大奥イベントで思ったことをつらつらと.がっつりネタバレ.主に宗矩さんと信綱さんについて.
あまたの英霊の中で宗矩さんだけ大奥化が成っていなかったのは,あの場,あの時代において最高の知名度補正を受けられるからだったのだろう.
そうやって居残った残った後,長く保っていたのは,カーマと信綱の駆け引きの産物だろう.
カーマは,信綱が宗矩を味方に付けた上で隙を突いてくると思ってて,「それで通じないと分かったときの顔が見てみたい」ぐらいに思ってたんだろうけど,信綱の方は,宗矩が「絶対に信綱に付かない(=徳川を裏切らない)」だろうと踏んだ上で,実際に宗矩がその通りに抵抗してきたのを見て,筋書き通りと満足していただろう.
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カルデアには英霊がたくさん居るから,十幕で信綱を斬るという判断ができる人(実際できる)も中には居ると思う.だけど,反徳川の概念を積み上げた上での最後の一押し「徳川に仇為す者を斬る者」は,現カルデアには宗矩さんしか居ないわけで,まさに春日局さんが言った「宗矩殿にしかできぬこと」なわけだ.そうやって徳川の守護者が斬り捨てることによって,最強の反徳川概念武装ができあがる.
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道中,途中の壁の所でマタハリさんが宗矩さんのことを「決断が早い」と思ってるところあるけど,それは「斬らねばならぬ」「そうだ」の場面の(人となりを示す上での)伏線だったのだなと今は思う.
「感情を交えず、氷の理性ですべてを見据える合理性の鬼」「情熱を口にせず、逸(はや)らず、焦らない。目的へ到達するための最善、最短の手段を至極冷静に突き詰める。味方となれば頼もしいが、敵となればあまりに恐ろしい、氷にして鋼鉄の男」というのは,宗矩さんのプロフィールなんだけど,そのまま知恵伊豆さんにも当てはまるように感じる.
その二人が,あの瞬間,一方は吐血しながらも勝利の確信を持った笑みを浮かべ,一方は一瞬驚きの表情を見せる,そこに現れた情が決して「非人間的」なわけでないことを示していて,ただただ,嘆息する.
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ところで,宗矩さん,本人存命中なので,その辺考え出すと,この時代の本人はひょっとしたら大奥化してるのかもと,訳が分からなくなってくる.
果たして来るかどうか分からない援軍を待って,一人で文字通り身を削っていた信綱は,カーマが攻撃をしたらしき未知の「カルデア」よりも,宗矩本人が居ないかと探していたのかも知れない.
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知恵伊豆さんは,大好きな人なので,FGOで変に敵にされなくて良かった.
Tweet 日時: 2019年4月 7日 | 感想 > ゲーム |