続・Nさんと私
【Nさんと私 その3】
バイトの仕事のうち,閲覧室の受付はとても暇なもので,たいてい本を読んでいる.そこへNさんがやってきた.
- Nさん
- 何読んでるんですか?」
- Sousui
- 『半七捕物帳』
- Nさん
- すごい!!
……何がだ?
バイトの仕事のうち,閲覧室の受付はとても暇なもので,たいてい本を読んでいる.そこへNさんがやってきた.
……何がだ?
Nさんは新しいバイトさんである.昨日からやってきた.そこで,仕事内容を説明していた.
一瞬,目が点になり,いったいどういう意図でその質問を発しているのだろうと考え,果たしてどこから説明したらいいのだろうと大いに悩んだ.
今日,Nさんとだべっていて,就職したいかという話になった.
その後,Nさんに離婚はよっぽどのことが無い限り思いとどまるよう説得され,それは「別に何が何でも離婚したいわけじゃ……」と私が言うまで続いた.
――その前に結婚してないってば.
祖母に誕生祝をもらった.そこで,お礼の電話をかけた.
早ッ!
食事に行こうとOさんが誘うので,Oさんの家に迎えに行った.
Oさんの家はすぐそばに田んぼがある.
そこを一緒に歩いていると,Oさんが口を開いた.
「クジャクとキジってさぁ,どう違うの?」
「そ,そりゃぁ,何もかも違わない?」
「そう?」
なんでも,Oさんが同じ場所を友達と歩いている時に,その手の派手な鳥を見かけたのだそうだ.
「それでね,私は『クジャクが居る!』と思って,富山って野生のクジャクが居るんだ,すごいなぁと思ってたんだけど,友達に言ったら,『それはキジだ』って」
「そりゃあ,キジでしょう.日本に野生のクジャクが居るとは思えないんだけど」
「えー,そうなの?」
「そりゃ,どっかで飼ってて逃げ出したんなら別だけど」
あんまりOさんが大袈裟に驚くので,日本にクジャクが居ないと断言することに少々自信が無くなってきた.
さて,食事が終わった帰り道,私は田んぼの中にサギが立っているのを見かけた.
「あ,ほら,サギだよ.コサギかな」
「えー?あ,ほんとだ」
それから1分ほど経ってからOさんは恐る恐る私に訊いてきた.
「あのね,サギとハクチョウってどう違うの?」
「全然違う!!」
間違い無い.彼女の見たのはどっかの動物園から逃げ出したクジャクではなくてキジだったに違いない.
富山化学が出している深層水はちょっとしょっぱい.
しょっぱいと言われて注意深く飲んでみるとしょっぱいという程度なのだが,もし見かけたら試してみてほしい.「深海遊夢(しんかいゆうむ)」とかなんとかいう商品名で,500mlペットボトルだった.
毎日では無いのだが,よく某所所属の Y さんから調査依頼が来る.これは,体力が要るうえに時間がかかるのでバイトにはすこぶる不評である.(しかも,本来はして差し上げる義務は無い.)
今日,その依頼が勤務時間が終わる30分前に来た.
私の意見はすみやかに却下された.
祝・携帯電話入手につき,さっそく群青氏のPHSにかけた.
「うわー,ネタにされてしまう~!」というご期待通り,ネタにしてみた.