久々にPC作った
昨年から突如として本を作り出したわけですが,表紙の画像データいじってたときに頻繁にソフトがメモリ不足を訴えて落ちる事件が起きて,考えてみたらデスクトップ機組んだの5年前だったし,そろそろ64bit OSも広まってきたので,新しく組むことにした.
CPUをどれにするかということで,最近の情報を仕入れるべくWikipediaみたり『PC自作の鉄則! 2013』を読んだりした.オーソドックスにIntel CPUにするか,ということだけは決めていたので,最近のソケットはLGA1155かLGA2011みたいだなということが分かったので,LGA2011まではいらないなと思ったので,LGA1155で物色することにする.
フォームファクターはmini-ITXと決めていたので,そのあたりでマザーボードを選択する.最初,ASUSのマザーを考えていたんだけど,だいたい同程度のASRock H77M-ITXについて,サウンドはこっちのが若干いいかな
という評をしている人がいたので,なんとなくそれにする.Amazonで8393円.
で,ケースなんだけど,これが結構困った.3.5インチオープンベイにカードリーダーを入れたかったんだけど,mini-ITX用の小さいケースに3.5インチオープンベイがある物があんまり無い.またベアボーンにしようかなあとも思ったんだけど,ちょうど組もうと思った頃変わったケースほしい熱が発症していて,ベアボーンだと黒いのとかつまんないのしかない.本当はabeeさんが条件に合った物出しててくれたらよかったんだけど.さんざん探した挙げ句,INWIN IW-BM657G/160(DIVA)にする.意味なくスイッチボタンがスワロフスキー.誰狙った製品なんだよ!と思わずツッコむね.たぶん,そんな売れなかったんだと思う.数年前の製品なんだけど後継品はオーソドックスな色してたから.本当はフューシャレッドというこれでもかという目立つ色が欲しかったんだけど入手できず,シャンパンゴールドに落ち着いた.パソコンショップ・アークで9970円.
ケース付属電源が160Wなのと,小型ケースの宿命で冷却能力がさほどないと考えられることと,自分の部屋が夏場温室でしかなくなるので,CPUは低電圧の物で探すことにする.現行がCore 2 Duoなので,もう何買っても前より高性能になる.本当はTDPが45WのCore i7 3770Tが欲しかったんだけど,これだけで3万ぐらいしたので諦める.結局,ヤフオクで物色してCore i5 3470Sに.送料合わせて15755円.これ,TDPが65Wなので,そのうち値段が下がったらやっぱりCore i7 3770Tにしたいなあ.
CPUはクーラー無しのを競り落としちゃったからクーラー要るよね,とこれまた物色した.ケースが小さいので高さが無い方がいいだろうと探していたら,PC COOLER製のS85というのが高さ27mmでソケット1155対応だという.レビュー見たら,リテールクーラーと同じぐらい冷えるというし,音も酷くないらしい.自分はオーバークロックしないからこれで十分.Amazonで1745円.
さて,選んだケースは3.5インチオープンベイとして利用する場合,光学ドライブは5インチスリムドライブしか入らない.もはやBDドライブにしたとしてもそんなに値は張らないので,ソニーオプティアーク BD-5750Hを買う.Blu-ray観るにはソフトも必要だというので,ソフト付属で売っていたfaithで7410円で買った.
肝心のOSは,もともとメモリ増やしたいというのが発端だったので,64bit版 Win7に買い換えることにする.現行の32bit版WinはUltimate買ったんだけど,5年使ってそこまで要らなかったなと分かったのと,価格との兼ね合いでProfessionalにした.しかも,ヤフオクでTeam製 DDR3-1333(PC3-10600)4GB×2本と共に出品されていたので,一緒に入手.合わせて15620円.本当はメモリはマザーに乗る最新版のを8GB×2で揃えるつもりだったんだけど,現行が2GBで増設には違いないので妥協した.
そして,新しく組むときはやりたいなと思っていたのが,システムドライブをSSDにすること.勤務先のをSSD+HDD構成にしたら本当に速いんだ.必要容量と価格的に120GBあたりが妥協点かなと思って価格comを眺めてCFD SSD S6TTS2Q CSSD-S6T120NTS2Q [120GB]をドスパラで9980円にて入手.
ところで,残念なことがあって,使い回そうと思っていたカードリーダーがUSB2.0の端子が足りなくて使えず,予想外に新しくUSB3.0接続の物を買わざるを得なくなった.まあ,そんなに高いもんでもないけれど,もともとこれを使い回したくて3.5インチオープンベイのあるケース探していたから釈然としない.SFD-321F/T81UEJRをパソコン工房に走って行って買ってきた.2680円.
モニタ,キーボード,マウス,データ保存用のHDDは旧機の使い回し.
では組み立て.
マザーボード.いろんなパーツをのっけると,それがマザーボードを介してつながります.組み立て時は入っていた箱の上に入っていた袋(たぶん,静電防止素材)をのせ,そこで作業をすると良いとか.聞いた話だと,薄いピンクや水色の色がついてるプチプチも静電防止素材だとか.組み立て時に怖いのは静電気飛んでパーツが死ぬことなので,作業前に金属触ったりして注意する.
最初にCPUを乗せます.
CPUと接触するピンがつぶれないようにカバー(写真の黄色い警告が貼ってある物)が掛かっていますので,外します.
レバーを外して開け,切りかき(矢印のとこ)を合わせて乗っけます.これ,昔はCPU側にピンがあって,マザーに穴があるタイプだったから,CPUを触っている間にピンつぶす危険性が高かったけど,今はCPUが真っ平らなので取り扱いがとても楽.
カバーを下ろしてレバーをぐいぐい押して元のようにはめる.この作業,よっぽどのことは起きないと分かってても壊すんじゃないかとドキドキする.
次はCPUクーラー.大昔のCPUはクーラーなんて要らなかったらしいんですが,計算量の増大と共に,消費電力量・発熱量増大してクーラーが無いとすぐ100℃超えして熱暴走してパチンとPC落ちます.
一般的なのはファンを使った空冷式.静音用に違う形式のクーラーもありますが.
CPUクーラーをパッケージから取り出して説明書とにらめっこ.写真の黒い板はマザーボードの下に敷いて,取り付け穴を介してCPUを上下に挟むようなイメージらしい.
写真の白い矢印のところに,クーラーの黒い板の4隅の穴が出ている.
塗っているのはCPUグリス.熱伝導率がいい材料で,クーラーとCPUとの接触もよくして冷却効率を上げます.まえ,横着して塗らなかったらガンガン熱暴走で落ちてたから大事なんだなと身にしみて分かりました.写真の物は銀ペースト入ったやつかな.銀は金属で一番熱伝導率・電気伝導率が良いのです.
真ん中にチョンと乗っけてクーラーで押しつぶせという意見も聞くんだけど,自分はヘラでのばしちゃう派.
ではファンを乗っけてねじ止めして電源ケーブルもマザーに刺しておきましょう.
ガチャンガチャンとメモリをつっこみます.メモリスロットは抜き差し少ないうちは固いからけっこう力いる.横にある爪がちゃんと立ち上がってパチンと切り欠きにはまってくれるまで頑張る.メモリはデュアルチャネル(同じ規格・同じ容量のメモリを2枚で1つのメモリとして扱うことで、メモリのデータ転送速度を倍にする技術)で使うのが基本なので,2枚刺します.
IOパネルは背面のインターフェース(LANとかUSBとか刺すところ)に合わせた穴が開いた板です.製品に合ったパネルがマザーボードに付属しているのでガチャガチャやってはめておきます.写真だと手に持ってる銀色のプレート.
ここまでやったら,とりあえずマザーボードをケースに装着します.そうそう,上の方で書いてる「フォームファクタ」というのは要するに大きさのことです.今回使ったMini-ITXは17cm×17cmと決まっていて,対応するケースはどれを買ってもちゃんとこのマザーボードのねじ位置に穴があるという寸法.
第一次ケーブル配線.マザーボードのマニュアルとにらめっこして,電源から伸びてるマザーボードに電気を供給する電源ケーブルをしかるべきところに刺し,フロントのUSB端子用ケーブルを配線する.おっと,サウンド用のケーブルも忘れずに.自分は小さいケースを使うかとが多いので,ここにすごく苦労する.ファンに掛かってるとファンが回らなくなるし,放熱を考えるとCPUの上はできるだけ避けたい.
それではSSDをホルダにねじ止めします.最初ネジ合わなくて焦った.SSD付属のピッチの細かいネジ(ミリネジ)が合ってくれてひと安心.
今度はSSDつけたその同じホルダの逆側にHDDを固定します.写真だとちょうど裏にコバンザメのようにSSDがくっついているわけです.このケースよくできてて,SSDを留めたネジの分ちゃんと浮いた位置で固定されるようになっている.昔初めて自作したときバリはあるわ微妙に穴がずれてるわで結構苦労したのが嘘のよう.
ハードディスクホルダのPCケースへの装着は簡単で,爪を差し込むタイプだった.
そして,第二次ケーブル配線大戦.ふはははは.恐れていたとおり,電源ケーブルが届かん!悲喜こもごもが起きる確率が高い,それがケーブル配線大戦.やわなSATAケーブル端子部分が戦死する,それがケーブル配線大戦.
HDDから削除していなかった旧システム起動させて,一応動くことを確認したら,ふて寝して次の日にケーブル買ってきて仕切り直し.
今回使ったPCは,基本的にはオープンベイは5インチだけなのですが,変換ホルダを使うことで薄型5インチ+3.5インチ両方を使うことができるようになります.自分はZaurusとデジカメのからみでSDカードをよく使うので3.5インチ内蔵カードリーダを使いたかったので,薄型5インチの光学ドライブを買ってきました.まず,薄型5インチドライブを変換ホルダにねじ止めして,
カードリーダーを装着.え~,この段階で薄型5インチドライブにはスリムラインケーブルというものでないと接続できないと気づき,買いに行く(泥縄).まだ,この時点でもう1つの罠には気づいていないのであった......
ドライブ2つをつけたホルダを,PCケースの光学ドライブに取り付けるためのホルダに固定する(ややこしい).後で気づくことになるのですが,写真の矢印のところ,ドライブを押さえつける形に板がドライブ側に出っ張っているのですが,この力が強すぎて光学ドライブのトレーが出てこないので,指で逆側に曲げて出っ張り低くしといた方がいいです.
第三次ケーブル大戦の時間がやって参りました.ここまでで作業したホルダ(写真だと右側に立ってるやつ)をケースに収める前に各種電源ケーブル,データケーブルを配線.ここに苦労するのは小型ケースの宿命.いかにCPUファンにかからずにテンション掛けずに収めるか.
パタンと倒して,5インチベイホルダをケースに収める.ケーブルけっこうぐいぐい押してる.ファンに掛からないようにすることだけは注意する.
PCケースには最初標準の5インチベイ用のカバーがついているから,薄型5インチ+3.5インチ用に付け替えして,ちゃんと内蔵機器が顔を出すようにする.使ったネジしか穴に入るの無かったけど,イマイチ合ってない気がする.
あとは簡単.フロントカバーをパチンとはめて,
サイドのふたも閉めて,ねじ止め.このねじは手回しなので楽.
防振フットパッド貼り付けろと書いてあったから,いちおう付属のゴム(?)製の足を貼り付ける(シールになってた).
そして,ここまで来て私は初めて気づいたのです.マザーボード端子のUSB2.0と3.0って互換無いんだね!入るからって刺してみたケーブルが思いっきりこけたね!電源投入してみたら,いきなり切れるね!USB1.1と2.0は互換あったからそのつもりだったね!
しょうがなく今度はUSB3.0ピンヘッダ→2.0の変換コネクタ探しに出かける羽目になり,結局見つからず,USB3.0接続の3.5インチカードリーダーを買ってきてしまうというこの暴挙.もともと手持ちのドライブ使い回すためにオープン3.5インチベイのあるケースを探していたのに,本末転倒.そして,取り付けのためにまたふたを開けて同じ作業を繰り返す羽目に.
ようやくBIOS画面が出るようになった.PCできたよ~.今のBIOSってグラフィカルなのな.
ここから念願の64bit版Win7のインストール.これは中古だったのでPC構成が大きく変わるため,認証の時にMicrosoftに電話する作業が必要なんだけど,24時間土日もやっててすぐに繋がったのがありがたかった.名前すら訊かれない.言われたとおりにして教えられたコードを入れて認証完了.
ところが,環境構築しているうちにこのwindowsは偽造品である可能性がありますと出て,心臓止まるかと思った.正規品かどうか確かめるソフトインソールしろと出たからインストールしたら,確認中で固まるし.でも,再起動したら警告出なくなった.なんなんだ.認証のところところ見たら認証解除されてて,「今すぐオンラインで認証」をクリックしたらすんなり認証されて正規品マーク出るし,わけわからん.ネット検索したら,同じ現象に遭ってる人チラチラいるみたい.3日ごとに出ると書いてる人もいて,そんなんなったら面倒いなぁと戦々恐々としていたけど,その謎現象は一度だけだった.
古いパーツをヤフオクで売っ払い,システム利用料・チャリティ料引いたら17917円になった.今回のPC入れ替えはしめて54236円と相成りました.
新CPUとメモリ多くなったおかげで電源投入からWinのユーザパスワード入れる画面が表示されるまで16秒ほどになったし,困ってた画像データも問題なくいじれるようになって満足.
ただ,今,困っているのが,Firefoxが異様に異常終了することと,唐突に前触れも無く画面が真っ暗になって再起動すること.どうもサイト表示中になることが多いみたいなんだけど,原因が突き止めきれない.
2013.5.26追記:Firefoxどころかシステムごと落ちるので,パーツが怪しいと思ってメモリを1本ずつ外してみたら,2本のうち1本が不安定だったからのようだった.組んだ直後だが,すぐに買い換えようかと思いつつ,これでも前PCより容量増えてるので1本で運用中.