?(男だと思って)骨格まで思いついてたのに』って言ってた」
「なんだ,そんなこと訊かなきゃ『toschの奴,仕事も放り出して恋人と一緒にイギリスに行った』って誤解されてオモシロかったのに」
「そうだねぇ.でも,我慢できなくて」

全日空ホテルの風呂場の壁には物干し用ロープが付いていた.素晴らしい.

日本式風呂ともしばらくお別れだなぁ.(ホテルの風呂って浅くてあんまり日本式っぽくないけど)

2001年3月9日>>


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