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2001年3月11日

朝から波乱万丈

朝の路地
朝の路地
ロンドンの路地は駐車場として使われているらしく,どこに行ってもズラーッと車が並んでいる.

昨日,健康的に21時ごろ寝たおかげで5時半ごろ目が覚めた.7時半ごろにホテルを出ようと思っていたので,間に合いそうだなと風呂に入って,シャワーが出ない〜とtoschを煩わせながら(操作が分かりにくかったのだ)洗濯もした.持ってきてよかった,ロープと洗濯バサミ.

朝食は昨日と同じ席で.昨日はシリアル系全制覇をやっていたけど,胃がおかしいのを引きずっていたので今日はもちろんそんな元気はなく,パンを3つばかし食べて紅茶をすすってきた.こーゆー状態になると,おかずがなくて良かったかもという気になる.

食べ終わる頃にはエエかげんイイ時刻になってしまい,荷物まとめて出た頃には8時近くになってしまった.今日はコッツウォルズに行くのだが Victoria Coach Station 集合は8時半予定,出発は8時45分予定である.が,この分かりにくいロンドンで初めて行く場所に 30分で行くことができるのあろうか.すこぶる心配になる.

地下鉄には慣れた.今日は carnet を使うので Earl's Court からだ.District線1本で Victoria駅に行ける.3つめだ.しかし,地下鉄は良く止まる.気が気じゃない.
tosch「地下鉄って聞いて,ニューヨークの地下鉄みたいな(危険なものという)イメージを持ってたんだけど,ぜんぜんそんなことないね」
ニューヨークだって人のいるときに乗れば比較的安全なのでは?

Victoria駅に着いたときはもう半だった.出発は45分だ,Coach Station は近く(のはず)だ,間に合うかも,とあがく.どうにか Buckingham Palace Road らしきものを見つけ,自信がないながらも歩き出す.途中で Evan Evans と書かれたバスが進行方向へと走っていったので,まあ間違いないだろうと思った(コッツウォルズ一日観光の主催ツアー会社が Evan Evans だったのだ)が,Coach Station の表示を見つけるまでは不安だった.そーいえば,金沢で道に迷ったときに「金沢駅」行きのバスの後を追ってひたすら歩いたっけなぁと思い出しながら歩いていった.

Coach Station を見つけて走って(本当は走りたくなかったのだが,toschが走り出したので仕方なく…本調子なら私も率先して走っただろうが,体調が悪かったので正直言って乗り遅れたら乗り遅れたでいーやと思っていたのだ)そこに入って,それで終わりではなかった.雑然とした待合室.ツアーの人がいるはずだから探せと言われていたので,Infomation ぐらいあるだろうと思っていたのだが,それがどこにもない.チケットを見るも,どの番号のところから出発と言うような情報はどこにも書いてない.あるのはツアー番号だけ.Evan Evans の赤いバスがかたまって駐車していたので,どっかこのあたりから出発するのだろうとは思うのだが,どのバスなのかさっぱり分からない.バスの停車しているところと待合所をうろうろしているうちに,上のほうについているテレビ画面に行き先表示が出ていることに気づいたが,それでもよく分からない.なんせ,バスはだーっと横並びに並んでいて,どの待合場所がどのバスかは判然としないのだ.

やがて,乗車が始まって列ができてきた.それでもよく分からない.しかし,これでやっと係員らしき人物が出現したのは確かだ.ところで,このツアーは日本語ツアーだった.だから僕は日本人の係員を探していたのだけど,そんな人はいない.だが,ふととあるバスで切符を確かめている品のいい御婦人がハーフに見えてきた.あの人かも.あの列かも.隣のバスは乗車が終わって,係のおじさんの手がすいていたので訊いてみた.おじさん,隣の列の乗客にどこに行くか尋ねて,この列でいいよ,とうけあった.…納得できないものはあるが,今日はじめて行動にマルをくれた人が現れたのでちょっと安心した.そして,御婦人が「この切符違いますよ」などとは言わずにバスに乗せてくれたので,やっと落ち着いた.うわ〜,バスに乗るためにえらい苦労した.だが,やっとこれでコッツウォルズに行ける.

バスはM40を疾走す

僕らは1番後ろの席に落ち着いた.ガイドさんはサリーだかシェリーだか言う人で,やはりハーフだった.名前が分からないのには理由がある.ガイドさんは英語と日本語を交互にしゃべってくれるのだが,英語では聞き取れたと思った名前が日本語のときは全然べつな風に聞こえたのだ.だから,分からない.

ガイドさんは日本語がそれほど流暢でない.そりゃ,僕の英語よりはずっとずっとましだけど.「ちょっと」と「どうも」がさんざん入る.語尾はたいてい「ですよ」だ.

イングランドのレンガの家
イングランドのレンガの家
M40に入ってすぐの風景.レンガの色に注目.普通,イングランドのレンガというとこういう赤っぽい色なのだそうだ.

走り出したのは9時ごろだったように思う.ごちゃごちゃしたロンドンを抜け,パディントン駅を横目にM40をひた走る(M は motorway の略.高速道路と思って間違いない.M40 は London から Oxford へ向かう道).写真を何枚かとったけど,なんせ高速で走ってるから,面白い建物だとか美しい丘を見てワァっと思ってカメラを構えてる間に通り過ぎてる(苦笑).


軍の空港?
軍の空港?
Royal Family も使う.

9時半ごろ,軍の空港を通り過ぎた.ガイドさん,Royal Family も使うという説明を「女王族も使う」と言ってしまったもんだから,日本人バカウケ.

tosch「なんか,首狩り族みたい」

ああ,たまたま今イギリスは女性が王様だから,こんな間違いが起きちゃったのだ.(ガイドさん,「なんで日本人はみなここで笑うんだろう」って思ってないかな?)


白い崖
白い崖
崖の色に注目.この白っぽい土はチョークの材料になるもので,いわゆる『ドーヴァーの白い壁(white cliffs of Dover)』と同じ土質なのだそうだ.コッツウォルズあたりではこの土を使ってレンガを作り,それで家を作るので村によって家の色が違うのだそうだ.
コッツウォルズ丘陵
コッツウォルズ丘陵

天候は「降りそうだな〜」と思わせる曇天.

tosch「イギリスってほんとにいっつもこんな天気なのかなぁ」

そんな天気なんじゃない?

たいていは緑の丘で開けてるんだけど,たまに木がポツンポツンとある.コッツウォルズの wold というのは丘陵地帯のことなんだって.それも,木のない丘.草原ってことなんだろうな.あちこちに牧場があって,馬・羊・牛などが草をはんでいた.そういえば,英国内は口蹄疫で大騒ぎになっていて,あちこちで動物を処分(やな響きだ)してると BBC ニュースでやっていた.tosch は黒い顔の羊が見たいといったのだが,言ったすぐ後に黒い顔の羊をさんざん見た.私は羊や山羊の瞳を見るのが好きだ.(タコみたいだから)

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