システムをVistaにし,SP1も無事インストールできてご機嫌(しかし,何も設定いじってないのに,メニューが右揃えで出てくるのはなぜなのか)になって初めての更新は,群青氏から回ってきたノベリストバトンである.忙しいのは確かなんだが,風邪ひいたらしいので,心おきなく今日は遊ぶことにする.(いいから早く寝ろ)
まだ環境整ってないから,Movable Typeで出力していないところの更新はまだやりたくないが,こういうときCMSは便利だな.
- 小説を書いてどのくらい?
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小説……
うーん,今でこそ「小説」と言うこともあるが,自分の書くものを小説と称することについて「そんな大仰な物か」と躊躇する.「おはなし」(しかもひらがなで)程度が関の山だろう.
おはなしを作ること自体は随分小さい時から好きで,幼稚園のころに向かいの兄ちゃん(2,3歳上)をほら話でだましたことがある.だました本人は「マジでこんな話本当のことだと信じてるんか!!」と思い,あまりに阿呆らしかったので,親に言うなと約束させた.これは,藤の葉っぱをつぶして固めてコインにする話だった.(詳細はさすがに忘れた)
書いた物となると……今思えばあれはお話だったかなあと思うのが,小4の時のごんぎつねの感想文.文章が降ってきて,一気に書いたのだが,死んだごんの一人称で物語を振り返った話.目新しかったからだろう,先生には誉められたが,本人は「感想文としては失格だろう.気づかんのか」と思っていた.が,考えてみるに,これこそが二次小説というものの本質なのかもしれんと今は思うようになった.
物語を自覚して書いたのは,小5の時の国語の単元.教科書としては『一枚の地図から』という題名の章で,教科書では登場人物を考えて構成を考えてという記述だったように記憶する.私は4月に教科書をもらったとたん全部読んでしまう人間だったが(今でも取説あると先に全部読んでしまう.字に飢えているのではないかと思う),この単元はやりたくてやりたくて仕方がなく,飛ばされたらどうしようと思っていた(この手の記憶型ではない単元は飛ばされがちじゃないか?).そのせいで,ちゃんとこの単元が始まった時は嬉しくて一気に書いた.
- 処女作はどんな作品だった?
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ニワトリの冒険家が鳥たちが住む星に行って冒険する話.途中で息切れして原稿用紙21枚ぐらいで終わらせた.
- どういった話を書くことが多い?
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うーん,温度の低い話というか,起伏なくぼーっとした話.密かに殺伐としていたりしていなかったり.
一連のゼンガーとイルイの話は,芸風外れていると自分でも首を捻る.しかし,なんだか増えてきた.これが萌えというヤツなのかと最近思っている.
……(←まだ小首をかしげている)
- プロットは立てる派?立てない派?
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立てる.
ジョジョ魂の時に指摘されたが,自分は無意識にミスディレクションを画策してしまう質のようである.
また,話を前から順番に書かないので,構成がないと書けない.あるいは,構成が先にあるから順番に書かないのか?
まず,「書きたいところ」「浮かんだ場面」をポツポツと配置する.これが構成メモであるように思う.このテキストファイルをそのまま本書きに使う.この場面にもって行くにはどんな伏線が必要であるかを考えながら,間を理屈で埋めるのである.
- 視点は主観と客観どちらが多い?
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入り交じる.一つの話でも一定していない.読みにくいだろうなあとは思っている.
一人称か三人称かという話なら,三人称が多い.
- 長編体質?短編体質?
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希望は長編.話に仕掛けを作るのが好きだから.
だが,現実は短編.根性がないから.
- 今まで長編短編合わせて何本書いた?
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分からない.人に送ったメールとか掲示板とかに書き散らしていたりするので.ファイルを数えれば分かるのかもしれないが,途中で止まっているファイルがたくさんあることに気が付きたくない.
- 今まで書いた話でお気に入りを3つ.
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え…….困ったな.
幻水IIIの『怒りの日』.幻水の話と言っていいのかどうか疑問のあるところだが,遊んだなーと思うので本人は満足.あ,話で遊んだという意味ではなく,文章表現で.話自体は殺伐としているようにも思う.救いはあるつもりだが,無いようにも見える.そういえばこの話,題名は変えようと思っていたのだが結局思いつかずにそのままだなあ.
で,困るのがあと2本.私は自分の書いた物は基本的に好きなので,残りがどんぐりの背くらべになってしまうのである.(嫌いとはっきり分かっている物もあるが)
物語よりも,気に入った文章がある話はたいてい好きだ.
- 話を書くにあたって自分なりのこだわりは?
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言葉や文章にたふたふと揺蕩って,ゆったりと表現で遊べたらいいなあと思う.
会話文はだから苦手.
- 書いている時はBGM有り?無し?
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無し.言葉が聞こえなくなるというか,降ってこなくなるというか.
音楽を処理するところと言葉を処理するところは一緒なんではないかというのが持論.
- これから挑戦したい話や目標等
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とりあえず,『己の傷の下に恢復せよ』は完成させたい.後は,ゼンガーとイルイの話で中編と長編.……『己の~』ほど長くしたくはないが.
あと,途中で止まっている話(未掲載)を完成させたいという気持ちはある.
- 憧れる作家さん3人.
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「憧れ」という言葉がポエム過ぎて選べない.
ただ,池波正太郎さんは好き.視点の入り乱れや,会話の前の地の文の途中の途切れなど,「こんな書き方してもいいんだなあ」と思う.それから,時々,言葉にはっとなる.池波さんにとって,雨は「止む」ものではなくて,「熄む」ものなんだなあとか.
- 次に回す素敵なノベリストさん5人
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指名はしないが,人の文章の書き方には興味があるので,ここ読んで気が向いて回答してくれたら嬉しい.回答をしてくれたら,トラックバックなどで知らせてくれるとなお嬉しい.
Tweet 日時: 2008年3月20日 | 雑記 |