昼食おごってくれるというのでほこほこNさんの後についていった.
食べ終わる頃になって.
「Sousuiさんもあとは結婚しなくちゃね」
ええ?!「あとは」って何??というか,Nさんそーゆー世話焼き人間だったんですか?!
「なんか希望はないの?背が高い方がいいとか」
いや,外見の好み言い出したらキリがないだろ.というか,Nさん,そんなにストック(?)あるんですか.
「あー,いや,それは別に.性格の方が問題だと思います」
「好みのタイプは?例えば映画俳優とかで」
「えいがはいゆー?いや,私にその質問は無理ってもんですよ.見ないですから.テレビも全然見ない」
「そうか.......嫌だって人は?」
「うーん......自信満々の人は嫌です.男でも女でも」
「そう......なんだか分かったような分からないような......でも,ある程度はそういう人じゃないと出世しないよ?」
「いいですよ,出世は」
「うーん,そうだなあ,自信満々......医者とか嫌なの?お医者さんってけっこうそうだよね」
「そーかもしれませんね」
「じゃあさ,Sousuiさん,兄弟は?」
「あー,三人です.末っ子で」
「そう.じゃあ,困らないね」
「何がですか」
「家継がないといけないとかないでしょ」
「はあ(継ぐような家でもないが)」
「お兄さんいるの?」
「はい」
「結婚してる?」
「してません」
途端に,Nさんが「それじゃーしかたないなー」というような弱い口調になった.きっと,上が結婚してないからそういう気にならないんだとでも思ったに違いない.
ありがとう,兄貴,結婚してなくて!!