本棚がない
現在,本棚がないという信じられない状況にある.(窓側の壁にカラーボックスが4つあるが,これは本棚とは認めない)
そもそも,富山を離れている間に壁際にあったはずの本棚が父の部屋に取られていたのである.
さて,困った.
そういえば祖母のところに空いてる本棚がなかったっけ.あれ,もらえないだろうか.正確に言うと,うちにあるのと同じ全集が入っている本棚があるので,その全集の方を処分して,空いたらもらえないだろうか.
そこで,今日見に行ってみた.
ダメだ,全集は棚の半分だけで,残りは古い文藝春秋で埋まっている.
祖母の家の本も整理せにゃなあとも思っていたのだが,見てみたら本が増えていた.いや,正しくは,植木鉢の棚が昔置いてあった場所があったのだが,その植木鉢の後ろに本がズラリと並んでいた.
う……
そうなのだ.本バカはなにも私一人の話ではないのだ.
そもそも祖父が「壁の上から下まで本棚にするのが夢」だった人で,実際,作ってしまった人だ.私が見に行った祖母の家の本というのはそもそも彼の遺品である.これがまた,大衆小説全集とか吉川英治全集とか,いかにも私がほしくてたまらない本が揃っていたりする.推理小説全集2つは実は既にもらっている.
父も私から奪い去っていった本棚以外にもまだ2竿本棚を並べてカラーボックスも使っていて,応接間も本だらけである.
母も本は好きで,買わないようにしていると言いつつ,雑誌ばかりは買ってしまうので,廊下だのタンスの部屋だのの隙間に棚が置いてある.
そして,私だ.
前々からちょっと処分して整理しなければと思いつつ,まったく手がついていない.
そもそも,東京から引越してきて,まだ段ボールが残っている.困った.おお,困った.