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2001年3月9日

いよいよ出国

暑くてベッドがやわらかすぎて寝付けず,朝も6時ごろからトロトロしていた.完全寝不足でメシが入っていかない.口に物を入れると気持ち悪くなる.でも,完全に胃が空だと,それはそれでマズい.野菜とコーンフレークを押し込んで,ホテルからの8:45のシャトルバスに乗った.

空港までは近いのだが,じゃっかん渋滞していた.ついたのは9時過ぎ.第2ターミナルビル3FのZ-6というところがハローツアーのデスクなのだが,見えているのに大回りしなくてはいけなくてまごまごしてしまった.人々がたくさんいて何本もの列を形作っている.

ツアーデスクは空いていて誰もいなかった.心配だった大きな荷物は機内に持ち込めそうだった.そこでマイレージ登録の紙と旅程確認証とパスポートを見せるとやっと航空券をもらえた.登場は10:50でtoschはこれから何してようかと言うんだが,僕にはモチョモチョしているあいだに時間が過ぎてしまうように思えてならない.

とりあえず5000円ずつだしあって£50とおつり503円に両替.僕が£20をtoschが£30を持った.それから,toschは電池とフィルムとX線遮蔽袋を買った.あとで分かったことだが,出国手続きがすんでからの店で買ったほうが税金がかからないようだった.

どんどん長くなっていく手荷物検査の行列に恐れをなして時間はまだだったが並ぶことにする.カメラだけは別にして検査してもらった.僕のはデジカメだからX線をを通しても大丈夫だとは思うんだけど.ここでは搭乗券だけ必要だった.

それから出国手続きだ.出国カードというのがたくさん書き物机の上においてあるので1枚とって例を見ながら書き込み,係の人にパスポートと一緒に出すと半分をホッチキスで留めて返してくれる.これで晴れて搭乗口に行ける.

搭乗口はB74.着いたころには10:20.やはり,そこそこいい時間になってしまった.乗るのはよりによってポケモンジェットらしい.ポケモンジェットなんかで海外に行きたくね〜!

腹が減っていたので何か仕入れようと思ったのだが,階上の店にはうどんとホットドッグぐらいしかない.この店は消費税がかからないらしかった.

ポケモンジェットは飛んでいく

時間がきて搭乗.定刻どおり11:20に離陸.これから新潟をとおり,シベリアを通ってロンドンへと向かう.メルカトル図法の地図で見ると遠回りしてるようだが,正距方位図法だとまっすぐなんだろう.

13:00(JST),お昼が出た.けっこうたくさんあった.あんまりおいしくなかった.toschはワインを飲んでた.僕は怖くてそんなことできない.

漫画を読んだり眠りこけたり日記を書いたりしてすごす.漫画はなんだったかな,『黒鉄(くろがね)』だったかな.ともかくtoschが持ってきたものだ.突然,いらない紙ない?というから何をする気かと思ったらカバーにしたいようだった.地図も何にも持ってこないくせに漫画は持ってきたんだね.いや,いいけど.オモシロかったし.

ほとんど揺れず,このゴーッという音さえ無ければ飛んでる感じがあまりしなかっただろう.僕らは太陽を追いかけているようだ.もう18:00なのに日が落ちない.窓は閉めるように指示されたが,面白いので時々ちょっとだけあけて日が差しているのを確認してみた.向こうについたら時計を合わせなおさなければならないな.

着くまでに飲み物がもう数回ぐらいと軽食1回が出た.機内には枕と毛布があった.

イギリス入国.ホテルに到着.

英国硬貨勢揃い
英国硬貨勢揃い
上段右から1, 2, 5, 10ペンス。下段右から20, 50ペンスに1ポンド。1ポンドは厚さ3mmもあって、チョコレートのよう。
歳をとる硬貨
歳をとる硬貨
硬貨には王位にある人物(2001年現在はもちろんエリザベスII)の横顔が描いてあるのだが、在位の長い女王は若いときの物から現在の姿まで3種を確認。イギリス人って面白いなぁと思う。

着いたらロンドンは雨.さすがだ.けっこう長い距離を歩いて入国審査のところへ.Othersの窓口に行かなければならないのに,toschが力いっぱいU.K.のとこに行こうとするので突っ込んどいた.あとで聞いたところでは,U.K.に行く人が行くとこだと思ったらしい.おいおい,その場にいる人はみんなU.K.に行くんだよ.

係員の人にどれぐらいいるの?と目的は?はやっぱり訊かれた.About a week,Sightseeingと答えておいた.そこを抜けたら,今度は税関なんだけど,申告するもの無しのところを通ると,ホントに係員も誰もいなくて出口までついてしまった.あれ?こんな簡単でいいのか?隠し持ってたらどうやって見つけるんだ?

出口にはハローツアーのお姉さんがいた.ここで今後の旅程表や滞在中の注意点などが書かれたパンフレットと地下鉄のカルネを5枚,オプショナルツアーに使えるチケット等をもらった.一瞬,2人だけ?と思ったが,別のツアーの人も合流して計11名.マイクロバス1台に乗って3つのホテルに運ばれる.空港からホテルまでの間にお姉さんがいろいろと説明してくれる.お金をこわしたければ"small change, please."と言えば通じるとか,炭酸抜きのミネラルウォーターは"still"だとか,枕銭が必要とか,いろいろと言っていた.

このバスが回る3つのホテルのうち泊まる予定のパラゴンホテルは空港に最も近く20〜30分ぐらいである.と言っても,近くに地下鉄ゾーン1(=中心地ということ.ゾーン1内はどこから乗ってどこで降りても£1.5)の駅 Earl's Court がある(ちなみに,滞在中最も発音がうまくなったのがこのEarlという単語だったように思う).ここで8名降りた.フ,みな安いのを選んだのね.チェックインはハローツアーのお姉さんがすべてやってくれた.16:50までロビーに居るというので,それまでにオプションチケットの使い道だのアフタヌーンティの日取りだのを考えて申し込んでしまおう.

ホテルからの眺め
ホテルの部屋からの眺め

とりあえず,荷物を置きに部屋へ.16時10分である.2人部屋にはテレビと鏡付きの机,丸テーブルと椅子2つ.広さはまあまあだ.ユニットバスはピカピカとはいえないけど,汚いわけじゃない.シャンプーとボディソープらしき小瓶が2つと固形石鹸が1つ,タオルとバスタオルが2枚ずつ.リンスという概念は無いらしいな,おい.歯ブラシは期待してなかったが――
tosch「困ったな,パジャマが無いよ」
私は予想していたがな.していたが,持っていかなかった.2人でどんなカッコで寝ていたかはご想像にお任せする.


ホテル『パラゴン』の部屋
ホテル『パラゴン』の部屋
テレビからぶら下がるコントローラーに注目

特筆すべきはTVである.デジタルTVじみた代物で,リモコンで操作して5ヶ国語(英・伊・独・仏・日)でホテル情報,観光情報を引き出すことができる.が,それよりもプレステのコントローラーがぶらさがっていたことが驚きだ.有料でゲームができるのだった.うーむ,恐るべしプレステ.グランツーリモなどがあった.
Sousui「RPGがあったらそれだけでイギリス滞在が終わっちゃうな」

荷物を置いて一息ついて,アフタヌーンティは明日に,チケットはお金を足してテムズ川クルーズを楽しむことにし,クルーズは12日の夜にすることにした.下にいるお姉さんにそのことを告げると,オプショナルツアーとしてパンフレットに案内されていたのは4名以上にならないとホテル送迎付きにならないのだと言われたが,別の帰りだけ送ってくれるのにしてくれた.そっちのほうが安かったのでむしろありがたい.カード払いをしたいと(現金は重要だ)と言うと,この場には機械が無いから明日三越のツアーデスクにきてくれといわれた.どうせアフタヌーンティのホテルはその近くだ.行くと答えて申し込み終了.

2001年3月9日[2]>>



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