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清教徒革命が押し寄せる

Broadwayの由緒正しきホテル?
Broadwayの由緒正しきホテル?
この写真に写っているうちのどれかがクロムウェルとチャールズI世の泊まったホテルなのだと思う.ここはずいぶん黄色いレンガ.

Broadwayは綿織物の取引所があったと聞く.ここにはクロムウェルとチャールズI世の両方が泊まったホテルがあるそうだ.

Sousui「クロムウェルか〜.世界史で出てきたよね」
tosch 「私,地理だったもん」
Sousui「じゃ,地理訊けば分かるのか?」
tosch 「分かんないよ」

分かんないんじゃん.

クロムウェルはチャールズI世を清教徒革命(1642−1649)のさいに処刑するわけです.その際,彼は「残酷だが必要な処置だ(Cruel Necessity)」という有名な言葉を呟くのですね.

tosch「ガイドさん,首を切ったって言ってたけど,本当に切ったんだ〜.なんかの比喩かと思った」
Sousui「なんのだよ」

でも,そのホテルがどれだかよく分からなかった.テディベアの博物館もあるそうなんだけど,それもよく分からなかった.だって,滞在時間は短いうえ雨も降ってたからさ.

そもそもコッツウォルズがバスツアーになったのは僕にとっては痛恨の出来事だったんだ.もっと自由に見て回りたかったもの.でも,初心者期間の終わってない僕はレンタカーを借りられなかったのだ.

ここの集合時刻は14:40だったのだが,2人それに遅れた.ここでガイドさんの日本語がよく分からなかった.「2人が来ないとみんなでここに泊まることになってしまう」と言いたかったのか,「もともと彼らはここに止まる予定なので気にしないでくれ」と言いたかったのか判然としなかったのだ.そういえば,Bourton-on-the-Waterでも,説明が分からずなぜ集合時刻が2つあるのかさっぱり飲み込めなかったっけ.うーん,日本語のスキルアップが必要だと思うよ.

出発してしばらくして羊のいる牧場があった.ガイドさん,
「羊はサトウダイコンを食います」
と言ってしまい,日本人客の爆笑をかう.そのうちのおねーさん2人連れの
「あんな品のいい御婦人からそんな言葉聞くと…」
という台詞が日本人全員の心の叫びであっただろう.誰か教えてやれよ,「食います」ってのは乱暴な言い方だって.

Sousui 轟沈

1人さびしくバスから
1人さびしくバスから
最後の村の駐車場の風景.誰かここがどこなのか教えてください.

最後の村に着いたのが15時ちょっとすぎ.この村でクリームティを楽しむことになっていたのだが,僕にはここまでが限界だった.昼を食べたあたりからあまり気分がよくなかったのに加え,例の roundabout だ.もう,縦になっていられなくて運転手のおじさん(黒人さんだった)にバスで寝てていいかと訊き,構わないよと言われたので一人残ってひっくり返っていた.そのおかげでこの村の印象は薄い.名前も覚えていない.

1時間ほど眠ると,どうにかロンドンまで耐えられそうなぐらいにはなった.みながゾロゾロ戻ってきた.tosch はアメリカ人の御夫婦とガイドさんと同じテーブルだったそうだ.そこで「日本では green tea と black tea のどっちをたくさん飲むのか」と訊かれたそうだ.本当は番茶を一番飲むから brown tea と言おうかと思ったけど,それが正しい単語とは思えなかったので green tea だと言ったそうだ.

tosch「でね,green tea を child の時から飲んでるのか,baby の時から飲んでるのかって訊かれたからね,child の時からだ,baby が飲むと眠れなくなるって言ったら,やたらウケて,baby が眠れなかったら親が不幸だって言ってた」

子供がいる人の感想だな,それは.

とても楽しそうだったので行けなかったのが残念だ.


これでコッツウォルズツアーは終わり.16時過ぎに出発,また Oxford を横目に通り過ぎ M40 でロンドンへ.バスは Victoria Coach Station まで帰っていくけど,途中でなら降ろしてくれる.僕らは Picaddely線の Gloucester Road で降ろしてもらうことにした.こういうツアーでは運転手さんにp75 ほどチップを出すものだそうだ.tosch が£1 を出し,僕がp50 を出した(それしか硬貨がなかったのだ).降りるときに
「よく眠れた?」
と訊かれたので,うん,と言っといた.ガイドさんにも
「大丈夫?」
と言われたんだけど,そのとき
「ちょっと大丈夫」
などとわけのわからん答えをしてしまったので,こうやってガイドさんの日本語が変になっていくのだなと反省した.

降りたところに両替所があった.明日の枕銭もあるし,ちょっと日本円を換金していこうかと tosch.

Sousui「私はまだ10ポンド札2枚残ってるぞ.いったい何に使ったんだ?」
tosch 「あれ?変だなあ」

そこで思い出して,最初の夕食の折半分を現金で渡した.(toschがまとめてカード払いしたのだ)

その斜め向かいの角のお土産屋でまた2人して絵葉書にひっかかる.

それから,歩けそうだったのでホテルまで歩くことにする.僕のほうはレストランで食事なんてとんでもないって状態だったし,tosch は tosch で金がかかるのがいやだったんだろう,Earl's Court近くのスーパー(?)でサンドイッチを買っていた.僕はマクドナルドでフライドポテトとコカコーラ.バイトのあんちゃんに注文が通じてよかった.2,3回言い直したけど.

tosch「おなか痛いのにマクドナルドに行くなんて信じられない」

僕はおなかが痛いんではなくて,原因不明の吐き気を感じているのである.で,食べ慣れたものなら入るかなと世界共通と思しきマックに行ったのだ.

ホテルに帰ってコーラを飲んでみたが,日本での味と違うような気がした.ポテト2,3本食ったけど,それ以上は入らない.しょうがないから絵葉書を書いて写真を整理してすぐ寝た.

明日はベーカー街に行こうと言っている.

Sousui「ベーカー街行こうよー」
tosch 「お願いしてるの,それ」
Sousui「うん」
tosch 「お願いされちゃった」

(バスの中にて)

2001年3月12日>>



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